創業40年以上のノスタルジックな老舗喫茶『トロワ・シャンブル』

創業から変わらないシンプルなチーズケーキ(写真はレア)と、ブレンドコーヒーのセット950円。
創業から変わらないシンプルなチーズケーキ(写真はレア)と、ブレンドコーヒーのセット950円。

下北沢駅の喫茶店といえば、この店の名前を挙げる人も多いだろう。『トロワ・シャンブル』は、1980(昭和55)年創業のネルドリップとオールドビーンズにこだわり抜いたコーヒーを提供する老舗喫茶。いまなお、キャッシュオンリー、喫煙可という昔ながらの喫茶店スタイルを守る貴重な店だ。長年の歴史を刻むモダンな内装で、ノスタルジックな気分に浸ることができる。『コクテール堂』のオールドビーンズを使用し、ネルドリップで一杯ずつ丁寧に淹れるコーヒーは角がなく味わいのキレが良い。この一杯を飲むために、下北沢へ足を運びたくなるのも納得だ。

重厚感のあるインテリア、剥がれた漆喰など空間一つ一つの風合いを感じよう。
重厚感のあるインテリア、剥がれた漆喰など空間一つ一つの風合いを感じよう。
カウンター席ではコーヒーを淹れる様子をゆったりと眺められる。
カウンター席ではコーヒーを淹れる様子をゆったりと眺められる。

『トロワ・シャンブル』店舗詳細

住所:東京都世田谷区代沢5-36-14 湯浅ビル 2F/営業時間:9:30~20:00/定休日:無/アクセス:小田急電鉄小田急線・京王電鉄井の頭線下北沢駅から徒歩3分

洋館のアトリエをイメージした空間『ブリキボタン』

写真は左からキセツのクリームソーダ770円(取材時はブラッドオレンジ)、昔ながらのクリームソーダ715円、ラムネのクリームソーダ715円。
写真は左からキセツのクリームソーダ770円(取材時はブラッドオレンジ)、昔ながらのクリームソーダ715円、ラムネのクリームソーダ715円。

ビルの2階にひっそりとたたずむ、「洋館のアトリエ」をコンセプトにしたカフェダイニング。店内は席によって画家や時計職人、洋裁職人などテーマが異なり、それぞれに小さな物語を感じられる。エレガントなグラスにたっぷり注がれたクリームソーダは、淡いブルーが美しいラムネのクリームソーダ、ジンジャーのクリームソーダなど豊富なフレーバーが楽しめる。ほかにも、ランチタイムにはオムライスやキーマカレーなどから選べるランチセット、スイーツタイムには自家製ベイクドチーズケーキなど時間帯によって幅広いメニューを提供。どんなシーンにも利用できるサードプレイスのようなカフェだ。

さまざまな物語が紡がれる店内。全席ソファシートなのもうれしい。
さまざまな物語が紡がれる店内。全席ソファシートなのもうれしい。
洋裁職人をテーマにした、雰囲気たっぷりの窓際席は特に好評。
洋裁職人をテーマにした、雰囲気たっぷりの窓際席は特に好評。

『ブリキボタン』店舗詳細

住所: 東京都世田谷区北沢2-14-7 下北沢セントラルビル2F/営業時間:12:00~23:00/定休日:不定/アクセス:小田急電鉄小田急線・京王電鉄井の頭線下北沢駅から徒歩2分

「ねぐら」のような穴場喫茶『喫茶ネグラ』

写真左からラベンダークリームソーダ950円、ラムネブルークリームソーダ850円、マスカットクリームソーダ950円。
写真左からラベンダークリームソーダ950円、ラムネブルークリームソーダ850円、マスカットクリームソーダ950円。

