スタート:JR山手線新大久保駅―(2分/0.1km)→皆中稲荷神社―(6分/0.3km)→大久保コリアンタウン―(13分/0.7km)→都立戸山公園―(29分/1.5km)→木組み博物館―(35分/1.9km)→肥後細川庭園―(5分/0.3km)→関口芭蕉庵―(2分/0.1km)→永青文庫―(7分/0.4km)→東京カテドラル聖マリア大聖堂―(12分/0.7km)→鳩山会館―(18分/0.9km)→護国寺―(2分/0.1km)→ゴール:地下鉄有楽町線護国寺駅
今回のコース◆約7.0km/約2時間10分/約9400歩
1 皆中稲荷神社
みなあたる、よくあたる神様
天文2年(1533)創建。江戸時代には鉄砲組百人隊が駐屯し、町名の由来ともなった。ある鉄砲組与力が稲荷様の霊夢により、百発百中の腕前に上達したことから鉄砲組より信仰を集め、“皆中=みなあたる”神社として親しまれている。
2 大久保コリアンタウン
韓流だけじゃないエスニックタウン
大久保通りから職安通りにかけて韓国系のショップを中心に軒を連ねる。食べ歩きグルメのハットグの店をはじめ、韓国コスメやエステ、食品スーパーなど、にぎにぎしい雰囲気は本場にも引けを取らない。近年はネパールやインドなどの店も増え、多国籍な街となっている。
3 都立戸山公園
緑豊かで桜の名所の団地エリア
尾張藩・徳川光友の戸山山荘庭園であり、地形を活かした池泉回遊式の名園があった。その一角に玉円峰と呼ばれる築山があり、現在は箱根山として展望広場となっている。また、陸軍戸山学校があった場所で、記念碑が歴史を伝える。
4 木組み博物館
伝統木造建築を見て、触れる
館長の谷川一雄さんが、約40年間にわたり数寄屋や社寺建築といった日本の伝統木造建築に携わってきた中で集めた資料を展示。左官や漆などの技術も素材や道具を通じて紹介する。読み語りや館長によるミニ講座などのイベントも開催。
5 肥後細川庭園
大名屋敷の佇まいを今に残す
江戸中期以降は旗本の邸地となり、その後清水家や一橋家、肥後熊本54万石の細川越中守の下屋敷・抱え屋敷、明治には細川家の本邸となった。目白台の自然景観を活かした池泉回遊式庭園で、椿やハナショウブなど肥後六花の花々を見られる。
6 関口芭蕉庵
湧水流れる池泉回遊式庭園
俳人・松尾芭蕉が延宝5年(1677)から3年間ほど居住し、当時の旧主筋・藤堂家が行っていた神田上水改修工事に携わったという。後に、芭蕉を慕う人々により「芭蕉堂」や「五月雨塚」などが建てられ、それが現在の関口芭蕉庵として残る。
7 永青文庫
細川家の長い歴史を物語る文化財
細川家の屋敷跡の一角にある。昭和25年(1950)に、16代当主・護立(もりたつ)によって開設され、細川家に伝わる美術工芸品や歴史文書を公開。国宝8点、重要文化財32点を含む約9万4000点を所蔵し、年4回企画展を開催。
8 東京カテドラル聖マリア大聖堂
荘厳で、神秘的な空間を体感する
カトリック東京カテドラル関口教会の聖堂で、丹下健三による設計。鉄筋コンクリート造りで、曲線を帯びた8面の壁面が特徴的。上空から見ると大きな十字架を描くユニークな教会建築だ。ミサは誰でも参加できるが、心静かに見学を。
9 鳩山会館
バラや四季の花が咲く庭園も見事
政治家・鳩山家の私邸として大正13年(1924)に建築。イギリス風の外観、アダムスタイルの応接間など、当時としては珍しい鉄筋コンクリート造の開放的な西洋館だ。バラが咲く中庭と洋館が一体となった景観が美しい。
10 護国寺
元禄時代の徳川の威光を随所に見られる
5代将軍徳川綱吉の生母・桂昌院の発願により、天和元年に建立。現存する観音堂(本堂)や仁王門は元禄時代のもので、月光殿は桃山時代の書院様式であり国指定重要文化財となっている。伝統建築の粋を集めた多くの建造物を見ることができる。
歩いたご褒美! ランチ & 一杯
11 キッチンミキ
昭和38年の創業から学生に愛される洋食屋
メニューのほとんどが、ライスとスープが付いて500円という、驚きの安さ。自慢は、ジューシーなハンバーグで、和風やイタリアン、クリームシチューなど味もさまざま。おすすめは、チーズハンバーグや、ミキランチ各500円。
取材・文・撮影=塙 広明(アド・グリーン)