スタート:地下鉄日比谷線三ノ輪駅ー(6分/0.3㎞)→ジョイフル三ノ輪ー( 1分/0.1㎞)→パンのオオムラー( 18分/0.9㎞)→三峯神社 ー( 2分/0.1㎞)→荒川公園ー( 11分/0.6㎞)→荒川自然公園 ー( 3分/0.2㎞)→ゆいの森あらかわー( 29分/1.5㎞)→ぬりえ美術館 ー(4分/0.2㎞)→尾久の原公園 ー( 20分/1.1㎞)→尾久八幡神社ー( 22分/1.2㎞)→都電おもいで広場ー( 7分/0.4㎞)→菓匠 明美ー(26分/1.4㎞)→飛鳥山公園ー(13分/0.7㎞)→ゴール:JR京浜東北線・地下鉄南北線王子駅
今回のコース◆約8.7㎞/約3時間10分/約1万1600歩
1 ジョイフル三ノ輪
チンチン電車に会える街
都電荒川線の三ノ輪橋停留場から荒川一中前停留場までを並行する全長約500mのアーケード商店街。喫茶店『ぱぱ・のえる』で販売するコーヒー豆「都電ブレンド」は、都電さんぽのみやげにぴったり。商店街の中で目を引く瓦屋根の建物は、江戸時代創業のそばの老舗『砂場』。
2 パンのオオムラ
さんぽのお供にぴったりの調理パン
ガラスケースの中でアルミトレイに並ぶパンは、やきそば、コロッケ各140円、トンカツ180円など、どれも懐かしい調理パン。添加物なし、酒種天然酵母使用、揚げ油は米ぬか油を使うなど、素材や味にもこだわる。
3 三峯神社と袈裟塚の耳無不動
奉納された多数のお椀は御利益の証し
ビルと住宅に囲まれて立つ小さな神社。明治初年に廃寺となった仙光院の北側にあった。明治29年(1896)に同院の参道の袈裟塚にあった不動明王とともに移設された。左耳がない袈裟塚の不動明王は耳の病に御利益があると信じられ、病が治ったら穴を開けたお椀を奉納する習俗がある。
4 荒川公園
噴水広場は地元のお花見スポット
区役所の正面玄関前に広がる公園。噴水を囲むように桜が植えられ、秋にはイチョウの黄葉も楽しめる。区制施行50周年を記念して設置された「夢」をはじめ、さまざまな彫刻がある。夏は水遊び、遊具や釣り池もある地元の人の遊び場。
5 荒川自然公園
夏はカブトムシとオオムラサキ観察
下水道局の水再生センターの上部に人工地盤を造って設置した公園。連絡橋を挟んで、南側には白鳥の池、アスレチックコーナー、夏期開園(要問い合わせ)の昆虫観察園とオムラサキ観察園などがあり、北側には交通園、児童遊園などがある。
6 ゆいの森あらかわ
読書スペースもゆったりした巨大な本の森
中央図書館と荒川区出身の作家・吉村昭の記念文学館、ゆいの森子どもひろばが一体となった施設。木を多用した明るい館内には、壁一面の書架と900超の閲覧席を備える。併設のカフェやガーデンテラスでも読書できる。
7 ぬりえ美術館
世界初のぬり絵専門美術館
昭和20年代〜30年代にかけて「きいちのぬりえ」として親しまれた蔦屋喜一の作品を中心に、戦前から現代までの国内外のぬり絵を収蔵・展示する。ぬり絵のほか、バッグ、ノート、缶バッジ、マグネットなどのオリジナルグッズを購入できる。
8 尾久の原公園
東京とは思えないほど広大な原っぱ
隅田川沿いの旧旭電化尾久工場跡地にできた公園。約6万㎡の敷地には広大な原っぱが広がり、鬼ごっこやボール遊びなどで賑わっている。トンボ池では全国有数の生息数という約30種類のトンボが確認されており、観察スポットとしても人気。
9 尾久八幡神社
鳥居の前を都電が走る尾久の総鎮守
創建は定かではないが、鎌倉時代末期といわれ、神社に残る棟札から至徳2年(1385)に社殿が建てられたことがわかっている。8月第1土・日曜が例大祭で、4年に一度の大祭では馬や山車、御輿などの行列が町を練り歩く。
10 都電おもいで広場
都電全盛期にタイムスリップ!
都電荒川車庫に隣接。昔の停留場をイメージした広場に都電の旧型車両2両を展示。昭和29年製の5500形の車内には、模擬運転台や模擬装置操作台、沿線をイメージしたジオラマ、歴史的資料の展示を行っている。
11 菓匠 明美
都電ファンにおなじみの都電もなか
名物は昭和52年(1977)から販売する都電もなか。都電の形をした皮に、求肥入りのつぶ餡を入れたもので、都電を描いた個包装は旧型から新型まで7種類あり1個160円。10個入り1700円は車庫型のパッケージ入りなのでみやげに最適。
12 飛鳥山公園
暴れん坊将軍ゆかりの花見の名所
8代将軍徳川吉宗が、江戸庶民の行楽の地とするために飛鳥山に桜を植えて以来、江戸随一の花見の名所となる。明治6年(1873)には上野、芝、浅草、深川とともに日本最初の公園として指定された。桜、ツツジ、アジサイなどの花名所でもある。園内には、世界有数の「紙」専門博物館の『紙の博物館』や北区の自然・文化・歴史を紹介する『北区飛鳥山博物館』、日本の近代経済社会の基礎を築き、2021年NHK大河ドラマ『晴天を衝け』の主人公・渋沢栄一の生涯を紹介する『渋沢資料館』、『晴天を衝け』の魅力を伝える『大河ドラマ館』などがある。
13 どん平
オリジナリティあふれるトロトロとんかつが美味!
昭和30年(1955)創業。豚のバラ肉を柔らかくなるまで煮込んでから衣を付け、高温で揚げたとんかつは、肉はトロトロ、衣はサクサク。デミグラスソースで味わうのがこの店流。とんかつ定食1100円、とんかつ弁当980円。
14 宝泉
家庭的で格安な料理が自慢。ちょい呑みしてから帰ろう!
昭和レトロな雰囲気が漂う大衆酒場。ポテトサラダ330円、肉豆腐、肉じゃが、宝泉コロッケ、ハムフライ各380円など、家庭的な料理が格安で味わえる。特製ダレに漬け込んだスルメを焼く「やわりめ」480円も名物。
撮影・文=アド・グリーン