【散歩コース】
スタート:東京駅からJR横須賀線で鎌倉駅まで1時間・950円
JR横須賀線・江ノ電鎌倉駅西口(15分/0.8km)→寿福寺(6分/0.3km)→英勝寺(5分/0.3km)→浄光明寺(13分/0.7km)→海蔵寺(9分/0.5km)→仮粧坂(2分/0.2km)→源氏山公園(7分/0.4km)→葛原岡神社(7分/0.4km)→銭洗弁財天(宇賀福神社)(9分/0.5km)→佐助稲荷神社(18分/1.0km)→鎌倉歴史文化交流館(10分/0.6km)→JR横須賀線・江ノ電鎌倉駅西口
ゴール:鎌倉駅から往路を戻る
今回のコース◆約4.8km/約1時間45分/約7100歩
寿福寺/源頼朝の妻・北条政子が創建
鎌倉一美しいともいわれる杉木立に包まれた石畳の参道が山門から中門まで続く。山門前の小路をゆけば、墓地があり、山側には北条政子と、子の源実朝の墓といわれるやぐらが並ぶ。
英勝寺/太田道灌の子孫が創建した鎌倉に現存する唯一の尼寺
徳川家康の側室・お勝の方(後の英勝院) が創建。軒に十二支の彫刻を施した仏殿や美しい彫刻がある山門など、見どころが多い。フジやアジサイ、ヒガンバナ、スイセンなどの花々に出合える。
浄光明寺/足利尊氏も帰依した古刹
鎌倉幕府6代執権・北条長時によって建長3年(1251)に創建されたかつての北条氏の菩提寺。境内の一段高くなったところにある収蔵庫には、国の重要文化財である阿弥陀三尊像を安置。
海蔵寺/花の寺に咲く紅白のハギが人気
扇ガ谷の最奥部にある古刹で、梅やカイドウ、アジサイ、ノウゼンカズラなどが咲く花の寺として知られ、初秋には参道の階段を覆い尽くすように紅白のハギが彩る。
仮粧坂/鎌倉時代の面影を残す急な坂道
鎌倉七切通の一つ。扇ガ谷から源氏山公園に向かう途中にある急な坂道で、岩肌がむき出しになっている。新田義貞の鎌倉攻めでは激戦地となったと伝わる。国の史跡に指定。
源氏山公園/高さ約2mの頼朝像が公園のシンボル
源義家が後三年の役(1083~1087)で東北に向かう際に、この山に白旗を立てて戦勝祈願をした伝説から名が付いた。桜や紅葉が美しい公園として知られ、中央広場には若い頃の源頼朝の像が鎮座する。
葛原岡神社/良縁の御利益がある神社
鎌倉幕府倒幕で活躍した日野俊基卿を祀る。縁結びや恋愛成就の御利益があるといわれ、2つの縁結び石をつなぐ赤い糸には、「ご縁」の願いを込めた5円玉がびっしりと結ばれている。
銭洗弁財天(宇賀福神社)/源頼朝が社を建てたと伝わる金運のパワースポット
鎌倉幕府5代執権・北条時頼が湧水で銭を洗い、繁栄を願ったのが始まり。授与所で線香とロウソクを購入(200円)し、お参り後にザルにお金を入れて湧水で洗えばお金が増えるという。
佐助稲荷神社/鎌倉の隠れ里にある小さな稲荷神社
幾重にも連なる朱色の鳥居を抜けると小さな社殿が立つ。伊豆に流された源頼朝は、夢枕に立った老人のお告げに従い挙兵すると、平家を討伐することができた。そのため、後に幕府を開いた際に社殿を再建したと伝わる。
鎌倉歴史文化交流館/原始・古代から近現代までの鎌倉の歴史を詳しく紹介
鎌倉での出土品を中心に、鎌倉の歴史を紹介する。プロジェクションマッピングやVRといったデジタル技術を取り入れた展示も好評。最新の調査に基づいた企画展やワークショップなども開催。
【鎌倉グルメを堪能】
『テールベルト&カノムパン』本に囲まれた中で自慢のパンを
閑静な住宅地にあるカフェ&ベーカリー。国産の小麦やライ麦、自家製玄米酵母を使ったパンが好評。2階のカフェでは、おすすめパン2種と本日のスープなどが付く「パンが主役のスープブレッド」1650円が人気。
『くずきり みのわ』できたてのくずきりを味わう
注文を受けてから葛粉を溶いて作るくずきり1100円が名物。つるりとした喉越しのくずきりに上品な甘さの黒蜜が絡まり極上の一品に。中庭には枯山水を配した庭園がある。
『アカリダイニング』一番人気はアジの梅しそフライ
昼は行列ができる食堂、夜は地元民が集う居酒屋。店内はカフェのような明るい雰囲気だが、一番人気はアジの梅しそフライとオニオンフライの定食1200円というから意外。
取材・文=アド・グリーン
『散歩の達人 歩きニストのための鎌倉散歩地図』より