農家のピザ ミノールマルシェ [武蔵小金井]

惜しげもなくのっけた自家栽培の無農薬野菜

季節の野菜ピザM(約27cm)1210円。S(約20cm)も用意する。
季節の野菜ピザM(約27cm)1210円。S(約20cm)も用意する。

「ほとんど農薬を使わないから不細工で」と、店主の後藤稔(みのる)さんは自慢の野菜を用いてピザ屋を開業。最初はテイクアウト専門だったが、「その場で食べたい」との声を受けてウッドデッキを手作り。2017年より野趣ある空間が登場した。ピザ担当は息子の允則(かつのり)さん。山芋粉や米粉などを配合し、各野菜の火入れ具合を計算。約30分付きっきりで焼き上げる。サクふわ生地と多彩な香味に小躍り必至だ。

ハバネロ、ブート・ジョロキアなど世界のトウガラシも栽培、ピザ用オイルも作る。野菜直売あり。
ハバネロ、ブート・ジョロキアなど世界のトウガラシも栽培、ピザ用オイルも作る。野菜直売あり。
稔さん(左)夫妻の間に、允則さん。
稔さん(左)夫妻の間に、允則さん。

『農家のピザ ミノールマルシェ』店舗詳細

農家のピザ ミノールマルシェ
住所:東京都小平市回田町385-15 シュビアリア1F/営業時間:11:30~20:00/定休日:不定(月・火になること多し)/アクセス:JR中央線武蔵小金井駅から西武バス「小平駅南口」行き10分の「御幸町西」下車2分

手打ちうどん へそまがり [東小金井]

ツヤピカうどんは汁椀を抱えてすするべし

肉汁うどん800円。他に、小金井で昔から食べられるずりうどん650円、手製のきんぴらごぼう300円などもおすすめ。
肉汁うどん800円。他に、小金井で昔から食べられるずりうどん650円、手製のきんぴらごぼう300円などもおすすめ。

小さい頃からうどん好きの店主・高橋光雄さんは「自分好みが食べたくて」と、主に国産小麦を用いて毎朝こね、踏み、寝かせ、注文後に手切り。さばや煮干しも用いた滋味深い肉汁にくぐらせれば、舌触りなめらか。稲庭風の細打ちだが、しなやかな弾力だ。「ショウガを入れてみて」の声に倣えば、肉汁の甘みがよりくっきり。腹の底から温まり、窓の外を見れば青々と伸びる竹林の借景。贅沢だ。

古民家風の店内は居間のよう。冬にうれしいこたつ席も。
古民家風の店内は居間のよう。冬にうれしいこたつ席も。
路地の奥に潜む一軒家で高橋さん夫妻が営む。
路地の奥に潜む一軒家で高橋さん夫妻が営む。

『手打ちうどん へそまがり』店舗詳細

手打ちうどん へそまがり
住所:東京都小金井市梶野町4-10-29/営業時間:11:00~14:00LO/定休日:月~水/アクセス:JR中央線東小金井駅から徒歩11分

にしまきごはん [武蔵小金井]

体が喜ぶごはんをほのぼの茶の間で

本日のごはん1080円。写真は大豆ミートの唐あげ、和風ポテトサラダ、ベジ麻婆春雨、ほうれん草おひたし。
本日のごはん1080円。写真は大豆ミートの唐あげ、和風ポテトサラダ、ベジ麻婆春雨、ほうれん草おひたし。

シェアカフェやアパートの一室で営んできた店が手狭に。「お客さんのつてで」と、店主の西 真紀さんは古びた民家と出合った。玄関、広縁など、風情を生かした空間でのんびり味わえるのはベジごはんだ。無類の野菜好きで、旬野菜を小金井の高橋金一さんや『坂本農園』などから仕入れる。主菜は、大豆ミートや高野豆腐をカツ、餃子などに変貌させる。山形県新庄産雑穀&玄米のごはんも甘みしみじみ。

畳敷きで落ち着く風情。
畳敷きで落ち着く風情。
ランチドリンクの豆乳チャイ320円は「ごりごりスパイスを挽いてます」。キウイとリンゴのマフィン350円。
ランチドリンクの豆乳チャイ320円は「ごりごりスパイスを挽いてます」。キウイとリンゴのマフィン350円。
店主の西さん。
店主の西さん。

『にしまきごはん』店舗詳細

にしまきごはん
住所:東京都小金井市中町2-13-10/営業時間:11:00~17:00LO/定休日:水・木/アクセス:JR中央線武蔵小金井駅から徒歩13分

フォーとバインミーのお店 Pho You [三鷹]

