【高輪口エリア】
アルミホイルで包み焼きされた絶品ハンブルグステーキ『つばめグリル 品川駅前店』
品川駅高輪口から徒歩2分のところにある老舗洋食店『つばめグリル 品川駅前店』。1930年創業『つばめグリル』の旗艦店だ。
人気メニューは、アルミホイルで包み焼きし、そのまま提供されるつばめ風ハンブルグステーキランチ2046円。いつも新鮮な素材で提供できるよう、豚肉・牛肉ともに国内の生産者から一頭まるごと仕入れ、ブロック肉への加工までをセントラルキッチンで行い、各店舗で肉を挽いてパテを作るというこだわりのメニューだ。来店する8割のお客さんが注文するという。
アルミホイルにフォークをぷすりと刺して開封する瞬間のワクワク感がたまらない。蒸気とともに中のハンブルグステーキと特製ビーフシチューがアルミホイルの中で混ざりあい、凝縮された濃厚な香りがふわっと広がる。
トマトのファルシーサラダも人気メニューで、ランチではセットで注文できる。
『つばめグリル 品川駅前店』店舗詳細
刺し身、焼き物、フライを好みの組み合わせで注文できるランチセット『Tensui』
品川駅高輪口から徒歩3~4分、国道15号線沿いのビルの3階にある『Tensui』。品川駅周辺の再開発の流れで、高輪口のロータリーのすぐ脇にあったビルから2020年に移転した居酒屋だ。店主の目利きで毎朝市場から仕入れる新鮮な魚介が堪能できる。
ランチはお値段1000円のメニューが7品と1500円のスペシャルランチ1品の全8種類。ボードに書かれた1000円のメニューは7種類だが、よく見ると、刺し身や焼き魚、フライなどのおかずをいろんな組み合わせでオーダーできるようになっている。しかもメニューは日替わりだ。毎日食べに来ても毎日迷ってしまいそう。
「毎日市場に行くのが楽しくてしょうがない」と目をキラキラさせて話す店主が目利きした魚たちだから、おいしさは間違いなし! ご飯、味噌汁おかわり無料の大満足ランチだ。
『Tensui』店舗詳細
『and which?』のエッグベネディクト風サンドは濃厚なオランデーズソースがたっぷり
カジュアルな都市型ホテル『都シティ 東京高輪』の1階にあるレストラン『and which?』では、栄養満点でおいしい朝食やランチを楽しむことができる。ホテルメイドの優雅な食事なんて贅沢な気分だ。
ランチのメインは、こだわりパンを使いオーダーを受けてから作るできたてサンドウィッチ。新鮮な野菜をたっぷり使っていてヘルシーだ。サンドウィッチは毎日3種、そのほか定番人気のカレーやハンバーグ、パスタといったワンプレートメニューが充実している。パスタやがっつり食べられるご飯メニューもあり、男性でも満足できそうだ。ランチメニューはすべて1100円でサラダ、スープ、ドリンクバーがつく。
エッグベネディクト風サンドは、こんがり香ばしい胚芽パンに旨味ぎっしりの厚切りベーコンに加え、バターと卵黄で濃厚に仕上げられたオランデーズソースがたっぷり。シャキシャキのレタスや、格子型にカットされたポテトは外がサックサク、中はほっくりだ。
『and which?』店舗詳細
【港南口エリア】
豊富なメニューと提供の早さでランチタイムの救世主『絵芙』