下北沢の裏路地にある穴場の喫茶。SNSでも人気のクリームソーダは、期間限定フレーバーを含めて約15種類がラインナップ。200円を追加すれば、ジン、ホワイトラム、ダークラム、ウォッカといったアルコールを追加できる“大人のクリームソーダ”だ。どこか懐かしさを感じるレトロな店内には、店主がコレクションした古道具が散りばめられている。ドリンクやフードを楽しみながら、一つひとつのアイテムに秘められたエピソードに思いを馳せてみるのもいいだろう。

閉店したスナックから譲り受けたソファなど、古道具やインテリアそれぞれにエピソードがある。
閉店したスナックから譲り受けたソファなど、古道具やインテリアそれぞれにエピソードがある。
がっつりと食べられるポークジンジャーは近所のビジネスマンから好評。
がっつりと食べられるポークジンジャーは近所のビジネスマンから好評。

『喫茶ネグラ』店舗詳細

住所:東京都世田谷区北沢2-26-13 PACKAGEONE 1F 北側/営業時間:11:00~21:00/定休日:無/アクセス:小田急電鉄小田急線・京王電鉄井の頭線下北沢駅から徒歩4分

温かいサービスにほっこり。珈琲豆専門店『こはぜ珈琲』

100gから量り売りのため、お気に入りの豆を好きな分だけ購入できる。
100gから量り売りのため、お気に入りの豆を好きな分だけ購入できる。

下北沢の商店街で営む『こはぜ珈琲』は、常時30種類の自家焙煎珈琲豆を販売する専門店。珈琲豆はすべて好みに合わせて焙煎具合や挽き加減を選べるセミオーダーのスタイルなので、“珈琲豆デビュー”にもぴったりだ。店内に併設された喫茶スペースでは淹れたてのコーヒーと軽食、スイーツを楽しむことができる。また、コーヒーを飲んだら1ポイントが貯まり、12ポイント集めると自分以外の誰かにコーヒーを1杯ごちそうできる「恩送りカード」など、心温まるサービスも愛される理由だ。

ミルクたっぷりラテ390円(写真左)と小倉のホットサンドイッチ280円(写真右)。
ミルクたっぷりラテ390円(写真左)と小倉のホットサンドイッチ280円(写真右)。
歴代の「恩送りカード」にはさまざまな人の想いが詰まっている。
歴代の「恩送りカード」にはさまざまな人の想いが詰まっている。

『こはぜ珈琲』店舗詳細

住所:東京都世田谷区北沢2-33-6/営業時間:11:00~20:00LO/定休日:第2火/アクセス:小田急電鉄小田急線・京王電鉄井の頭線下北沢駅から徒歩4分

お花モチーフのスイーツ&名物のフレンチトーストを堪能『サンデーブランチ』

取材時は紫陽花(あじさい)のシーズンだっため、紫陽花ケーキと紫陽花ミニソーダのセット1760円を注文。
取材時は紫陽花(あじさい)のシーズンだっため、紫陽花ケーキと紫陽花ミニソーダのセット1760円を注文。

30年以上にわたり下北沢で親しまれ、親子3代で利用する人も多いカフェ。背の高い窓からたっぷりと日差しが降りそそぐ開放的な空間は、一瞬で都会の喧騒を忘れさせてくれる。ここ数年、SNSで注目されているのが季節の花をモチーフにしたメニュー。まるでアート作品のように美しいケーキやドリンクを味わえる。また、海外のレシピを再現し研究を重ねて生み出された看板メニューのフレンチトーストは、外はカリッと香ばしく、中はとろりとなめらか。きっと一度食べたら虜(とりこ)になること必至だ。

開放感抜群の明るい店内は、伸び伸びと過ごすことができる。
開放感抜群の明るい店内は、伸び伸びと過ごすことができる。
名物のフレンチトーストは全4種類。まずは定番のプレーンメープルシロップ1480円を味わおう。
名物のフレンチトーストは全4種類。まずは定番のプレーンメープルシロップ1480円を味わおう。

