奥深い濃厚スープがクセになる『らーめん いっとく』の徳そば【千駄木駅】
この店に来たら、まずは開店以来の店の顔である徳そばを。鶏の胴ガラ、丸鶏、モミジに加え、魚介や根菜で出汁をとる奥深い濃厚スープがクセになる。「モミジは足だけじゃなく、コラーゲンの多い膝から下の部分を丸ごと入れてコクを出す」と店主。麺は3種を使い分けており、徳そばは細めの麺をアルデンテで提供している。同じ鶏スープとコーンポタージュで作る鶏白湯も必食だ。
『らーめん いっとく』店舗詳細
幾重にも重なるスープが絶品!『麺やひだまり』の和風塩らぁ麺【千駄木駅】
和風塩らぁ麺は、大山鶏に枕崎の鰹節、さらに羅臼の昆布など豪勢な出汁を幾重にも重ねたスープ。さらに塩も4種を使い、味に奥行きを加えている。「無化調で挑戦したくて」という店主入魂の一杯だ。また、味玉和風塩らぁ麺890円は、店自慢のダシなどに漬け込んだ味玉がたまらない。 2011年の開店以来、その滋味深い味に魅せられて通い続ける地元の常連も多い。
『麺やひだまり』店舗詳細
『毛家麺店』の、香ばしいのにクリーミーで辛すぎない担々麺【千駄木駅】
一番人気の担々麺は、山椒のいい香りがふわっと鼻を抜けた後に、山椒独特の心地よい痺れ、そしてそれを包み込んでくれるやさしいゴマの風味が絶妙なバランスの一杯。「山椒にはさまざまな種類がありますが、これは最高級のものを使っています。安いものとは香りも痺れ具合も全然違いますよ!」と店主・劉さん。スープ自体にしっかりと旨味があって辛すぎないので、お年寄りや子供でも食べやすいのがうれしい。
『毛家麺店』店舗詳細
正油だけど一味違う、『らぁめん末廣』のオリジナルメニュー【千駄木駅】
ラーメンのメニューは計5種類あるが、迷ったらやはり店名を冠した「末廣」。スープの表面を覆い尽くすほどたっぷりのゴマが印象的な一杯で、正油味ではあるものの「正油」とはひと味違う。それが何なのかは秘密だ。平凡ではないけれど奇抜すぎず、必ずまた食べたくなる。半チャーハンやミニマーボ丼などのセットメニューもあり、15時までならさらに餃子3個がついてくるという太っ腹!
『らぁめん末廣』店舗詳細
自慢のワンタンが絶品、『和風拉麺 喜粋』のしょうゆラーメン【根津駅】
澄んだ琥珀色のスープは、醤油の奥から鶏のうまみがしっかりと顔を出す、安定感もありながら繊細でキレのある味。3部位もの鶏挽き肉を混ぜているというごろりと大きなワンタンは、予想以上にふわっとしたやわらかな歯触りで、細かく刻んだユズの風味も絶妙に効いている。あっさりとしているけれど物足りなさはなく、昔ながらの中華そばのような安心感のなかに、新鮮さもある一杯だ。
『和風拉麺 喜粋』店舗詳細
『あたりや食堂』の家族代々で紡ぐ宮崎の味「雷々麺」【根津駅】
宮崎県都城市にある本店で、戦後の食糧難のなか、栄養がとれるようにと考案したのが雷々麺のはじまり。鶏ガラと甘口醤油がベースの少しピリ辛な餡を、中太のちゃんぽん麺と絡めていただこう。甘口醤油のまろやかさを絶妙な辛味がひき立てていて、和食と中華のいいとこ取り。新鮮さも安心感もある唯一無二の味だ。具に使われている鹿児島県の甘い薩摩揚げにも注目!
『あたりや食堂』店舗詳細
『麺屋 義』の無化調でこだわりの詰まった特製醤油らーめん【西日暮里駅・千駄木駅】
王道かつ一番人気のメニュー・特製醤油らーめんは、その澄んだ見た目を裏切らないクリアな味のスープ。鶏と魚介、それぞれの旨味がしっかりと効いていて、ほどよい歯応えのストレート麺ともよく合う。焦げ目が香ばしい豚バラのチャーシューは箸でホロリと崩せるほどにやわらかく、鶏チャーシューは肉汁が染み出てくる感覚があるほどしっとりとして、しみじみうなずいてしまうおいしさだ。
『麺屋 義』店舗詳細
コントラストが美しい! 中華料理店『BIKA(美華)』のニラそば【根津駅】
店主・小池さんの修業先のまかないを参考にして編み出されたというニラそば。その見た目からはなかなか味を想像できないが、バランスのとれた繊細な味だ。表面を覆うニラの下には清湯スープの澄んだ世界が広がり、ニラ独特の青臭さや辛みは全く感じられず、むしろ甘みがあってまろやか。肉味噌と絡めて細麺をすすれば、あっという間に平らげてしまう優しい一杯だ。
『BIKA(美華)』店舗詳細
老舗町中華『花家』の、贅沢で満腹必至のあさりラーメン【日暮里駅】
山盛りのあさりがうれしいあさりラーメンは、細めの麺にあさりの出汁が効いたスープがよく絡む。大きめのタケノコもゴロゴロと入っていてなんとも贅沢な一杯。野菜もたっぷりでかなりの満足感がある。1945年から地元住民や学生のお腹を満たしてきた老舗の中華でいただくラーメンは、ボリューム感はあれど箸は止まらない、ほっとする味だ。一般的な餃子の1.5~2倍ほどの大きさでジャンボ餃子とも呼ばれる人気メニューも忘れずに。
『花家』店舗詳細
半世紀続く『一寸亭』で長年愛される名物もやしそば【日暮里駅・千駄木駅】
オープン当初からある名物メニューのもやしそばは、艶のあるたっぷりの餡が一面に広がり、もうもうと湯気が立ち上る熱々の一皿。程よいシャキシャキ感と醤油のコクのある餡が絶妙なバランスで、『浅草開化楼』のつるんとした舌触りの麺ともよく合う。『一寸亭』は数々のメディアで紹介され、昼時には店先に列もできる老舗の人気店。店主の大塚貞夫さんは、25歳でこの店を開業、以来50年間厨房に立ち続けている。この味を求めて半世紀通い続けているお客さんがいるというのも納得!
『一寸亭』店舗詳細
文=中村こより 撮影=加藤昌人、中村こより