旅行の記事一覧

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栃木県大田原市 ~歴史と自然が交錯する日本一のとうがらしタウン~
八溝(やみぞ)山地を隔てて茨城県および福島県と接する栃木県北東部の大田原市。松尾芭蕉が「おくのほそ道」の道中で長逗留した旧黒羽町、貴重な史跡が数多く残る旧湯津上村を編入し、2005年に現在の大田原市が誕生したこともあり、市内を訪ね歩くと新しい表情だけでなく、各地区で培われてきたであろう伝統や文化の残り香が今なお色濃く漂っているのに気づく。これが数百年、あるいは千年以上の時が刻んできた歴史の重みなのだろう。その大田原市が、とうがらし生産量日本一の地であると今回の旅で初めて知った。地域おこしの一環として“とうがらしの郷 大田原”をうたい文句に、栃木三鷹(さんたか)と呼ばれる品種のとうがらしと鶏の唐揚げを組み合わせた「さんたからあげ」をはじめ、とうがらし関連の料理や銘品を鋭意開発中だという。塩原や那須といった知名度の高い地に隣接しながら、交通の大動脈である新幹線や東北道がすぐ脇をすり抜ける立地もあり見過ごされがちだが、足を運べばピリッと刺激のある新鮮な出合いが待ち受けているに違いない。
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戦国の城を攻める ~明智光秀ゆかりの城⑨  戦う気マンマンの天下人の城 安土城~
天正10年(1582)5月15日、光秀は安土城にて、徳川家康の饗応役を信長に命じられる。この時、信長が光秀に不満を持ち突然キレて「丹波と近江滋賀郡の領地を召し上げる!」と伝えたので、光秀は叛旗を翻すことを決意した──というのは江戸時代の軍記物がもとになっているエピソードなので、信憑性は薄い。ただ、信長から饗応役を解任され、秀吉の中国戦線の援軍を命じられたのは事実。本能寺の変をピークとする、光秀の一世一代の大勝負は、安土城から始まったのだ。
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国道駅、それは生と廃の交わる空間。生きている駅と静かに眠る高架下。~廃なるものを求めて 第8回~
皆さん、国道駅という駅を聞いたこと、訪れたことがありますか? このストレートなネーミングの駅は、JR鶴見線鶴見駅の隣にある高架駅です。国道15号に面しており、駅名はその国道が由来です。この駅を目的に訪れる人々が絶えることがなく、鉄道ファンや旅人には名が知れた駅です。なぜそんなに注目されているのかというと、国道駅は昭和5年(1930)に開業した高架構造の雰囲気を、今も色濃く残しているから。高架下はコンクリートのアーチ型が続き、「レトロでノスタルジック」な佇まいが人気です。
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【東京発日帰り旅】千葉県・南房総市  ~房総唯一の岩峰、伊予ケ岳から富山(とみさん)へ~
『散歩の達人 首都圏日帰りさんぽ』より、旅先で気軽に楽しめる散歩コースを紹介。歩行時間や歩行距離も明記しておりますので、週末のお出かけにご活用ください。誰が言ったか、その名は“房総のマッターホルン”。鋭い岩峰が登山者を引きつけてやまない。岩峰のあとには展望の山なる富山へ。この二つの山に登る房総低山巡りに行ってみた。 
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戦国の城を攻める ~明智光秀ゆかりの城編⑧ 石垣に隠された真実あり。亀山城・明智越(保津城)~