『サンデーブランチ』店舗詳細

住所:東京都世田谷区北沢2-29-2/営業時間:11:00~19:00LO/定休日:不定/アクセス:小田急電鉄小田急線・京王電鉄井の頭線下北沢駅から徒歩3分

下北線路街でリラックスタイムを過ごせる『適温』

緑が眺められる窓際のテーブル席は、陽の光がたっぷりと差し込み心地よい。
緑が眺められる窓際のテーブル席は、陽の光がたっぷりと差し込み心地よい。

『適温』は下北沢駅の周辺にできた新しく誕生したエリア、下北線路街の一角にたたずむカフェ。スイーツ、料理、ドリンクに至るまで日本全国から選りすぐった素材を丁寧に調理した本格的なメニューを提供する。カフェ利用はもちろんのこと、モーニングには1日の元気をチャージしてくれるプレート、ランチは具材たっぷりのオープンサンド、ディナーにはお酒に合うバルメニューなど、時間帯によって多彩な楽しみ方ができる。店内には国内外の作家が手掛けたさまざまな作品がさりげなく飾られているので、カフェをしながらじっくり見てみてほしい。

人気No.1の自家製クリームキャラメル(プリン)740円と、自家栽培ほうじ茶とスパイスの和チャイ630円は組み合わせ抜群。
人気No.1の自家製クリームキャラメル(プリン)740円と、自家栽培ほうじ茶とスパイスの和チャイ630円は組み合わせ抜群。
オーナーが旅先で出合った、月替わりの旅するお茶も楽しみのひとつ。
オーナーが旅先で出合った、月替わりの旅するお茶も楽しみのひとつ。

『料理と暮らし 適温』店舗詳細

住所:東京都世田谷北沢2-21-22/営業時間:モーニング9:00〜11:00 、ランチ11:00〜14:30LO、カフェ8:00〜日没※週末はデイナー営業あり(詳しくは店舗までお問い合わせください)/定休日:無/アクセス:小田急電鉄小田急線・京王電鉄井の頭線下北沢駅から徒歩2分

約7000冊の本がずらり!クイズ作家が営むブックカフェ『RBL CAFE』

一人席中心の店内は集中して読書をするのに最適な環境だ。
一人席中心の店内は集中して読書をするのに最適な環境だ。

クイズ作家のオーナーが営むブックカフェ。店内の壁一面には、クイズの問題を作成するためオーナーが集めた参考図書が約7000冊。本はコーヒーを飲みながら自由に手に取ることができる。辞典や図鑑、雑学本など、普段はあまり手に取らない珍しい本との出合いが楽しい。読書はもちろん、電源やWi-Fiが完備されているためPC作業にもぴったりな環境が整っている。下北沢で静かに過ごしたいとき、立ち寄りたいカフェだ。

ハンドドリップのコーヒーなど、種類豊富なドリンクが揃う。
ハンドドリップのコーヒーなど、種類豊富なドリンクが揃う。
時間を忘れてゆっくりと過ごそう。
時間を忘れてゆっくりと過ごそう。

『RBL CAFE』店舗詳細

住所:東京都世田谷区代沢5-32-12/営業時間:土・日・祝13:00~19:00(月~金は不定期営業)
※臨時休業あり。詳しくはHPの「お知らせ」「スケジュール」から要確認。/定休日:不定/アクセス:小田急電鉄小田急線・京王電鉄井の頭線下北沢駅から徒歩5分

メルヘンな空間とスイーツ&ドリンクがSNS映え『狛犬珈琲』

写真を撮る手が止まらない! アイスカフェモカ680円(左)と、なめらか かぼちゃプリン490円(右)。
写真を撮る手が止まらない! アイスカフェモカ680円(左)と、なめらか かぼちゃプリン490円(右)。

下北沢駅から5分ほど歩いた商店街にある『狛犬珈琲』。店内に入ると、ドライフラワーや植物が散りばめられたメルヘンチックな空間が現れ一気にワクワクがこみ上げる。元デザイナーのオーナーが手掛けたスイーツやドリンクは、どれも芸術的。美しい見た目のメニューは、ショッピングの合間の休憩や、日常のちょっとしたご褒美などさまざまなシーンで味わいたくなる。“かわいい”にあふれた空間でゆったりと過ごしてみよう。

