【散歩コース】
スタート:池上駅は東急池上線で五反田駅から19分・230円、蒲田駅から4分・140円。
東急池上線池上駅→(9分/0.6㎞)→池上本門寺→(35分/2.4㎞)→東急プラザ蒲田 屋上かまたえん→(7分/0.5㎞)→蒲田操車場→(8分/0.6㎞)→タイヤ公園→(5分/0.3㎞)→雑色商店街→(5分/0.3㎞)→京急本線雑色駅
ゴール:雑色駅から京急本線で京急蒲田駅まで1分・150円、品川駅まで28分・230円。
今回のコース◆約4.7㎞/約1時間10分/約6300歩
厳かな雰囲気が漂う日蓮宗の聖地「池上本門寺」
弘安5年(1282)10月13日に日蓮聖人が61歳で入滅した霊跡に立つ日蓮宗の大本山。加藤清正が築造寄進した此経難持坂(しきょうなんじざか)の先に広がる境内には、五重塔、経蔵、多宝塔、大堂、本殿など壮大な建造物が立ち並び、大寺の風格を備える。
「池上本門寺」詳細
地元の願いで復活した観覧車『東急プラザ蒲田 屋上かまたえん』
空気膜遊具や東急電車のカラーリングを模したエコライドなどがある屋上遊園。都内で唯一の屋上観覧車「幸せの観覧車」は1周300円。
『東急プラザ蒲田 屋上かまたえん』詳細
『砂の器』の冒頭シーンはここ「蒲田操車場」
27線、線路の総延長は6㎞におよぶ電車車庫。ずらりと並んだ京浜東北線の車両が圧巻だ。松本清張の小説『砂の器』では、ここで男性の死体が発見され、物語が始まる。
「蒲田操車場」詳細
ユニークなタイヤの怪獣やブランコ「タイヤ公園」
1969年開園。正式には「西六郷公園」というが、高さ8mの怪獣をはじめ、園内が黒く染まるほどの数の廃タイヤを使った遊具が設置されているため、タイヤ公園と呼ばれる。
「タイヤ公園」詳細
活気ある大田区最大の商店街「雑色商店街」
約200軒の店舗を誇る大田区最大の商店街。個人商店が中心で生鮮食品や総菜の店が多い。炭火やきとりの『竹沢商店』、揚げたてコロッケの『肉のミゾグチ』、ポークシュウマイの『肉のいのせ』は、いつもにぎわう人気店。『伊勢屋餅菓子店』のおにぎりもファンが多い。
「雑色商店街」詳細
【池上・蒲田グルメを満喫!】
昭和8年(1933)築の建物がカフェに『古民家カフェ 蓮月』
戦後はそば屋を営んでいた建物を、2015年にリノベーションして古民家カフェに。蓮月プレートランチやドライカレー(各サラダ・前菜2種付き)、ハンバーガー各1790円でランチを。
『古民家カフェ 蓮月』店舗詳細
江戸時代創業の甘味処『池上 池田屋』
小麦粉のデンプンを寝かせて発酵させた久寿餅600円は、モチモチとした食感ときな粉の自然な甘み、濃厚な黒蜜のハーモニーを楽しむ一品。クリームあんみつ850円やおしるこ600円。
『池上 池田屋』店舗詳細
支那そばとカレーが二枚看板『インディアン本店』
看板に『武田流 古式カレーライス 支那そば インディアン本店』とある。つまり、カレーライスと支那そばが看板料理。多くの客が支那そばと半カレー1300円のセットを注文する。
『インディアン本店』店舗詳細
【街探検】八木ファミリーが伝承する羽根付きが定番!羽根付き餃子
今では冷凍食品でも見かけるようになった羽根付き餃子だが、その始まりは蒲田の小さな中華料理店『你好本店』の創業者・八木功さんが考案したものだった。
豚ひき肉と白菜、長ネギを豚骨スープで下味をつけて皮に包んで焼く。焼き上がる前に水溶き小麦粉を垂らすことで薄皮ができる。パリッとした羽根とモチッとした皮、そして豚骨スープの肉汁があいまった新食感の餃子は大人気を博した。
このレシピは『歓迎(ホァンヨン)本店』を営む妹に、さらに『金春本館』を営む弟に伝えられ羽根付き餃子が広まっていった。現在、これらの店が蒲田餃子の御三家と呼ばれるほか、彼らの子息なども店をもち、蒲田は羽根付き餃子の街になった。
你好本店
羽根付き餃子5個330円
11:30~22:00、不定休。
☎03-3735-6799
歓迎本店
羽根付き餃子5個385円
11:30~13:30(土・日・祝は~14:00)・17:00~22:30(日は~21:30)、無休。
☎03-3730-7811
金春本館
羽根付き餃子6個330円
11:30~22:30LO、無休。
☎03-3737-5841
【街探検】蒲田では黒湯の温泉もワンコインの銭湯料金!蒲田は黒湯銭湯の街
大田区は33軒の銭湯がある都内最大の銭湯エリア。このうち14軒が温泉銭湯で、なかでも蒲田周辺には黒湯温泉が多い。
黒湯は、かつてこのあたりが海だった頃、地中深くに堆積した海藻や草、木の葉などが分解され、成分が地下水に溶け込むことによりできた冷鉱泉。入浴すると肌がしっとりツルツルになり、湯上がり後もポカポカが持続する極上の温泉だ。
池上の『桜館』では展望風呂と露天風呂で黒湯が楽しめる。蒲田の『ゆ~シティ蒲田』では黒湯の露天風呂を楽しんだあと、湯上がりスペースでビールや食事も味わえ、カラオケもできる。雑色商店街の外れにある『ヌーランドさがみ湯』には8種類の風呂があり、カラオケ、食事、ゲームなど湯上がりの楽しみも充実。
取材・文・撮影=アド・グリーン
『散歩の達人 歩きたい人のための 東京散歩地図』より





