【散歩コース】

スタート:巣鴨駅はJR山手線で池袋駅から5分・150円、上野駅から12分・170円。地下鉄三田線の利用もできる。

JR山手線・地下鉄三田線巣鴨駅→(4分/0.3㎞)→眞性寺→(すぐ)→巣鴨地蔵通り商店街→(2分/0.2㎞)→髙岩寺(とげぬき地蔵)→(9分/0.7㎞)→猿田彦大神庚申堂→(7分/0.5㎞)→妙行寺→(1分/0.1㎞)→善養寺→(10分/0.7㎞)→本妙寺→(2分/0.2㎞)→慈眼寺→(2分/0.2㎞)→染井霊園→(23分/1.6㎞)→六義園→(8分/0.6㎞)→JR山手線・地下鉄南北線駒込駅

ゴール:駒込駅からJR山手線で池袋駅まで7分・170円、上野駅まで10分・170円。地下鉄南北線の利用もできる。

今回のコース◆約5.1㎞/約1時間10分/約6800歩

中山道の旅人を見守ったお地蔵様「眞性寺」

元和元年(1615)に中興した古刹。本堂前に鎮座する高さ2.68mの地蔵は、江戸六地蔵のひとつで、地蔵坊正元が15年をかけて造立。6月24日の「百萬遍大数珠供養」では全長16mの数珠を100人以上で回して願をかける。

「眞性寺」詳細

住所:東京都豊島区巣鴨3-21-21/営業時間:参拝自由/アクセス:JR山手線・地下鉄三田線巣鴨駅から徒歩3分

おばあちゃんたちの原宿「巣鴨地蔵通り商店街」

全長約780m、約200店舗が軒を連ねる商店街で、髙岩寺参詣の人向けと、地域密着型の店舗が混在している。塩大福やもなかに代表される和菓子、洋菓子、話題のパン屋など、名物店がいっぱいだ。赤パンツをはじめとした、年配者向けの衣料品店が多いのも特徴。4の付く日はとげぬき地蔵の縁日。

「巣鴨地蔵通り商店街」詳細

住所:東京都豊島区巣鴨3/アクセス:JR山手線・地下鉄三田線巣鴨駅から徒歩3分

延命地蔵菩薩の「霊印」が本尊「髙岩寺(とげぬき地蔵)」

江戸時代、誤って針を飲み込んだ女性に本尊を印じた紙札「御影」を飲ませたら、針が御影の地蔵尊影を貫いて出てきたのがとげぬきの由来。境内には水をかけてお参りする洗い観音も。

「髙岩寺(とげぬき地蔵)」詳細

住所:東京都豊島区巣鴨3-35-2/営業時間:境内自由。本堂開門は6:00〜17:00(4の日は〜20:00)/アクセス:JR山手線・地下鉄三田線巣鴨駅から徒歩3分

庚申信仰を伝える猿が鎮座する堂「猿田彦大神庚申堂」

文亀2年(1502)に庚申塔(こうしんとう)を造立したのが創祀といわれる。庚申塔とは庚申様を信仰する講の人々が立てた石塔のこと。庚申様の「申」は猿のことで、神を先導した猿田彦大神と結びつき、案内の神として祀られるようになった。台座には三猿が刻まれている。

「猿田彦大神庚申堂」詳細

迫力満点の閻魔様は江戸三大閻魔「善養寺」

天長年間(824〜834)に上野山内に創立したと伝わり、明治45年(1912)に現在地に移転。運慶作と伝わる高さ約3mの木造閻魔像が鎮座する。堂内は暗いが、近づくとライトアップされる。

「善養寺」詳細

住所:東京都豊島区西巣鴨4-8-25/営業時間:8:00~17:00/定休日:無/アクセス:地下鉄三田線西巣鴨駅から徒歩1分

遠山の金さんが眠る古刹「本妙寺」

天正18年(1590)、徳川家康の江戸入封に伴い、駿河(現在の静岡県)から移転。明暦の大火の火元ともいわれ、境内には供養塔が立つ。遠山の金さんや千葉周作の墓がある。

「本妙寺」詳細

住所:東京都豊島区巣鴨5-35-6/営業時間:7:00~17:00/定休日:無/アクセス:JR山手線・地下鉄三田線巣鴨駅から徒歩10分

桜の古木に包まれる歴史ある霊園「染井霊園」

明治政府の神仏分離によって神葬者の墓地を確保するために、明治5年(1872)に神式墓地として開設。同7年に東京府の公営共同墓地になった。彫刻家の高村光太郎や作家の二葉亭四迷、思想家の岡倉天心などが眠る。

「染井霊園」詳細

住所:東京都豊島区駒込5-5-1/営業時間:入園自由/アクセス:JR山手線・地下鉄三田線巣鴨駅から徒歩10分、JR山手線・地下鉄南北線駒込駅から徒歩12分

美しい庭園を彩る四季の花『六義園』

4月中旬~5月上旬にはドウダンツツジやヤマツツジなどが咲く。平坦な地に池を掘り、山を築いて見事な庭園を造り上げた。
4月中旬~5月上旬にはドウダンツツジやヤマツツジなどが咲く。平坦な地に池を掘り、山を築いて見事な庭園を造り上げた。

徳川5代将軍綱吉の側用人・柳澤吉保が自ら設計した回遊式築山泉水庭園。日本や中国の古典にちなんだ名勝が造られている。園内のシダレザクラは高さ約15m、幅約20mに及ぶ大樹。紅葉の名所としても知られる。

『六義園』詳細

住所:東京都文京区本駒込6-16-3/営業時間:9:00〜16:30/定休日:無/アクセス:JR山手線・地下鉄南北線駒込駅から徒歩7分

【巣鴨・駒込のグルメを堪能!】

あんこが絶品!一家相伝の味を守る『福島家』

創業160年超えの老舗和菓子店。江戸時代の和菓子の文献をもとに作る、季節の上生菓子1個400円が看板商品だ。手間をかけて作った上品なあんこを楽しもう。喫茶コーナーは、和洋の軽食メニューも豊富だ。赤飯御膳1250円。

『福島家』店舗詳細

住所:東京都豊島区巣鴨2-1-1/営業時間:9:30~18:00/定休日:水を含む月6日/アクセス:JR山手線・地下鉄三田線巣鴨駅から徒歩1分

塩スイーツの元祖・塩大福『みずの』

巣鴨名物の塩大福130円~発祥という人気店。餡は甘さ控えめで、ほんのりと塩味が効いた上品な味わい。モチモチとした団子に、たっぷりのきなこをまぶしたきびだんご130円。

『みずの』店舗詳細

住所:東京都豊島区巣鴨3-33-3/営業時間:9:15~18:30/定休日:無/アクセス:JR山手線・地下鉄三田線巣鴨駅から徒歩4分

炭火で焼いてふっくら香ばしい『八ツ目や にしむら』

大正15年(1926)創業のうなぎ専門店。ウナギは愛知県産や鹿児島産をはじめとした国産を使用する。創業当時から受け継がれるタレと炭火にこだわり、丁寧に焼き上げたウナギはフワッとした食感。うな重定食3900円~。

『八ツ目や にしむら』店舗詳細

住所:東京都豊島区巣鴨3-34-2/営業時間:10:30~18:00LO/定休日:7・8の付く日(土・日・祝の場合は営業)/アクセス:JR山手線・地下鉄三田線巣鴨駅から徒歩5分

取材・⽂・撮影=アド・グリーン
『散歩の達人 歩きたい人のための 東京散歩地図』より