丹波国は戦国武将・明智光秀が最も活躍した地、といっていい。役者に喩えるなら、対比叡山の戦線で活躍し坂本を得たのが表舞台に立つきっかけで、丹波平定戦ではついに主役の座を射止めた、というところ。丹波の光秀を知らずして、光秀を語るなかれ。逆にいえば、元々丹波を支配していた地元の諸勢力にとっては、招かれざる客だった。その証拠に、光秀に抗した寺はことごとく焼き討ちに遭い、戦国武将達は徹底的に潰される。その象徴が八上城の波多野氏だ。光秀の丹波での拠点が亀山城。最初は敵陣に攻め込む橋頭堡(きょうとうほ)として。丹波平定後は、領国支配の拠点として。そして一世一代の大勝負。この城から出陣し、いざ本能寺へ──。
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【東京発日帰り旅】山梨県・大月市~倉岳山のトチノキ~
『散歩の達人 首都圏日帰りさんぽ』より、旅先で気軽に楽しめる散歩コースを紹介。歩行時間や歩行距離も明記しておりますので、週末のお出かけにご活用ください。中央線沿いの山は駅からそのまま登って駅まで戻るというわりとお手軽な山が多い。倉岳山も駅から駅だがコース上に大きなトチノキが何本もある。巨木好きは一度は行かなければならないコースである。
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受験で姉の家に泊まり込んだら、何気ない話し方で金を要求された
大学受験の時期、滑り止めなども含めて2週間ほど東京に滞在する必要があった。ちょうどその頃10歳上の姉が東京で会社員をしていたので、しばらく姉の住む高円寺のアパートに泊めてもらうことになった。東京に行ける時点で高揚していたが、雑誌「たのしい中央線」や大槻ケンヂのエッセイでよく知っていた高円寺で短期間でも暮らせるというのは私にとって現実離れしたうれしいことだった。東京の大学を受験するクラスで仲がいいメンバー3人と羽田に着き、モノレールで浜松町に向かうと東京タワーが見えた。誰からともなく、せっかくだから昇っていこうか、ということになった。東京タワーの安い方の展望台に昇り、360度の景色を見渡す。「いやあ、東京って感じやなあ!」「大学受かったらマジでここに住むんやで」「ほんま絶対受かろな」互いに鼓舞し合い、がんばった成果を全て受験にぶつけることを誓う。友人たちと別れ、やる気が漲った状態で高円寺に向かった。高円寺駅に着くと姉が迎えにきてくれた。久しぶりに会う姉に実家の近況などを話しながら『天下一品』のラーメンを食べる。そのまま姉の家に着き、移動疲れでダラっと壁にもたれて座っていたところ、姉は極力こちらに違和感を抱かせまいとするような何気ない話し方で言った。「あ、そうや。お母さんからお金もらってきた?」。面倒な話になる予感がした。「え、何のお金?」「しばらく私の家におることになるやん。そのためのお金」「あ、お金かかるんや?」その言い方が姉の気に障ったようだった。「あんたは社会に出てないからわからんかもしれんけどな。人の家にしばらく住まわせてもらうってことはタダでは済まんことなんやで」と言う。「光熱費とか水道代やってかかっとんやで!」。何か言うと姉を刺激してしまいそうだった。「ちなみにいくら払えばええん?」「2週間やったら6万……いや少なくとも4万やな」。その最初に少し高めの値段を提示するやり方に不信感を持った私は、そもそも抱いていた「ただの知り合いやったらそんなんせないかんかもしれんけど、家族やったら別にええんちゃうん?」という正直な思いを口にした。姉は「あんたな、それはちゃうで。家族やからこそ、そういうところしっかりしとかないかんのや」と真っ直ぐな目で答えた。早く話を終わらせたかったので「わかったお母さんに聞いとくわ」とその場をしのいだ。ふと姉が中学生のとき2000円くらいしそうなウォーリーの本を突然買ってきてくれたことを思い出した。姉はこんなにお金にうるさい人だっただろうか。
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年が明けて気分一新! お正月の腹ごなしにも! さんたつ編集部厳選、新年お散歩コース20選!
