江戸歌舞伎が隆盛を極めた街・浅草20スポットの所在地マップ!
①雷門
赤い大提灯は浅草のシンボル
浅草寺の総門で、正式名称は「風雷神門」という。幾度も焼失と再建を繰り返しているが、現在のものは1960年に松下幸之助が寄進したもの。歌川広重、歌川豊国など、多くの浮世絵師が作品を残している。
時間:見学自由
住所:東京都台東区浅草2-3-1
お問い合わせ:03-3842-0181(浅草寺)
②仲見世
「お練り」が行われる商店街
浅草寺参道にあり、日本で一番古い商店街の一つといわれる。歌舞伎をモチーフにした手ぬぐいや提灯、和装小物など和雑貨の店も多い。特に雷門柳小路と仲見世に店を構える扇専門店『荒井文扇堂』は歌舞伎役者が愛用する扇を販売。仲見世では歌舞伎役者の襲名披露の際に「お練り」が行われる。
③河竹黙阿弥翁住居跡
名作を生んだ歌舞伎作者の住居跡
幕末から明治にかけて活躍した歌舞伎狂言作者で生涯に約360編の作品を残した。天保年間(1830~1844)の天保の改革による江戸三座の移転に伴って正智院の地内に移り住んだ。『鼠小僧』『三人吉三』といった白波狂言(盗賊もの)の人気が高かったという。
時間:見学自由
住所:東京都台東区浅草1-36-4
④浅草寺
歌舞伎役者から信仰される都内最古の寺
年間で約3000万人が参拝に訪れる古刹。古くから歌舞伎役者の祈願所でもあった。18代目中村勘三郎は、2000年に江戸時代の芝居小屋を模した「平成中村座」を立ち上げ、本堂裏の広場では不定期で歌舞伎を上演している。
時間:参拝自由( 本堂は6:00~17:00、〈10~3月は6:30~〉)
住所:東京都台東区浅草2-3-1
お問い合わせ:03-3842-0181
⑤浅草神社
子供たちの歌舞伎にも注目
社殿は国の重要文化財。境内には、明治から昭和にかけて活躍した初代中村吉右衛門句碑や歌舞伎狂言作者・河竹黙阿弥の顕彰碑などがある。毎年3月には、浅草こども歌舞伎まつりが開催され、芸達者な子供たちを見られる。
時間:参拝自由
住所:東京都台東区浅草2-3-1
お問い合わせ:03-3844-1575
⑥隅田公園
隅田川が舞台の歌舞伎の演目が多い
隅田川沿いの公園で桜の名所。歌舞伎『隅田川』は、公家の息子・梅若丸がさらわれ、隅田川まで探しに来た母が梅若丸の死を知る物語。梅若丸の演目は「隅田川物」という。
時間:園内自由
住所:東京都台東区浅草ほか、墨田区向島
お問い合わせ:03-5246-1111(台東区役所)、03-5608-6291(墨田区公園課)
⑦平成中村座発祥の地記念碑
江戸の芝居小屋が復活した地
「平成中村座」は2000年11月に18代目中村勘三郎(当時は5代目中村勘九郎)が隅田公園山谷堀広場に仮設劇場を設営し、『隅田川続俤 法界坊(すみだがわごにちのおもかげ ほうかいぼう)』を上演したのが始まり。記念碑には中村屋の家紋「角切銀杏(すみきりいちょう)」が刻まれ、碑の高さは勘三郎の身長と同じ167㎝。
時間:見学自由
住所:東京都台東区浅草7-1
⑧待乳山聖天
聖天様が舞台の歌舞伎もある
良縁や健康成就などを祈願して、大根をお供えするのが特徴。境内には、大根とともに、商売繁盛を表す巾着の彫刻などが施されている。3代目市川猿之助は待乳山聖天(まつちやましょうでん)が舞台となった『上州土産百両首』で主人公を演じた。
時間:6:00~16:30
定休日:無
料金:無料
住所:東京都台東区浅草7-4-1
お問い合わせ:03-3874-2030
⑨江戸猿若町守田座跡
江戸三座の一つ守田座の跡地
「猿若町」とは、江戸役者の始祖・猿若(中村)勘三郎に因んでつけられた町名で、1966年まで続いた。江戸三座の一つで、万治3年(1660)に木挽町(現在の銀座)で森田座として開場し、天保の改革の一環で天保14年(1843)に猿若町へ移転後、守田座となった。
時間:見学自由
住所:東京都台東区浅草6-26-11
⑩江戸猿若町市村座跡
国立劇場の定式幕にもなった
承応元年(1652)に村山座から市村座に名称を変更し、天保13年(1842)に前年の火災と天保の改革によって、日本橋葺屋町(現在の日本橋人形町)から猿若町へ移転。市村座の定式幕は黒・萌葱(緑)・柿色の3色で、現在では国立劇場の定式幕として採用されている。
時間:見学自由
住所:東京都台東区浅草6-18-13
⑪中村座跡
江戸歌舞伎発祥の中村座跡地