色とりどりのドライフラワーに囲まれる空間は、森の中にいるような癒やしを与えてくれる。
色とりどりのドライフラワーに囲まれる空間は、森の中にいるような癒やしを与えてくれる。
土日や連休期間には絵本の1ページに迷い込んだような2階席も開放している。
土日や連休期間には絵本の1ページに迷い込んだような2階席も開放している。

『狛犬珈琲』店舗詳細

住所:東京都世田谷区北沢3-31-5/営業時間:9:00〜17:30LO(カレーは10:00~16:30LO)/定休日:無/アクセス:小田急電鉄小田急線・京王電鉄井の頭線下北沢駅から徒歩7分

地域に溶け込むハイセンスな隠れ家カフェ『YELLOW CAFE』

海外のカフェを連想させるハイセンスな空間。
海外のカフェを連想させるハイセンスな空間。

下北沢駅から17分ほど歩いた静かな住宅地にある『YELLOW CAFE(イエローカフェ)』は、飲食店や美容室などのデザインを手掛ける建築デザイン会社『877inc.』が運営するカフェ。“ヨーロッパにあるアメリカンダイナー”をテーマに趣のあるアンティークやポップなアートが混ざり合った空間と、気さくなスタッフとの会話が心地よい。人気メニューは、店内で焼き上げるクロワッサンにさまざまな具材を挟んだヨーロッパスタイルのサンドイッチ。老若男女がリラックスできる雰囲気は、デイリーに利用したくなる魅力にあふれている。

クロワッサンサンドは食事系、スイーツ系どちらも楽しめる。
クロワッサンサンドは食事系、スイーツ系どちらも楽しめる。
明るいスタッフ陣も魅力のひとつ。写真左がバリスタの兼松幸史朗さん、右が副店長の内海渚さん。
明るいスタッフ陣も魅力のひとつ。写真左がバリスタの兼松幸史朗さん、右が副店長の内海渚さん。

『YELLOW CAFE』店舗詳細

住所:東京都世田谷区代沢4-17-19 Nビル/営業時間:8:00~18:00/定休日:木/アクセス:小田急電鉄小田急線・京王電鉄井の頭線下北沢駅から徒歩17分

シモキタエキウエにオープンしたおしゃれカフェ『Cafe NOCE』

パニーニ1種セットは900円。300円追加で頼めるクリームソーダをセットに。
パニーニ1種セットは900円。300円追加で頼めるクリームソーダをセットに。

2023年4月、小田急線下北沢駅直結の商業施設“シモキタエキウエ”の2階にオープンした『Cafe NOCE(カフェ ノーチェ)』。インテリアショップ『NOCE』が運営するカフェで、おしゃれなインテリアに囲まれながら過ごすことができる。店を代表するメニューが、粉の配合から研究を重ねて完成したパニーニ。毎日店内で作られるオリジナルパンをオーダーが入ってから専用グリルで焼き上げ、外はカリッ、中はもっちりとした食感に仕上がっている。気軽に立ち寄れる便利な立地にありながら、こだわりが光る料理に出合えるのがうれしい。

インテリアに触れながらお気に入りを探すこともできる。
インテリアに触れながらお気に入りを探すこともできる。
バターやミルクを使用せずオリーブオイルと塩のみで作られたパニーニは、香ばしく風味豊か。
バターやミルクを使用せずオリーブオイルと塩のみで作られたパニーニは、香ばしく風味豊か。

『Cafe NOCE』店舗詳細

住所:東京都世田谷区北沢2-24-2 シモキタエキウエ2F/営業時間:11:00~20:30LO/定休日:無/アクセス:小田急電鉄小田原線・京王電鉄井の頭線下北沢駅から徒歩1分

取材・文・撮影=稲垣恵美