目が覚める刺激的なレモンサワー『火弖ル 吉祥寺本店』[吉祥寺]

レモンサワー(ドライ450円)。
レモンサワー(ドライ450円)。

冷えっ冷えのグラスと強めの炭酸が“火弖ル流”。渇いた喉にジリジリ染みる刺激的な口当たりだ。「レモンサワーは酒の導入剤のような存在です」と店主の小倉拓也さん。“ここ”を起点にどんな酒でもイケるが、日本酒ならば酸味の強いレモンにも負けずに同調する、ガッチリした「旭若松」がおすすめだ。「烏賊の肝炒め」をちびちびつまみながら、燗酒に移行しつつ、「口をリセットしたくなったらレモンサワーに戻るのもあり」と店主。

冷凍庫で冷したグラスと強い炭酸が味の肝! 厳選した「ドリンクニッポン」または「アヅマ炭酸」を使用。
冷凍庫で冷したグラスと強い炭酸が味の肝! 厳選した「ドリンクニッポン」または「アヅマ炭酸」を使用。
レモンサワーの肴におすすめのしらすおろし340円と蛸のぬた560円。日本酒のアテにもぴったりだ。
レモンサワーの肴におすすめのしらすおろし340円と蛸のぬた560円。日本酒のアテにもぴったりだ。
爽快なレモンサワーの後には、しっかりした味の「旭若松」560円と酒が進んでしょうがない烏賊の肝炒め620円を合わせたい。
爽快なレモンサワーの後には、しっかりした味の「旭若松」560円と酒が進んでしょうがない烏賊の肝炒め620円を合わせたい。

『火弖ル 吉祥寺本店』店舗詳細

住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町1-30-14/営業時間:平日16:00~24:00、日16:00~23:00/定休日:不定休/アクセス:JR中央線・京王井の頭線吉祥寺駅から徒歩4分

丸ごとレモンが爽やかに香ります『SUGAR Sake&Coffee』[阿佐ケ谷]

果汁も果皮も入ったレモンサワー540円。
果汁も果皮も入ったレモンサワー540円。

凍らせたレモンを丸ごとすりおろした、果汁感がいっぱいのレモンサワー。炭酸は穏やかで、わずかに入れたガムシロップの甘みがレモンの酸味を引き立てている。1杯目だけではなく「日本酒のチェイサーにもいいんですよ(笑)」とマスターの佐藤健一さん。「山陰東郷」のような甘みがあって濃厚な酒の合間に飲むと、口がシャキっとしてついつい日本酒が進んでしまう。が、すぐに酔っちゃう組み合わせなのでゆっくり楽しみたい。

凍らせることでレモンの風味を丸ごと使う。すりおろしレモンのほか、ガムシロップ、ハイサワーを使用。
凍らせることでレモンの風味を丸ごと使う。すりおろしレモンのほか、ガムシロップ、ハイサワーを使用。
羊肉の水餃子750円。
羊肉の水餃子750円。
手製のクスクスのタブレと辛味調味料のアリッサが添えられた自家製ソーセージ950円は、レモンサワーと好相性。
手製のクスクスのタブレと辛味調味料のアリッサが添えられた自家製ソーセージ950円は、レモンサワーと好相性。
燗酒で飲みたいコクのある「山陰東郷」810円。
燗酒で飲みたいコクのある「山陰東郷」810円。
意外や意外。日本酒に合う「喫茶店仕込みのナポリタン」910円。
意外や意外。日本酒に合う「喫茶店仕込みのナポリタン」910円。

『SUGAR Sake&Coffee』店舗詳細

住所:東京都杉並区阿佐谷南3-34-9 フォレストワン2F/営業時間:18:00~23:00(土・日・祝は14:00~22:00)/定休日:水(不定あり)/アクセス:JR中央線阿佐ケ谷駅から徒歩2分

純粋なまでに清涼感あふれる『ゆう』[代々木上原]

生レモン果汁がたっぷり入った「旨いレモンサワー」880円には、「炙り真蛸と夏野菜」850円や「万願寺とうがらしとホタテの挟み揚げ」などを(素材は季節によって変更あり)。
生レモン果汁がたっぷり入った「旨いレモンサワー」880円には、「炙り真蛸と夏野菜」850円や「万願寺とうがらしとホタテの挟み揚げ」などを(素材は季節によって変更あり)。

清涼感のある酸っぱさで、飲めば疲れた身体がすみずみまで甦ってくる味わいだ。使うのは愛媛の農家が無農薬で育てたものを、皮ごとプレスした純粋なレモンジュースで、果汁の酸味や旨味がストレートに伝わってくる。「最初に飲めば口がスッキリしますし、日本酒の1杯目におすすめしたい『王祿』八〇直汲のフレッシュ感と寄り添うんです」と店主の井本有祐さん。レモンサワーは日本酒を美味しく飲むための伏線のような存在だと、この店でさらに知る。

愛媛の農家から直送しているレモン果汁をたっぷり入れる。果汁の風味を生かしレモンの爽快感を増幅させる。
愛媛の農家から直送しているレモン果汁をたっぷり入れる。果汁の風味を生かしレモンの爽快感を増幅させる。
レモンの爽快感を出すために選んだクセがない「サッポロ焼酎」。
レモンの爽快感を出すために選んだクセがない「サッポロ焼酎」。
「王祿」のみ約19種類を扱う。レモンサワーの後は「八○直汲」がおすすめ。
「王祿」のみ約19種類を扱う。レモンサワーの後は「八○直汲」がおすすめ。
旬の野菜を使う「旬の小皿」1200円(季節により異なる)。
旬の野菜を使う「旬の小皿」1200円(季節により異なる)。

『ゆう』店舗詳細

住所:東京都渋谷区西原3-22-12/営業時間:17:30~23:00LO/定休日:月/アクセス:小田急線・地下鉄千代田線代々木上原駅から徒歩3分

日本酒のお供に飲むレモンサワー『西麻布角屋』[広尾]

ドリンクメニューは日替わり。写真は穏やかな口当たりの「宗玄」。
ドリンクメニューは日替わり。写真は穏やかな口当たりの「宗玄」。

店長が、ぐらぐらと煮立った湯のなかにレモンを丸ごと落とした。茹でるのですか? と、驚いて目を丸くしていたら「表面のワックスが取れますし、皮が柔らかくなって果汁が最後まで搾れるようになるんです」と教えてくれた。しっかり果汁を搾った甘くない軽快なレモンサワーは、1杯目から〆酒までいつ飲んでも美味しい。「日本酒の店なのにレモンサワーのほうが売れる時があって切ない」という店長のうれしい悲鳴も納得の味なのだ。レモンサワー600円に合う黒酢と山椒がきいた「よだれ鶏」800円はしっとりした食感。

『西麻布角屋』店舗詳細

住所:東京都港区西麻布4-2-15/営業時間:17:00~翌2:00LO/定休日:日・祝/アクセス:地下鉄日比谷線広尾駅から徒歩8分

取材・文=山内聖子 撮影=本野克佳