寛永元年(1624)に、中橋(現在の日本橋と京橋の中間)に猿若(中村)勘三郎が櫓を建てたのが江戸歌舞伎の始まりという。天保の改革と、前年の火災で焼失したこともあり、猿若町に移転した。石碑はないが、旧浅草猿若町の看板の下に説明文がある。
時間:見学自由
住所:東京都台東区浅草6-4-11
⑫宮戸座跡之碑
数々の名優を生み出した座跡
明治29年(1896)開場。「宮戸」は、隅田川の古称「宮戸川」にちなんだもの。大正12年(1923)の関東大震災で焼失、再建されたが後に廃座。新派(明治時代以降の現代劇)の興行が行われ、多くの役者が修業した。名優になった役者も多く、出世小屋ともいわれた。
時間:見学自由
住所:東京都台東区浅草3-22-23
⑬猿之助横町碑
市川猿之助が暮らしていた横町
千束通り沿いにある碑。このあたりは明治から昭和にかけて活躍した、浅草生まれ、浅草育ちの2代目市川猿之助が住んでいたことから猿之助横町と呼ばれるようになったという。近くの電柱のプレートにも「猿之助」の文字が残されている。
時間:見学自由
住所:東京都台東区浅草3-16
⑭千束通り
浅草で芝居を楽しんだ後は遊郭へ
浅草から花街である吉原へと続く道で、奥浅草や観音裏とも呼ばれる。吉原は江戸幕府公認の遊郭で、最盛期には数千人の遊女たちが暮らしていたという。歌舞伎では吉原を舞台にした演目が多く、助六が吉原で大立ち回りする『助六』は市川團十郎家のお家芸として今でも人気を博している。
⑮暫の像
にらみを効かせた姿は神々しい
歌舞伎役者の市川團十郎は「9代目といえば團十郎を指す」といわれるほど。浅草寺本堂裏側の駐車場内に当たり役の『暫(しばらく)』の像がある。鎌倉権五郎景政が悪を成敗するために「暫く」と声をかけ、現れる姿を再現している。「にらみ」を効かせた姿は迫力満点だ。
時間:見学自由
住所:東京都台東区浅草2-3-1
⑯浅草花やしき
お化け屋敷では日本古来の怪談を
日本最古の遊園地。「お化け屋敷~江戸の肝試し~」では、歌舞伎でもおなじみの『牡丹灯籠』『四谷怪談』『番長皿屋敷』など、怪談の世界に浸れる。
時間:10:00~18:00(季節・天候により変動あり)
定休日:メンテナンス休あり(要確認)
料金:入園1200円~(乗り物別途)
住所:東京都台東区浅草2-28-1
⑰鎮護堂(ちんごどう)
役者に信仰されるタヌキの祠
明治時代にタヌキのいたずらに困っていたところ、夢枕にタヌキが現れ「祠を建てれば火災から守り、繁栄させる」というお告げがあり、タヌキを祀ったのが始まり。「他を抜く」の語呂から歌舞伎役者にも信仰が篤い。
時間:参拝自由(本堂は6:00~17:00、10~3月は6:30~17:00)
住所:東京都台東区浅草2-3-1
お問い合わせ:03-3842-0181(浅草寺)
⑱伝法院通り
商店街に現れた5人の盗賊団
約200mの通りの両側には絵看板を掲げた商店が立ち並ぶ。江戸時代には文字が読めない人もいたことから、看板や暖簾(のれん)には扱う品物の絵が描かれていた。仲見世と直角に交わった東側、商店の屋根や軒下には、市村座で人気だった演目の『白浪五人男』(盗賊団)の人形が飾られている。
⑲ねずみ小僧次郎吉像
着物店の屋根に現れた義賊
伝法院通りの浅草公会堂前にある『今昔きもの 龍巳本店』の屋根に立つ。千両箱を抱えた像のモデルは、劇作家・野田秀樹さんが手がけた『鼠小僧』で主役を演じた18代目・中村勘三郎。凜々しく、ユーモラスな表情は、まるで芝居から抜け出してきたようだ。
時間:見学自由
住所:東京都台東区浅草1-39-11
⑳浅草公会堂
若手歌舞伎役者の登竜門
本格的な花道のある舞台を備える。「新春浅草歌舞伎」は40年以上の歴史を誇る正月の風物詩。歌舞伎界の次代を担う若手役者が大役に挑むため、華やかでエネルギーあふれる舞台が見られる。
時間:公演により異なる
住所:東京都台東区浅草1-38-6
お問い合わせ:03-3844-7491
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浅草コースのナビゲーターは中村獅童さん!
<プロフィール>
8歳で歌舞伎座にて初舞台を踏み、二代目中村獅童を襲名。古典歌舞伎や最新のICTとのコラボレーションで生まれた「超歌舞伎」など、古典から新作までさまざまな歌舞伎に挑戦中。
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