洋食のシェフだったオーナーが1997年にオープンした『絵芙』。当時は周囲に中華料理店が少なかったため、横浜中華街で腕を奮っていたシェフを招いて営業を始めたそう。
ランチメニューは平日の月・火・水と木・金でメニューが変わる定食2品とラーメン2種のほか、麺類やチャーハンがズラリ。提供が早くてボリューム満点だからか、男性客が大半を占める。
この日は限定メニューの牛肉の四川炒め&春雨炒め950円をオーダー。牛肉の四川炒めは、脂の少ない牛もも肉だがとても柔らかく、野菜はシャキシャキ。醤油ベースのピリ辛だれが肉と野菜によく絡んでいる。素材や香辛料の風味が生きていて味付けが上品だ。一方春雨炒めは、ふわふわで絹のような舌触りに驚いた。舌のタッチは優しいが、豚ひき肉、干しシイタケの旨味が味の土台を支えつつガッツリ黒コショウが利いていて、なかなか刺激的な味わいだ。
『絵芙』店舗詳細
セルフカスタムが楽しい! 『裏なかみ家』のルーロー飯
朝じめの新鮮なホルモンを提供する『裏なかみ家』のホルモンランチメニューは3つのテイストのルーロー飯と温玉チャーシュー丼のみ。毎日50食限定で売り切り御免のため、営業時間内でも店を閉めてしまうこともしばしばだ。
オーダーするときはまず、お盆を持って社食のように一列に並ぶ。ベースのメニューとご飯の量を決めたら、ご飯のうえにルーローをかけてくれ、お好みのトッピングや単品のおかずを選び会計をする。ひとりずつ提供するのは、できるだけアツアツを食べて欲しいというオーナーの想いから。ルーロー飯は脂が多いので冷めると味が落ちてしまうのだ。
ルーロー飯の本場・台湾では牛バラ肉を煮込んだものをご飯にかけているが、こちらは豚のほほ肉、カシラ、腕をひき肉にしたものを醤油ベースの調味料で煮込み、日本人の口に合う東京式ルーロー飯。イートインはサラダバーとドリンクバーが付いていて、ゆっくり寛ぎながらランチが楽しめる。
『裏なかみ家』店舗詳細
贅沢海鮮丼に納豆と温泉たまごを加えてばくだん丼に!『浜焼酒場 いちかわ』
品川駅港南口から徒歩2、3分ほど、昭和の雰囲気の残るカオスな路地裏にある『浜焼酒場 いちかわ』。グーグルマップを見てもよくわからないので、とにかく駅前の雑居ビルと雑居ビルの隙間から路地裏に入ってみる。人ひとりがやっと通れる狭い路地。勇気を出してと足を踏み入れると『いちかわ』の看板が見えてくる。
ランチメニューは炭火焼きの定食900円が3種(サバ文化干、鮭塩焼、地鶏)と海鮮丼950円の全4種類。テーブルに着くと、まるでお通しのように味付け海苔と納豆が出される。どのメニューを頼んでも味付け海苔、納豆と味噌汁、温泉たまご、小鉢がデフォルトで付いてくる。
ご飯と味噌汁はおかわり無料。メインのおかず以外にも付け合わせがたくさんなので、ご飯が何杯でも食べられてしまう。
海鮮丼を食べ終わった後に納豆ご飯を食べたり、海鮮丼に納豆と温泉たまごをかけて食べたり、満腹になるまでいろんな食べ方で楽しめる。
『浜焼酒場 いちかわ』店舗詳細
/定休日:無/アクセス:JR・私鉄品川駅から徒歩3分
『焼肉居酒屋 とんとん』の焼肉ランチセットは1000円以下で安旨!
