かさま歴史交流館井筒屋

歴史や観光情報が得られる観光客や市民の交流拠点

笠間稲荷神社で挙式した坂本九が結婚披露宴を開いたエピソードも。

門前通りの突き当りに見える3階建ての木造建築は、旅館だった昔から笠間のランドマーク的存在。明治時代中期に建てられた当時の雰囲気を残しながらリノベーション、交流拠点として生まれ変わった。観光情報や、笠間城を中心とした町の歴史を知ることができる。

住所:茨城県笠間市笠間987/営業時間:9:00〜22:00/定休日:月(祝日の場合は翌火)

笠間日動美術館

美術館で初となるさかなクンの展覧会

1972年に開館。敷地内には3つの展示館と野外彫刻庭園がある。
さかなクン作『ハコフグのプクプクちゃん(♂)おす ギョんにちは』。

ヨーロッパ印象派からエコール・ド・パリへと続く巨匠の作品、パレットコレクションなどを数多く展示。7月23日〜9月22日には「さかなクンのギョ苦楽展」を開催。身近な画材で表情豊かな海の仲間たちを描いた作品約80点を展示する。

住所:茨城県笠間市笠間978-4/営業時間:9:30〜16:30最終入館/定休日:月(祝日の場合は翌火)

門前の町なみ探訪

お参りをすませ昭和風情の昔町へ

白雉2年(651)創建の笠間稲荷神社。本殿の彫刻は見逃せない。右のフジは樹齢400年あまりで県の天然記念物。

日本三大稲荷の一つにも数えられ、年間350万人が参拝に訪れ初詣者数茨城一を誇る笠間稲荷神社。その門前を中心に、笠間の町は発展してきた。この一帯は戦災に遭わなかったためか、老舗の料亭や旅館、看板建築など戦前から続く店や建物が多い。震災後に一新された表の門前通りを歩いたら、ぜひ路地裏へ。コールタール塗りのトタン葺き民家、数年前に解散した見番、ほぼ全壊に近い元映画館など発見の連続で探索が非常に楽しい。

壁面を草が覆う、とある店。建物なら鑑賞だが、植物なので観賞か。
平屋が並ぶ飲み屋団地。タイル貼りの外壁と窓の飾りが気になる。
笠間稲荷神社の正面に店を構える酒蔵は藩直営として創業した老舗。

佐白山(笠間城跡)

時朝以来600年機能した「続100名城」の山城跡

足慣らしのハイカーも多い。山頂の神社は天守台の石垣を利用する。

標高207mの山頂付近に城の遺構があり山城ハイクに絶好。城跡を大胆にめぐる観光道路は1962年の完成。観光ブームに沸いた高度成長期の遺産だ。『忠臣蔵』の浅野家が城主だったこともあり、赤穂転封の57年後に浪士の討ち入りが起きた。ちなみに心霊スポットで有名だが、私的には期待外れだった。

●ハイキングコースは3㎞・所要約60分。茨城県笠間市笠間3613

下屋敷跡の旧町立美術館の建物は明治天皇行在所。忠臣蔵碑もある。
帯曲輪付近にある観光道路の強引な平面ループ。現在車は通れない。

座頭市の碑

悪党を斬りまくる時代劇、最強キャラは笠間生まれ

3度目のテレビシリーズが始まった1978年に建てられた記念碑。

1962年にシリーズ化された映画『座頭市』で、勝新太郎が演じた市は笠間生まれの設定。『新座頭市物語 笠間の血まつり』やリメイク版で何度か市内ロケが行われた。記念碑が立つ公園は、富士山の別名がある小高い丘。市内に富士山と呼ばれる山は3座あるが、楽に行けるのはここのみ。

●見学自由。茨城県笠間市笠間616-7笠間つつじ公園内  ☎0296‐72‐9222

坂本九歌碑

今も笠間の人々に愛される九ちゃん

『上を向いて歩こう』の歌碑。清志郎の声で脳内再生しがちだが。
疎開時に建てた旧宅は歌碑のそばに現存。道路から少しだけ見える。

笠間の時報のメロディは12時が『上を向いて歩こう』、17時が『見上げてごらん夜の星を』。その理由は、坂本九(1941 〜1985)の母方の故郷が笠間だった縁で戦時疎開していたから。川崎に帰る小学1年生までの4年間、多感な少年時代を笠間で過ごした。歌手として成功後「第二の故郷」笠間に、さまざまな形で恩返しをした。

●見学自由。茨城県笠間市笠間616-7

柏屋

インスタ映え!な特大油揚げが人気

大きな油揚げが麺を覆う「稲荷そば」。お狐さんの顔もキュート。

「常陸秋そば」を店頭で打つ姿が目を引く、明治中頃創業のそば処。稲荷神社の門前だけに「稲荷そば」温・冷各880円が人気。ふっくらなお揚げはほどよい肉厚で甘め。「そば寿司」5個700円、「菜の花いなり寿司」5個650円はテイクアウトあり。古い掛け時計や木の食器棚、階段などレトロな調度にも癒やされる。

3代目の沼田淳二郎さんは坂本九と同級生。昔話を語ってくれた。

つたや

笠間名物「そばいなり」を考案した老舗のそば処

風がよく通る広い店内でゆったり食したい。つけ鴨せいろ1150円。

明治8年(1875)創業、5代にわたる技術と伝統を生かして「常陸秋そば」をヤマイモでつないで打つ。やや細めで上品な感じのそばは、しっかりとコシがあって喉越しがいい。手揚げした油揚げにタレを染み込ませ、そばを詰め込んだ名物の「そばいなり」は、新そばを使うため9月下旬〜5月の季節限定。

先々代が考案した名物「そばいなり」は9月下旬〜5月の季節限定。

八百屋カフェ Okai

レトロな町家でいただく野菜たっぷりのランチ

茨城県のブランド豚「美明豚(びめいとん)の冷しゃぶ」1300円。

八百屋が経営するカフェ。常陸牛入りれんこんハンバーグ、つくば鶏の照り焼きなど地場の食材も味わえるランチメニューは6種各1300円(ドリンク付き+200円)。生野菜の新鮮さと多さは八百屋直営ならではだ。窓際のカウンター席から門前通りを見下ろして、ゆったりとランチを。

カフェは古民家の2階にある。1階は八百屋の『岡井商店』。