【散歩コース】
スタート:飯田橋駅はJR中央線で新宿駅から11分・170円、秋葉原駅から6分・150円。地下鉄東西線・有楽町線・南北線・大江戸線飯田橋駅の利用もできる。
JR中央線・地下鉄飯田橋駅→(7分/0.5㎞)→東京大神宮→(4分/0.3㎞)→牛込見附跡→(2分/0.1㎞)→神楽坂通り→(3分/0.2㎞)→かくれんぼ横丁→(5分/0.3㎞)→筑土八幡神社→(3分/0.2㎞)→兵庫横丁→(2分/0.2㎞)→毘沙門天 善國寺→(7分/0.4㎞)→jokogumo→(5分/0.4㎞)→かもめブックス→(すぐ)→地下鉄東西線神楽坂駅
ゴール:神楽坂駅から地下鉄東西線で飯田橋駅まで2分・180円、高田馬場駅まで4分・180円。
今回のコース◆約2.6㎞/約40分/約3500歩
縁結び祈願の参拝者でにぎわう「東京大神宮」
明治13年(1880)に伊勢神宮の遥拝殿として創建され、「東京のお伊勢さま」と呼ばれ親しまれている。伊勢神宮と同じ神々のほか、結びの働きを司る造化の三神をあわせ祀る。また、神前結婚式創始の神社であることから縁結びの御利益で知られ、多くの参拝者が訪れる。
「東京大神宮」詳細
江戸城の遺構が残る石垣「牛込見附跡」
田安門から上州道に向かう要衝に築かれた江戸城外郭門の一つ。寛永13年(1636)、徳島藩初代藩主・蜂須賀忠英(松平阿波守)の建設で、石垣の一部に銘が刻まれている。江戸城外堀跡の見附の中でも最もよく当時の面影が残る。
「牛込見附跡」詳細
人気ショップや飲食店が勢ぞろい「神楽坂通り」
外堀通り神楽坂下交差点から神楽坂上交差点を経て地下鉄神楽坂駅あたりまで続く神楽坂のメインストリート。履物・袋物の『助六』、文具の『相馬屋源四郎商店』、中国料理の『龍公亭』など江戸・明治創業の老舗も多い。月~土曜の午前中は神楽坂下方面へ、午後は神楽坂駅方面への逆転式一方通行となる。
隠れ家飲食店が立ち並ぶ粋な路地「かくれんぼ横丁」
神楽坂仲通りと本多横丁に挟まれた石畳の路地。黒塀に囲まれた料亭などもあり、花街の面影を残す。「お忍びで遊びに来た人が、見つかりそうになっても、この路地に入ればわからなくなる」というのが名の由来。割烹の『和食 千』、天ぷらの『天孝』など、隠れ家的な飲食店がある。
「かくれんぼ横丁」詳細
2匹の猿の庚申塔は縁結びの神「筑土八幡神社」
約1200年前、夢で八幡神のお告げを受けた翁が、神霊の現れた松を祀ったのが始まり。境内には2匹の猿と桃の実を配した庚申塔や、童謡『きんたろう』の作曲家・田村寅蔵の碑が立つ。
「筑土八幡神社」詳細
黒板塀と石畳の風情ある景観「兵庫横丁」
左右に老舗の料亭が立ち並ぶ路地。黒板塀や石畳が連なる小道は、映画やテレビのロケでもたびたび使用され、新宿区まちなみ景観賞も受賞している。神楽坂の中でも最も古い道の一つで、かつての鎌倉古道の要衝であり、戦国時代に牛込城の武器庫(兵庫)があったことが名の由来になっている。
「兵庫横丁」詳細
山ノ手七福神巡りの一つ「毘沙門天 善國寺」
文禄4年(1595)、徳川家康から寺地を拝領し、日本橋馬喰町に創建。麹町を経て、寛政4年(1792)に現在地に移転。毘沙門天像は1月の初寅と二の寅、5月・9月の初寅の日に開帳される。
「毘沙門天 善國寺」詳細
手仕事が光る生活道具『jokogumo』
久留米絣のバッグ、インドの手織り生地・カディコットンのタオル、桜の木の皿、竹編みのかご、アケビのバッグなど、自然素材を使った手仕事の暮らしのグッズがそろうセレクトショップ。
『jokogumo』店舗詳細
スタッフの“書店愛”がスゴイ!『かもめブックス』
書籍の校正・校閲を行う会社が運営する書店。「店頭特集」と銘打った本棚は、新しい本との出会いをアプローチしたいという思いが詰まった売り場。併設するカフェで読書を楽しむのもいい。
『かもめブックス』店舗詳細
【飯田橋・神楽坂グルメを堪能!】
日本で唯一のペコちゃん焼『不二家飯田橋神楽坂店』
ペコちゃん焼は210円~ペコちゃんの顔をかたどった人形焼。不二家の人気菓子であるミルキー味やカントリーマアムクリーム味をはじめ、十勝あん、チーズクリームなどの常時10種類が並ぶ。
『不二家飯田橋神楽坂店』店舗詳細
自慢は店主の故郷・会津のソバ『蕎楽亭』
主に福島県柳津町産の玄ソバを使用し、店内の石臼で製粉する。粗挽きの十割そばと、玄ソバのままひいた田舎そばの二色そば1200円で、2つの風味を楽しみたい。
『蕎楽亭』店舗詳細
【街探検】横丁や坂道の名前から往時の様子に思いを馳せる。横丁と坂の街
かくれんぼ、みちくさ、見番、兵庫、芸者小路、神楽小路……。何やら物語にでも出てきそうな小粋な名前は、いずれも神楽坂にある横丁・路地の名前だ。
そして、メインストリートである神楽坂を筆頭に、軽子坂、地蔵坂、逢坂、瓢箪坂、御殿坂など坂道も多い。つまり、神楽坂は横丁と坂の街といえる。
神楽坂通りから筑土八幡神社に向かう通りは本多横丁。江戸時代後期から明治時代まで福井藩家老・本多対馬守の屋敷があったことが名の由来。本多横丁と神楽坂仲通りを結ぶ小道はかくれんぼ横丁。料亭街に鍵形に通じる道で、先を行く人が曲がると姿が見えなくなる。
毘沙門天 善國寺の前の石畳の道は兵庫横丁。縄のれんを下げる居酒屋や黒板塀の料亭などがあり、風情のある景観をつくり出している。
神楽坂通りから小栗横丁に下る坂道は芸者小路。見番横丁に通じる道で、名前からもこのあたりが花街であったことがわかる。近くに熱海湯という銭湯があることから熱海坂、カラン坂と呼ばれることもある。
取材・⽂・撮影=アド・グリーン
『散歩の達人 歩きたい人のための 東京散歩地図』より