JR品川駅の港南口を出て徒歩1分。駅前広場近くの路地裏に店を構える『焼肉居酒屋 とんとん』では、ハラミ・カルビ・ホルモンを中心に1000円以下で焼き肉ランチを楽しめる。より食べごたえのある大盛りや厚切りは、プラス100~200円程度とあって相当リーズナブル。
また、牛肉がゴロゴロ入った焼肉屋のハヤシライスセット850円も人気だ。このハヤシライスをお得にいただける裏ワザが店頭の立て看板で紹介されており、焼肉ランチセットを注文した人はハーフサイズのハヤシソース280円を追加できるという。ランチのご飯はおかわり自由なのでぜひ一度、名物のハヤシライスもお試しいただきたい。
老舗の肉の卸問屋が運営する店とあって低価格でボリューム満点。近隣に食肉市場があるため鮮度は抜群で、お肉の味&品質ともに言うことなし! 1人でもゆったりとしたスペースで気兼ねなく焼肉をいただける隠れ家的な焼き肉屋だ。
『焼肉居酒屋 とんとん』店舗詳細
ほろほろ&やわらか~い! 辛いけど止まらない旨辛牛すじ煮込『路地裏 品川本店』
『路地裏 品川本店』のランチメニューは、旨辛牛すじ煮込みを筆頭にした定番が5種、日替わりが1品ある。やはり、ダントツ人気は旨辛牛すじ煮込み800円。ランチ客の80%くらいの人が注文するそうだ。
A4クラスの国産牛のすじを使っているので上質な脂で肉が柔らかく、リッチなテイスト。牛すじを丁寧に下処理して、数種類の唐辛子や醤油、ニンニクなどを入れ12時間以上煮込んでいる。肉を柔らかくするのに砂糖を入れるのもポイントだとか。
居酒屋によくある牛すじ煮込みやどて焼きは細切れで食べやすくなっているが、この牛すじは口いっぱいになるほど大きい。大根とこんにゃくも入っているのだが、いちばん大きな具材が牛すじなのだ。
辛みもあるが旨味もあり“旨辛”の看板に偽りナシ! 唇に汁がつくと少しヒリっとする感じだ。大きな牛すじはしっかり繊維があるものの箸で切れるほど柔らかく、ご飯をモリモリ食べたくなる。
『路地裏 品川本店』店舗詳細
長年愛され続ける老舗の伝統メニュー『わいん酒場 cham』
品川駅港南口から徒歩1分の場所にある『わいん酒場 cham』は、1980年に開業し、業態を変えながら40年、長年愛され続けるお店。アンティーク調のテーブルが並ぶ店内は、ワインボトルや手書きメニュー、しゃれた装飾品が並び、まるでギャラリーのようだ。
ランチメニューで一番人気は、店主が子供の頃によく母親が作ってくれた料理をもとに考えたという鶏肉の黒こしょう煮950円。鶏肉はホクホクとした食感で柔らかく、よく染み込んだ醤油の味と胡椒の心地よい刺激が口の中に広がる。この味付けは酒の肴にも最適だ。40年提供し続けているメニューで、リピーターも多いという。
昆布で出汁をとった和風スープパスタ1000円も人気メニュー。常連客には「ラーメンのようなパスタ」と呼ばれ親しまれている。
『わいん酒場 cham』店舗詳細
和食・中華・居酒屋メニューと多彩な料理を提供する『居酒屋 三平』
JR品川駅の中央改札口から徒歩1分というアクセスのよい場所にある『居酒屋 三平』は1950年創業の老舗居酒屋。和食や中華、居酒屋メニューなど多彩な料理を、大田市場から仕入れた新鮮な食材を使って、職人さんが一品一品丁寧に手作りして提供している。
ランチで人気のもやしそば&半チャーハン980円はボリューム満点。鶏ガラスープにあんかけ醤油味のもやしそばは、昔ながらの町中華のしょっぱめの味付け。もやしや人参などの野菜とちぢれ麵があんかけスープとからまって、とろりとした食感を楽しめる。特にきくらげはあんかけスープと相性がいい。
チャーハンはパラパラしすぎず、ほどよい感じの炒め具合。控えめの味付けで、もやしそばのしっかりとした味とのバランスがちょうどいい。
居酒屋メニューではホルモン炒め550円が人気。常連さんは必ず注文するという。
『居酒屋 三平』店舗詳細
【北品川エリア】
10種の魚介類が口の中で弾ける海鮮丼『北海道海鮮市場 がんがん。』
北品川商店街に出て右に曲がって歩いていくと、「人生で一番おいしい北海道の牡蠣あります」。と大きく書かれた店がある。ここが『北海道海鮮市場 がんがん。』だ。
