【散歩コース】
スタート:目白駅はJR山手線で新宿駅から6分・170円、池袋駅から2分・150円。
JR山手線目白駅→(8分/0.6㎞)→徳川ビレッジ→(6分/0.5㎞)→目白庭園→(12分/0.8㎞)→切手の博物館→(5分/0.4㎞)→おとめ山公園→(9分/0.6㎞)→中村彝アトリエ記念館→(13分/0.9㎞)→佐伯祐三アトリエ記念館→(10分/0.7㎞)→豊島区トキワ荘通りお休み処→(4分/0.3㎞)→豊島区立トキワ荘マンガミュージアム→(18分/1.2㎞)→西武池袋線椎名町駅
ゴール:椎名町駅から西武池袋線で池袋駅まで3分・160円。
今回のコース◆約6.0㎞/約1時間30分/約7600歩
静かでモダンな高級住宅地「徳川ビレッジ」
尾張徳川家当主の本邸跡地に造られた高級住宅地で、庭付きの大きな邸宅が立ち並ぶ。外国人居住者も多く、どことなく海外の雰囲気。敷地内にある徳川黎明会は、徳川家の美術品や文献を保管しており、多くの公益事業を展開。
「徳川ビレッジ」詳細
春にはカルガモも訪れる大きな池を、のんびり一回り「目白庭園」
庭の真ん中に池を配した回遊式の日本庭園で、シダレザクラや紅葉など、四季折々の花や草木が楽しめる。水面に優雅な姿を映す「赤鳥庵」はこの地で創刊された文芸雑誌『赤い鳥』にちなんで命名。
「目白庭園」詳細
世界でも珍しい切手専門の博物館『切手の博物館』
切手を通じて郵便の歴史に触れることができる。企画展示室は4カ月ごとに展示が替わり、毎回約800点の世界の切手を紹介。ミュージアムショップや切手専門の図書館も併設している。
『切手の博物館』詳細
緑豊かな湧水スポット「おとめ山公園」
徳川家の所有地で、鷹狩りに使われていた江戸時代に、一般人立ち入り禁止の意味の「御留山」と呼ばれていたのが名前のルーツ。「東京の名湧水57選」に選ばれた湧水がある。
「おとめ山公園」詳細
天井から光が降り注ぐ、明るいアトリエ『中村彝アトリエ記念館』
大正時代に活躍した洋画家・中村彝(1887〜1924)のアトリエ。当時の部材を数多く再利用して、大正5年(1916)の建築当初の姿に復元した。室内の家具や調度品(展示品はレプリカ)は、彝の多くの作品に重要なモチーフとして描かれた。
『中村彝アトリエ記念館』詳細
貴重な大正時代のアトリエ建築『佐伯祐三アトリエ記念館』
フランスと日本を行き来し、街角の風景を描いた洋画家・佐伯祐三(1898〜1928)の、日本で唯一の活動拠点。ここで連作「下落合風景」に取り組んだ。
『佐伯祐三アトリエ記念館』詳細
トキワ荘関連グッズはここで!『豊島区トキワ荘通りお休み処』
トキワ荘の関連グッズを販売し、2階はトキワ荘の兄貴分・寺田ヒロオの部屋の展示がある。おみやげはトキワ荘のマンガ家たちが飲んだという焼酎のサイダー割り「チューダー」の飴が人気。
『豊島区トキワ荘通りお休み処』詳細
当時の姿を徹底的に再現!『豊島区立トキワ荘マンガミュージアム』
マンガの巨匠が集った伝説の木造アパート「トキワ荘」を忠実に再現。2階に上る階段は、あえて「ギシギシ」という音が鳴るリアルさだ。館外のレトロな電話ボックスも要チェック。
『豊島区立トキワ荘マンガミュージアム』詳細
【目白・椎名町のグルメを堪能!】
一年中楽しめるかき氷の「崖」はインパクト大『志むら』
昭和14年(1939)創業。あんこがおいしいと評判の老舗和菓子店で、九十九(つくも)餅と福もちは創業以来の名物だ。高さのあるかき氷1000円~は「目白の崖」と称され、季節メニューの種類も豊富。年間を通して大人気だ。
『志むら』店舗詳細
「人」を「良くする」ための「食」を大切に『赤門テラスなゆた』
お寺の中の緑豊かなカフェ。野菜を中心に、丁寧で体にやさしい料理を提供する。季節の野菜たっぷりの「お寺ごはん」1760円~は有機発酵玄米に変更可能。もちもちとした食感がたまらない。
『赤門テラスなゆた』店舗詳細
【街探検】多くのマンガ家たちが育っていった伝説のアパート!トキワ荘の伝説
トキワ荘は、豊島区椎名町(現豊島区南長崎)にあった木造2階建てのアパート。1953年、手塚治虫はこのアパートの住人になった。
手塚は翌年に引っ越すが、手塚を慕って、寺田ヒロオのほか、藤子不二雄(藤子・F・不二雄、藤子不二雄A)、石ノ森章太郎、赤塚不二夫などがトキワ荘の住人になり、青春の日々を過ごす。
トキワ荘は1982年に解体されたが、著名なマンガ家を輩出したアパートがあった街としてマンガの聖地になった。そして、地元の商店街や町会、豊島区が一体となって、トキワ荘を地域の文化遺産として伝えていくためにさまざまな取り組みが行われた。
2012年4月、トキワ荘跡地にトキワ荘跡地モニュメントを設置。2013年12月、『トキワ荘通りお休み処』開設、2020年7月、『トキワ荘マンガミュージアム』と『トキワ荘マンガステーション』を開館。
さらに、2022年11月には、昭和20年代に建てられた味楽百貨店の建物を利用して、昭和の暮らしが感じられる展示や、豊島区の昔懐かしい街並みを再現したジオラマ展示がある『トキワ荘通り昭和レトロ館』が開館した。
※手塚治虫の「塚」は正しくは旧字
※藤子不二雄Aの「A」は、正しくは○の中にA
※石ノ森章太郎の「ノ」は正式には55%縮小で表記
取材・⽂・撮影=アド・グリーン
『散歩の達人 歩きたい人のための 東京散歩地図』より