「おうち大晦日」「おうちお正月」となった、2021年の年末年始。ただでさえ“正月太り”が怖い季節なうえに、今回は巣籠もり生活……。正月旅行はもちろんなし、初詣さえ躊躇して……。う~ん、体重計に乗るのが恐ろしい!!そこで、そんなあなたにおすすめしたいのが「正月の腹ごなしさんぽ」。お出かけ気分を手軽に満喫できることはもちろん、運動不足もしっかり解消! の一挙両得さんぽです。さんたつ編集部が厳選した20のコース、ご紹介します。そうそう、お出かけの際にはマスクを忘れずに。
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戦国の城を攻める ~明智光秀ゆかりの城編⑦ 坂本城・ついに一国一城の主に ~
前回の宇佐山城を拠点とした戦い、志賀の陣を経て、織田家が比叡山を焼き討ちにしたのは『麒麟がくる』でも既に描かれた通り。その最前線を任された光秀は見事、功成り名を遂げる。主君の信長から領地を与えられ、5万石の一国一城の主となったのだ。その城が今回訪れる坂本城だ。場所は比叡山の東麓、つい最近までの激戦の舞台。いつ残党たちの反抗が再燃するとも限らない。そんな土地を任されるとは、光秀、よほど信長に評価されていたのだろう。しかし見方を変えると、なかなかエグい。光秀も「身に余る光栄だが、キッツイなあ……」と、心の中で思っていたに違いない。
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【東京発日帰り旅】神奈川県 三浦市~潮風に吹かれて三浦半島最南端の海岸線を歩く~
『散歩の達人 首都圏日帰りさんぽ』より、旅先で気軽に楽しめる散歩コースを紹介。歩行時間や歩行距離も明記しておりますので、週末のお出かけにご活用ください。三浦半島の最南端に「関東ふれあいの道」がある。ほとんど海岸線を歩くこのコースは、三浦半島の海岸を満喫できる、海あり畑あり岩礁、魚ありの贅沢コースである。
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ホテルの客室で運転士になれる! 「渋谷エクセルホテル東急」に東急電鉄シミュレーター装置付きルームが登場
例年であれば、年末年始は帰省や旅行のシーズン。鉄道を利用する機会も多く、鉄道好きや“子鉄”のいる家族にとっては楽しみの多い時期だが、今年は残念ながらお預け……という方も多いだろう。そんな方に朗報だ。「渋谷エクセルホテル東急」では、2020年12月19日から2021年3月31日まで、鉄道の旅を疑似体験できるプランを販売している。
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街はこんなにも「よき文字」であふれている! さんたつ/散歩の達人 “よき文字” Twitterフォトコンテスト 受賞作品発表
大変お待たせいたしました! 2020年9月21日~10月31日まで開催した「さんたつ/散歩の達人“よき文字” Twitterフォトコンテスト」。759点もの“よき文字”が集まりました。たくさんのご応募、ありがとうございました! 受賞作品を発表します。
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群馬県藤岡市 ~良質の土が文化を育んだ群馬県南部のゲートウェイ~
神流(かんな)川を挟んで埼玉県と接する群馬県南部の藤岡市。車に乗る県外の人にとって「藤岡」と聞いて最初に思い浮かべるのは「ジャンクション」らしい。交通の要衝としてその名が広く知られているが、必ずしも土地柄についてまで十分に認知されているわけではない。聞けば市内では1511基もの古墳が見つかっており、遺跡から出土した埴輪や土器も数限りないとか。古墳や遺跡が多い理由は定かではないが、埴輪を生産した窯址(かまあと)も残っており、この地から良質の粘土が産出したことは間違いないよう。時代は下り、地元で採れる粘土は藤岡を瓦の一大産地へと押し上げたが、時代の趨勢(すうせい)もあり往時の活気はない。そんななか、しぶとく生き延びているのが鬼瓦だ。鬼には疫病退散や魔除けの願いが込められているが、奇(く)しくも冬桜で知られる桜山公園や三波石峡などの景勝地を擁するのが旧鬼石町地区(2006年編入)。鬼瓦と鬼石に直接のつながりはないものの、こんな時代だからこそ、世にはびこる現代のもののけどもを、「鬼」の念力で一掃してもらいたいものである。
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雑木林に同化しながら奥多摩湖のほとりで佇むオート三輪 ~廃なるものを求めて 第5回~