コンセプトは、「道民が“美味い!”と唸る海鮮料理と日本酒の店」。いちばんの売りは牡蠣だが、豊洲直送や独自に市場などで買い付けする新鮮な魚介類も絶品だ。また、北海道の漁師から直送されるものもある。
ランチは新鮮な魚介類を堪能できる新・海鮮丼。価格はトッピングにより上、特上、最高の3段階がある。
新・海鮮丼 最高1800円は、徳島産の煮干しや利尻昆布のだしで炊いた茶めしの上にカニをちらし、本マグロ、北海道産白身魚、数の子、ミル貝、ツブ貝、など10種ほどの魚介類を混ぜたものを釣鐘型にこんもりと盛りつける。さらにその山肌にイクラが流れ落ち、頂きには北海道産ウニが澄まし顔で鎮座。醤油をかけなくても食べられるよう設計されているが、好みでわさび醤油をかけてもOKだ。
『北海道海鮮市場 がんがん。』店舗詳細
和のアレンジもプラスされた本格スリランカカレー『カレーと紅茶 ミカサ』
京急本線北品川駅から徒歩4分、JR品川駅からでも徒歩10分ほどのところに、戦前に建てられた古民家群をリノベーションした複合施設“SHINAGAWA1930”がある。その一角の、日替わりの店長が営業する『ソーシャルカフェPORTO』で月・火・水の週3日、ランチタイムに本格的なスリランカカレーを提供しているのが『カレーと紅茶 ミカサ』。
フードメニューはおまかせスリランカ風プレート1000円のみとシンプル。ドリンクは紅茶のみと、こちらもシンプルだ。スリランカ風カレープレートには、カレー、サラダ、お惣菜があふれそうなほどに盛り付けられている。
スリランカのカレーやおかずだけでなく、店主オリジナルの福神漬けなど、和のアレンジも加えられているのがポイントだ。
全部をよ~く混ぜて食べるのがスリランカカレーの醍醐味。ひと口ごとに味も食感も違うから、飽きることなくいくらでも食べられてしまいそう!
『カレーと紅茶 ミカサ』
山水地鶏や岩中豚、店主こだわりの一杯『中華そば 和渦 TOKYO』
2019年に大井町から北品川に移転オープンした『中華そば 和渦 TOKYO』。店主の高橋宏幸さんは、濃厚とんこつの人気店『九十九ラーメン』で修業すること十数年。名店『不如帰』のラーメンに衝撃を受け、修業先とは真逆の清湯ラーメンで独立した。
日々のラーメン作りの中で、故・佐野実氏をリスペクトするようになり、丸鶏や醤油、小麦粉など、佐野氏が使っていた食材を取り入れるようになる。おすすめの特製醤油そばは、山水地鶏や岩中豚、乾物などを加えたスープに、6種の醤油をブレンドした醤油ダレを合わせたもの。醤油のキレがある、個性が強めのラーメンだ。
自家製細麺にはもち小麦をブレンドし、もちつるっとした喉越し。ワンタンはもち小麦100%でふわとろ食感。肉餡には山水地鶏と岩中豚を閉じ込めジューシーな旨さ。佐野氏が開発した有田焼丼で提供するなど、ラーメンをおいしく食べていただくための想いがいたるところに詰まっている。
『中華そば 和渦 TOKYO』店舗詳細
マシマシで爆盛りも可能な特製中華そば『肉汁らーめん 公』
京急本線新馬場駅から徒歩7分、八ツ山通りと山手通りの交差点にある『肉汁らーめん 公』。定番はもちろんのこと、チャーシュー1本をトッピングした名物メニューもあり、平日のランチは近隣で働く人や学生に人気で、休日は地元のファミリーに愛されている。
ランチのおすすめは特製中華そば。「実はバイトの子たちに人気なんですよ。トンコツと鶏がベースのスープに、魚粉を加えて旨味と風味のいい中華そばです」と店長も自信満々だ。
特製中華そばはシンプルだが、1cmはありそうなぶ厚いチャーシューや半熟の味玉でボリューム満点。豚の旨味がたっぷりで濃厚な醤油のスープに、鶏油のコクや揚げネギ&生の長ネギの香りも加わり後味はまろやか。ストレートの細麺がするすると喉越しよく吸い込まれていく。おいしいラーメンをがっつり食べてお腹を満たせば、夜までしっかり働けそうだ。
『肉汁らーめん 公』店舗詳細
取材・文・撮影=丸山美紀(アート・サプライ)、羽牟克郎、パンチ広沢、大熊美智代、コバヤシヒロミ