超弩級年表で読み解くサブカルチャーと社会、そして自分 1968-2020【TVOD・パンスさんインタビュー】
2020年、ポップミュージックを切り口に時代性と政治を考察する『ポスト・サブカル焼け跡派』(百万年書房)を出版し、今、論壇から熱い注目を集めるコメカさんとパンスさんによるテキストユニット「TVOD」。2021年1月、パンスさんが、『焼け跡派』に所収した「年表・サブカルチャーと社会の50年」の完全版を300部限定で出版。題して、『年表・サブカルチャーと社会の50年 1968-2020〈完全版〉』。政治・社会・犯罪・出版・音楽・芸能・アートなど、ジャンルを横断した出来事を、B1判ポスター4枚組という予想斜め上を行くフォーマットに盛り込んだ。その情報量は、50ページ超におよぶ『焼け跡派』の年表の、さらに数十倍にもなるという。いったい、年表に込められたこの熱量はなんだ。制作者のパンスさんを駆り立てる年表の魅力とはなんなのか?