【散歩コース】
スタート:日本橋駅は地下鉄銀座線で上野駅から8分・180円、渋谷駅から19分・210円。地下鉄東西線で大手町駅から1分・180円。
地下鉄銀座線・東西線日本橋駅→(すぐ)→日本橋髙島屋 S.C.→(7分/0.4㎞)→日本橋→(5分/0.3㎞)→貨幣博物館→(すぐ)→日本銀行本店→(3分/0.2㎞)→日本橋三越本店→(3分/0.2㎞)→福徳神社→(3分/0.2㎞)→さるや→(11分/0.7㎞)→東証アローズ→(11分/0.6㎞)→水天宮→(4分/0.3㎞)→甘酒横丁→(3分/0.2㎞)→うぶけや→(1分/0.1㎞)→地下鉄日比谷線・浅草線人形町駅
ゴール:人形町駅から地下鉄日比谷線で上野駅まで7分・180円、銀座駅まで9分・180円。地下鉄浅草線で新橋駅まで7分・180円。
今回のコース◆約3.2㎞/約50分/約4300歩
百貨店建築初の国の重要文化財『日本橋髙島屋 S.C.』
昭和8年(1933)に建てられた本館は、国の重要文化財。重厚なルネッサンス風の様式に、和の意匠を取り入れている。吹き抜け空間の石膏彫刻やシャンデリア、クラシカルなエレベーターなども必見。
『日本橋髙島屋 S.C.』詳細
国道道路橋は国の重要文化財「日本橋」
慶長8年(1603)の建造。五街道の起点となり、今でも日本の道路網の起点になっている。建造当時は木製の太鼓橋だったが、改修・改築を繰り返し、明治44年(1911)に現在の石造二連アーチ橋に架け替えられた。橋柱の銘板にある「日本橋」の揮毫は、江戸幕府最後の将軍・徳川慶喜によるもの。
「日本橋」詳細
貴重な大判・小判を展示『貨幣博物館』
日本の貨幣の歴史や関連する資料などを展示。教科書で見たことのある和同開珎や天正大判などの実物を見たり、金貨の重さを体験できる。
『貨幣博物館』詳細
石造りによる古典主義建築『日本銀行本店』
明治29年(1896)竣工で、設計は辰野金吾。ベルギー国立銀行やイングランド銀行などを参考に設計したといわれる。地下金庫などをガイド付きで見学可能。建物は国の重要文化財。
『日本銀行本店』詳細
荘厳な雰囲気を感じさせる国の重要文化財『日本橋三越本店』
西洋のクラシック様式を取り入れた本館の建物は、国の重要文化財に指定されている。入り口には三越の守護神でもあるライオン像が、本館1階の中央ホールには天女(まごころ)像が設置され、客を迎える。
『日本橋三越本店』詳細
オフィス街に鎮座する古社「福徳神社」
貞観年間(859~877)に創建と伝わり、太田道灌や徳川家康など、武将から崇敬が篤かった。江戸時代に富くじを扱っていたこともあり、今も富と福の御利益を求めて多くの人が訪れる。
「福徳神社」詳細
日本唯一の楊枝専門店『さるや』
宝永元年(1704)の創業の楊枝専門店。黒文字の木を使い、熟練の職人が1本ずつ手作業で作っている。猿を描いたパッケージ入りの桐箱三番叟1320円。
『さるや』店舗詳細
株式投資を学ぶことができる『東証アローズ』
東京証券取引所内にあり、市場の情報をリアルタイムで提供する。1日4回行われる案内付き見学ツアー(要予約)では証券市場の歴史が学べ、希望者は株式投資模擬体験もできる。
『東証アローズ』詳細
安産や子授けなどに御利益あり「水天宮・寳生辨財天」
安産祈願、子授け、身体健全などのご神徳があると信仰を集めている。境内の子宝いぬは安産・子授けなどに御利益があると、なでる人も多い。また寳生辨財天は、芸事向上や金運上昇などのパワースポットとして人気だ。
「水天宮・寳生辨財天」詳細
9代目当主が受け継ぐ手仕事『うぶけや』
天明3年(1783)創業。屋号は「うぶ毛でも剃れる、切れる、抜ける」という評判から初代が名付けた。毛抜きはもちろん、包丁や裁ち鋏など各種そろえ、職人技が光るその切れ味は一度は試してみたい。
『うぶけや』店舗詳細
【日本橋・人形町のグルメを堪能!】
レトロな雰囲気で洋食を食べる『レストラン桂』
昭和37年(1962)創業。一番人気は特製メンチカツレツ1150円。和牛の旨味と豚の甘みを感じられ、自家製デミグラスソースとの相性も抜群だ。
『レストラン桂』店舗詳細
カラフルで特別なカツ丼『小春軒』
明治45年(1912)創業。小春軒特製カツ丼1400円は、トンカツやジャガイモなどをデミグラスソース入りの割り下で煮込み、目玉焼きとともに丼にのせる。
『小春軒』店舗詳細
【街探検】新旧の店舗が軒を連ねる下町情緒あふれる商店街「甘酒横丁」
甘酒横丁は、地下鉄人形町駅の出口がある通りから明治座へと続く約400mの小さな商店街。明治時代初期に、通りの入り口にあった「尾張屋」で甘酒を売っていたことからこの名が付いたという。その頃から明治座や近くにあった寄席の帰りの人たちでにぎわっていた。現在、「尾張屋」は閉店したが、商店街のいくつかの店舗では甘酒を販売。
ここには老舗が多い。大正5年(1916)創業の『柳屋』はいつも行列ができる鯛焼き店。東京三大鯛焼きの一つともいわれ、一つずつ丁寧に焼かれる鯛焼きは「天然物」とも称されている。ほかにも、ジャンボがんもが名物の『とうふの双葉』、いなり寿司の『志乃多寿司總本店』、つづら製造の『岩井つづら店』などが点在している。
甘酒横丁の魅力は老舗だけでない。革財布の『ウォレテリアYAMATOU』やナポリピッツァの『PIZZA DA BABBO』など、新しい風も吹き始めている。
取材・文・撮影=アド・グリーン
『散歩の達人 歩きたい人のための 東京散歩地図』より