活力を引き出すベトナムめしに舌鼓

鶏のフォー780円。ランチCセット300円。
鶏のフォー780円。ランチCセット300円。

ホテルの料理人だったビンさんの腕にほれ込んだ店主の田中孝弥さん。「本場の優しい味を大切に、日本人の舌に合うよう味を調整しました」と語る。フォーは固めに茹でてあり心地よい喉越し。あっさり鶏ガラスープを唐辛子とレモンで味変するのも乙だ。バインミーは外カリ中フワの米粉パンにベトナム風ハムやレバーパテ、ダイコンとニンジンの酢漬けをサンド。辛味と酸味で活力が湧く!

手前はバインミー680円。バインセオ980円はターメリック入りの米粉をパリパリに焼いたベトナムのクレープ風料理だ。
手前はバインミー680円。バインセオ980円はターメリック入りの米粉をパリパリに焼いたベトナムのクレープ風料理だ。
田中さん(左)とビンさん。
田中さん(左)とビンさん。

『フォーとバインミーのお店 Pho You』店舗詳細

フォーとバインミーのお店 Pho You
住所:東京都三鷹市下連雀3-28-23/営業時間:11:00~14:00・17:00~22:00(土・日・祝は通し営業)/定休日:不定/アクセス:JR中央線三鷹駅から徒歩3分

キッチンconro [三鷹]

絡み合う香りに誘われ脳内タイ旅行へ

カオマンガイ935円。
カオマンガイ935円。

店主の矢向(やこう)怜さんが吉祥寺の修業先で出会ったのは、タイ・イサーン出身のシェフ。「大事なのは香り。利かせるところは利かせ、他は主張しすぎないように」との教えを独立した今も胸に秘める。カオマンガイを頬張ると、鶏油とショウガで炒めたタイ米のかぐわしさに驚き。タイの味噌やハーブを加えたジンジャーソースのすっきりしたコク、蒸し鶏の旨味が次々と現れ、複雑に絡み合う香りにうっとり。

手前から、タイのハーブを用いたコンロのレバーペースト638円、ヤムウンセン748円。シンハービール660円で晩酌したい。
手前から、タイのハーブを用いたコンロのレバーペースト638円、ヤムウンセン748円。シンハービール660円で晩酌したい。
バンド「toconoma」でも活躍する矢向さん。併設の美容院は奥様担当だ。
バンド「toconoma」でも活躍する矢向さん。併設の美容院は奥様担当だ。

『キッチンconro』店舗詳細

キッチンconro
住所:東京都三鷹市下連雀3-20-7 浜中ビル1F/営業時間:11:30~15:00・18:00~21:30LO/定休日:不定/アクセス:JR中央線三鷹駅から徒歩7分

さかな家 碧(あお) [武蔵境]

豊洲仕入れの上物揃い。日ごと変わる魚が魅力

手前から、お任せ盛り1人前1320円(写真は2人前)、キンキの煮魚2000円ほど(時価)、錫(すず)製徳利で供す燗酒1合1100円。
手前から、お任せ盛り1人前1320円(写真は2人前)、キンキの煮魚2000円ほど(時価)、錫(すず)製徳利で供す燗酒1合1100円。

中華料理で修業し、父の居酒屋を手伝った店主の多田薫さんは「魚屋さんとの出会いがきっかけで」と、魚料理店を開業。その真骨頂が、刺し身の盛り合わせだ。豊洲市場仕入れのアジは身の弾力がすさまじく、三重のカワハギ、氷見のブリなど、旬のスターが勢揃い。水を用いず、こっくりと煮付けた魚もふくよかで、日本酒はもちろん、土鍋ごはんも恋しくなる。中華風もつ煮など、独自のアテもたまらない。

白身魚と舞茸炊き込みごはん1100円は締めに。
白身魚と舞茸炊き込みごはん1100円は締めに。
「献立は魚次第」と多田さん。
「献立は魚次第」と多田さん。

『さかな家 碧』店舗詳細

さかな家 碧(あお)
住所:東京都武蔵野市境南町2-12-21/営業時間:17:00~24:00/定休日:日(月が祝の場合は休)/アクセス:JR中央線・西武多摩川線武蔵境駅から徒歩4分

Blue Bird [三鷹]