オート三輪は、1970年代前半まで日本各地で活躍した三輪トラックです。東洋工業(現・マツダ)や、ダイハツなどが代表的なメーカーでしたが、製造中止になると、1970年代後半には輸送の脇役となり、現在ではすっかり見かけなくなりました。
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【東京発日帰り旅】千葉県 鋸南(きょなん)町~天望良好の大黒山から源頼朝が上陸した保田へ~
『散歩の達人 首都圏日帰りさんぽ』より、旅先で気軽に楽しめる散歩コースを紹介。歩行時間や歩行距離も明記しておりますので、週末のお出かけにご活用ください。房総の鋸南町、安房勝山駅近くに低山なれど大展望の大黒山が、東京湾を見張る櫓のようにそびえている。この展望台から海岸線を保田まで歩いてみよう。
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電子書籍がセットでお得! 年末年始の読書におすすめ「冬の交通新聞社新書フェア」開催中
現在、「交通新聞社新書」の電子版でお得なフェアを開催中だ。対象商品が1点600円、既定の2点セットが1000円で購入でき、読んでいるだけで旅行気分が味わえるラインナップが揃っている。2021年1月31日まで実施するので、年末年始や冬休みに一気読みしたいという方にもおすすめだ。
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この世の全てを「もなか」にしてしまえ!~土産もなかの変幻自在な魅力に迫る~その1
観光客向けに作られた土産物の菓子には、大きく分けて二種類ある。その地の特産品を利用した菓子と、その地の観光名所や名物をかたどった菓子だ。後者の場合、パッケージに観光名所等の写真や絵が印刷されているのみで、中身は普通のクッキーやまんじゅうであることも多い。しかし、菓子本体が名物の形をしていることもあり、それは大抵「もなか」ではないだろうか。
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再開発によって激変した晴海と豊洲に埋もれる貨物線の跡 ~廃なるものを求めて 第4回~
今から30数年前の東京臨海部。倉庫群の脇に線路があるのを見たことがあります。何の線路か分からなかったのですが、後に東京湾の埋立地を結ぶ貨物線だと知りました。戦後の高度成長期、東京湾の臨海部には貨物線が張り巡らされていました。この貨物線は「東京都港湾局専用線」。最盛期の1960年代には、汐留〜芝浦埠頭・日の出埠頭(芝浦線、日の出線)、汐留〜築地市場、越中島〜豊洲埠頭・晴海埠頭(深川線、晴海線)を結び、臨海部の貨物線網が形成されていました。その路線群はトラック輸送にバトンタッチして昭和末期に使命を終え、1989年には全面廃止。1990年代に入ると線路のほとんどが剥がされていきました。
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朝ドラ『エール』ロスのあなたへ。窪田正孝が演じた裕一と大正の福島、昭和の国立競技場を歩く【朝ドラ妄想散歩】
朝ドラ102作目、『エール』は新型コロナウイルスに敢然と立ち向かった素晴らしい作品だった。放送開始直後の4月には緊急事態宣言が出され撮影がままならず、6月の終わりには放送休止、さらには10話ほど放送内容を縮小……と異例づくしであったが、昭和の名作曲家・古関裕而(こせき ゆうじ)をモデルとした作品はコロナ時代を生きる我々へのエールとなり、窪田正孝、二階堂ふみらの演技が多くの人の心を掴んだ。今回は『エール』の舞台となった大正時代の福島と、昭和の国立競技場を妄想散歩。今現在の街の景色と合わせ紹介する。
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【東京発日帰り旅】神奈川県 横須賀市・三浦市 ~黒崎の鼻から荒崎海岸へ~
『散歩の達人 首都圏日帰りさんぽ』より、旅先で気軽に楽しめる散歩コースを紹介。歩行時間や歩行距離も明記しておりますので、週末のお出かけにご活用ください。三浦半島南部の突端部には岬や波の浸食によってできた奇岩、岩礁の風景が広がって いる。波打ち際の道を歩いてみた。荒崎海岸は、関東ふれあいの道「荒崎・潮騒のみち」の一部である。ここも海際を歩く道で、三浦半島では人気の高いコースでもある。今回はその前に、これまた穴場的人気の高い黒崎の鼻に寄ってから、ふれあいの道を辿ることにした。
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