【散歩コース】
スタート:新宿駅からJR中央線特別快速で14分・260円。
JR中央線三鷹駅→(すぐ)→太宰治展示室 三鷹の此の小さい家→(2分/0.2km)→中鉢家跡→(4分/0.2km)→田辺肉店離れ跡→(2分/0.1km)→太宰治文学サロン→(3分/0.2km)→野川家跡→(すぐ)→小料理屋「千草」跡→(4分/0.3km)→「乞食学生」プレート→(1分/0.1km)→玉鹿石→(10分/0.6km)→太宰治ゆかりの百日紅(さるすべり)→(15分/1km)→新橋付近→(25分/1.7km)→太宰治の墓→(19分/1.2km)→JR中央線三鷹駅
ゴール:交通はスタート(上)参照
今回のコース◆約5.6km/約1時間30分/約7500歩
太宰の自宅の雰囲気が味わえる『太宰治展示室 三鷹の此の小さい家』
太宰が暮らした旧居を実寸で再現した施設。太宰の貴重な資料を公開し、執筆体験ができる書斎などがあり、彼の生活を感じることができる。
『太宰治展示室 三鷹の此の小さい家』詳細
『ヴィヨンの妻』を執筆した仕事場「中鉢家跡」
戦時中、青森に疎開していた太宰が三鷹に戻って最初の仕事場。商社に勤める女性が借りていた2階の部屋を、女性が出勤している午後3時ごろまでの間だけ使うという約束で借りていた。
「中鉢家跡」詳細
小説『犯人』の舞台「田辺肉店離れ跡」
主人公の姉が田辺肉店に嫁いでいるという設定で店が登場。店の2階で、姉とのいさかいから主人公が肉切り包丁で姉を刺し、むなしくも逃避行する物語。
「田辺肉店離れ跡」詳細
太宰の生涯と作品を紹介する、ファンや研究者の交流の場『太宰治文学サロン』
太宰が通った「伊勢元酒店」の跡地に開設。10時30分~16時30分の間、ガイドボランティアが常駐し、太宰の足跡や三鷹について案内を行っている。
『太宰治文学サロン』詳細
小説『眉山』に描かれた仕事場「野川家跡」
野川家は『眉山』の舞台で、太宰が最期をともにした山崎富栄の下宿先で、最晩年の作品もここで執筆した。未完で絶筆となった『グッド・バイ』などを残し、2人はここから玉川上水に向かった。
「野川家跡」詳細
接待などにも使われていた仕事場「小料理屋『千草』跡」
太宰は店の2階を仕事場として使っており、作家仲間や編集者との打ち合わせの場所でもあった。太宰の遺体捜索中は、この店の店主が連絡係を務めるなどしたという。
「小料理屋『千草』跡」詳細
当時の情景が浮かぶ初期の名作「『乞食学生』プレート」
三鷹駅のポストに投函した原稿が「醜作」だったと悲壮感をつのらせた32歳の主人公。家とは逆方向の玉川上水に向かう場面が、プレートに刻まれている。若い情熱が湧いてこないと憂う主人公の白昼夢が描かれた初期作。
「『乞食学生』プレート」詳細
太宰・終焉(しゅうえん)の地を示す石碑「玉鹿石」
太宰と愛人・富栄が入水したのがこの付近。死後、太宰の故郷である青森県金木町産の玉鹿石を使って石碑が建立された。太宰は滝のように流れる玉川上水が好きで、よく編集者や作家仲間を連れてきていたという。
「玉鹿石」詳細
小説『おさい』に登場する「太宰治ゆかりの百日紅(サルスベリ)」
かつて、太宰の旧居の門柱脇に植えられていたのがこのサルスベリ。現在は、茶室を中心とした純和風建築の文化施設『みたか井心亭(せいしんてい)』に移植されており、外から見学できる。
「太宰治ゆかりの百日紅」詳細
かつては「人食い川」と呼ばれるほどの急流に架かっていた橋「新橋」
今では水量が少なくおだやかなイメージの玉川上水だが、川幅が狭いわりに川底が深かったため、太宰の生きた時代には水量が多く、滝のような急流だったという。入水した2人が発見されたのは、玉川上水に架かる新橋付近。
「新橋」詳細
ファンが集まる巡礼の地「太宰治の墓」
禅林寺の墓地にあり、斜め前には森鷗外の墓も。太宰の遺体が発見され、39歳の誕生日でもあった6月19日は「桜桃忌」と呼ばれ、追悼の意を示す日として多くの人が墓前に訪れる。
「太宰治の墓」詳細
【三鷹市の名店グルメを堪能!】
気負わず、ほっとするおいしさ『定食あさひ』
メインのおかずはもちろん、自家製のぬか漬け、副菜の小鉢など、どれをとってもバランスの取れたおいしさ。写真はつくば鶏の蒸し鶏定食1150円。
『定食あさひ』店舗詳細
【街探検・山本有三記念館】国民的作家が住んだ洋風建築
作家・山本有三の生涯と作品を紹介する施設。約4年間、家族とともに住み、代表作『路傍の石』や戯曲『米百俵』を執筆した自宅が記念館になっている。展示は愛用の机や原稿、書簡などさまざまで、当時の雰囲気が感じられる。
大正末期の本格的な洋風建築の建物も見どころの一つ。装飾の施された壁や個性的なデザインの暖炉など、見るだけでも楽しい。戦後、進駐軍に接収され転居を余儀なくされたが、後年、「三鷹は私にとって忘れがたい土地である」という言葉を残したほど、気に入った街であり、住まいだったと振り返っている。
展覧会や朗読会などイベントも開催されている。ファンだけでなく、市民にも親しまれる施設だ。
取材・⽂・撮影=アド・グリーン
『東京は奥の方がおもしろい! 東京多摩散歩地図』より