小技を利かせたカレーにやみつき必至

ドライカレー900円。昼、夜ともにカレーはすべてサラダとピクルス付き。ドリンクは300円~で、セットで100円に。
ドライカレー900円。昼、夜ともにカレーはすべてサラダとピクルス付き。ドリンクは300円~で、セットで100円に。

店主の田浦達士さんは、タイレストランで培った料理の腕とスパイスの知識を生かし、カレーが看板の喫茶を開いた。一番人気は肉感ガッツリのドライカレー。飴色になるまで炒めたタマネギが香ばしく、プリプリのひき肉の旨味と混ざり合う。「スパイスは最低限」と語るものの、香辛料の芳香が後から駆け抜ける。目玉焼きを崩して黄身と合わせれば、まろやかさが後を引き、口に運ぶ手が止まらない。

チキンカレー900円。ホロホロチキンの食感がやみつきに。
チキンカレー900円。ホロホロチキンの食感がやみつきに。
開業して10年の田浦さん。
開業して10年の田浦さん。

『Blue Bird』店舗詳細

BlueBird(ブルーバード)
住所:東京都武蔵野市中町2-16-1武蔵野サマリヤマンション101/営業時間:11:00~21:00LO/定休日:土/アクセス:JR中央線・京王井の頭線吉祥寺駅から徒歩20分、JR中央線三鷹駅から徒歩8分

BISTRO ROSIER [武蔵境]

しっとり上品なLYB豚を堪能あれ

朝霧高原直送LYB豚のロティ1890円。日替わりの2種の塩で味わう。
朝霧高原直送LYB豚のロティ1890円。日替わりの2種の塩で味わう。

使っているのは3種の品種を掛け合わせた静岡県産の銘柄豚・LYB豚。「脂がしつこくなく上品な味」と、店長の宮城将太さんは胸を張る。様々な豚料理が品書きに並ぶ中、一番人気はロティ。肉の塊の両面を200℃のオーブンで焼き、70℃前後の温度で休ませる。分厚いカットの肉を口に運べば、しっとりした舌触り。熱で溶け出した脂と肉汁の旨味が一体となって口中に広がり、恍惚(こうこつ)となる。

ランチでもLYB豚を使う。人気のオムライスプレート1100円は、ひき肉たっぷりな特製デミソ ースのコクある味わいが至福を呼ぶ。
ランチでもLYB豚を使う。人気のオムライスプレート1100円は、ひき肉たっぷりな特製デミソ ースのコクある味わいが至福を呼ぶ。
店主の宮城さん。
店主の宮城さん。

『BISTRO ROSIER』店舗詳細

BISTRO ROSIER(ビストロ ロジエ)
住所:東京都武蔵野市境1-3-14 リトルガーデン102/営業時間:11:30~14:30・17:00~22:00/定休日:月・火昼/アクセス:JR中央線・西武多摩川線武蔵境駅から徒歩3分

ButaBaco [三鷹]

かぶりつけばわかる肉の旨味と薫香の威力

ベーコンスモークチーズバーガー1280円。
ベーコンスモークチーズバーガー1280円。

塊肉を仕入れて手挽き。赤身の味が濃いアンガス牛の超粗挽きパテに自家製ベーコンが重なり、その上にスモークチーズが雪のように積もる。フランスパンに似た天然酵母のバンズで挟めば、肉の醍醐味が半端なく、薫香が鼻腔(びこう)を駆け抜ける。また、世界のソーセージも無添加で手作り。「腸まで使いきる文化が僕のルーツの沖縄と同じ。感銘したんです」と、店主の富澤怜央さん。味紀行も楽しみだ。

香ばしさ炸裂。
香ばしさ炸裂。
自家製ソーセージは日替わりで常時8~10種。手前からイタリアのサルシッチャ、モロッコのメルゲーズ、豚トロ入りTHEオリジナル各680円。オリオンビールと相性抜群だ。
自家製ソーセージは日替わりで常時8~10種。手前からイタリアのサルシッチャ、モロッコのメルゲーズ、豚トロ入りTHEオリジナル各680円。オリオンビールと相性抜群だ。
店主の富澤さん。
店主の富澤さん。

『ButaBaco』店舗詳細

ButaBaco
住所:東京都武蔵野市中町1-19-11/営業時間:11:30~13:30LO・17:00~23:00LO/定休日:日/アクセス:JR中央線三鷹駅から徒歩4分

取材・文=佐藤さゆり・高橋健太(teamまめ) 撮影=井上洋平、金子怜史、本野克佳
『散歩の達人』2021年1月号より