【カフェ】

雀家[三崎口]

港町の風を全身に受ける忘我の時

2階の窓から望む港風景。左手前は定番の飲物・オーガニック・レモンソーダ500円。右は人気の雀家プリン350円。
2階の窓から望む港風景。左手前は定番の飲物・オーガニック・レモンソーダ500円。右は人気の雀家プリン350円。

アウトドア料理本も出す店主・小雀陣二さんが、三崎港の入り江で2013年に開店。大きく開け放たれた2階の窓の眼前に港、眼下には木製の懐かしいバス停という物件に、「アウトドア雑誌などに関わる中で巡り合った」と小雀さん。「ちょうど海に夕日が落ちるのが見えるんです」と満面の笑み。コーヒーや紅茶だけでなく、スパイスの効いた評判のカレーもいただきながら、朝から晩までボーッと海風に吹かれて過ごしていたい。

手作りの番地標識。
手作りの番地標識。
港町に映える白い外壁。
港町に映える白い外壁。
1階カウンター。店内ではアウトドアグッズも販売。
1階カウンター。店内ではアウトドアグッズも販売。

『雀家』店舗詳細

住所:神奈川県三浦市三崎3-6-11/営業時間:11:30~18:00(土は13:00~22:00頃、日・月は12:00~夕暮れ)/定休日:火・水・木/アクセス:京急久里浜線三崎口駅から「通り矢」「城ヶ島」行き京急バス15分の「三崎港」下車すぐ

cafe tsukikoya[追浜]

丘の上の古民家でスペシャルな一杯

追浜の街と遠くに海が見渡せる眺め。フレンチトーストセット972円。
追浜の街と遠くに海が見渡せる眺め。フレンチトーストセット972円。

追浜の小高い丘の上、遠くに海が見える絶景のこの店。かつてフレンチトーストをデザート感覚で味わう専門店を手がけた田村英治さんが、スペシャルティーコーヒーの店として2010年に開店。コーヒーコンテストで何度も優勝を果したスタッフと「毎日、厨房でコーヒー談議がつきない日々です」と田村さん。「もっとコーヒーの味の広さを知ってほしい」と6~13種類のサンプルを常備する。今年はコーヒーの概念が変わる夏になるかも?

格子戸のあるエントランス。随所に和を感じる意匠が施されている。
格子戸のあるエントランス。随所に和を感じる意匠が施されている。
明かりや花籠なども和を基本に。
明かりや花籠なども和を基本に。
もとはお茶室として建てられた店舗。
もとはお茶室として建てられた店舗。

『cafe tsukikoya』店舗詳細

住所:神奈川県横須賀市浦郷町3-51/営業時間:11:00~22:00LO(土・日は~17:00、18:00~23:00LO)/定休日:不定/アクセス:京急本線追浜駅から徒歩20分

【ラーメン】

中華料理 ポパイ[三崎口]

三崎名物まぐろラーメンの進化形!

鮪炸醤麺(まぐろじゃーじゃーめん)950円。マグロの旨味とシソの香りがマッチ。なかには最初から「アオ盛り(シソ大盛りの意)!」と注文する常連も。
鮪炸醤麺(まぐろじゃーじゃーめん)950円。マグロの旨味とシソの香りがマッチ。なかには最初から「アオ盛り(シソ大盛りの意)!」と注文する常連も。

鮪炸醤麺のどこにマグロが潜んでいるのか? ひとつは出汁。そして、ひき肉にも見える具材こそマグロの尾からかき出した身だ。麺をすすると、片栗粉を溶いたとろみスープがそぼろもろとも絡みつき、口中へどっとなだれ込む。と同時に、鼻腔を駆け抜ける三浦産シソの香りが、マグロの旨味を際立たせる。「このとろみのおかげで、そぼろも残さず食べてもらえるようになりました」と現店長の石渡功一さん。今後も探究心は尽きない。

『中華料理 ポパイ』店舗詳細

住所:神奈川県三浦市三崎1-17-1/営業時間:17:00~翌2:00LO(土・日は12:00~)/定休日:水/アクセス:京急久里浜線三崎口駅から城ケ島行きバス約20分の「三崎港」下車、徒歩5分

ラーメンショップ 城門[三浦海岸]

湘南サーファーの郷愁をそそる味

城門ラーメン780円。溶き卵やひき肉、ザーサイ、ショウガ、揚げて粉砕した赤ネギなどすべての具材が一体となり複雑な旨味を醸す。
城門ラーメン780円。溶き卵やひき肉、ザーサイ、ショウガ、揚げて粉砕した赤ネギなどすべての具材が一体となり複雑な旨味を醸す。

約40年前、辻堂に本店がオープン。湘南サーファーに愛され、支店を増やした。当時から続くこちらの店舗に、往年の味を求めて足を運ぶ人も多い。「元々は本店に伝わるまかない料理だったんです」と店長の町田雅俊さん。片栗粉でとろみをつけ、溶き卵を加えたスープは、熱気を逃さず最後までアツアツだ。さらにショウガも手伝い、体温上昇。なるほど、海から上がったサーファーが体を温めるべく食べたくなるわけだ。

『ラーメンショップ 城門』店舗詳細

住所:神奈川県三浦市南下浦町上宮田1130-2/営業時間:11:00~15:30(土・日・祝は~20:00)/定休日:月(祝の場合は翌日)/アクセス:京急久里浜線三浦海岸駅から徒歩9分

【海鮮】

鮨処 魚音[三崎口]

一貫ごとに感じる本場のマグロの底力

看板メニューの魚音ずし2400円。手前に並ぶのはキンメダイやアジといった旬の地魚たち。
看板メニューの魚音ずし2400円。手前に並ぶのはキンメダイやアジといった旬の地魚たち。

つややかな赤のグラデーションに思わず生唾ゴクリ。濃厚な赤身、脂の旨味が絶妙な中トロ、とろける口当たりにうっとりの大トロと、一貫ごとにマグロの個性が光り、口へ運ぶたびにくぅーっとうなってしまう。ネタに使用されるマグロはインドマグロ。高級な寿司ネタとして知られるが、三崎で四代続く老舗の魚屋直営店ならではの手頃な価格で提供できる。はやる気持ちを抑えて、ゆっくりじっくり味わいたい。

マグロのほほ肉ユッケ風850円は肉の刺し身のような濃厚な味わい。
マグロのほほ肉ユッケ風850円は肉の刺し身のような濃厚な味わい。
威勢のよい掛け声で迎えてくれる店長・小笠原隆さん(左)。
威勢のよい掛け声で迎えてくれる店長・小笠原隆さん(左)。

『鮨処 魚音』店舗詳細

住所:神奈川県三浦市三崎5-1-13/営業時間:10:00~21:00/定休日:無/アクセス:京急久里浜線三崎口駅から「三崎港」方面行き京急バス約20分の「三崎港」下車、徒歩1分

うりんぼう[葉山]

基本に忠実な和食を提供する

季節のおまかせ料理6000円~(要予約)。ほぼ全ての食材が相模湾や三浦半島産と、地物にこだわり抜いている。手前から時計回りにメバルの酒蒸し、かますの塩焼き、刺身。
季節のおまかせ料理6000円~(要予約)。ほぼ全ての食材が相模湾や三浦半島産と、地物にこだわり抜いている。手前から時計回りにメバルの酒蒸し、かますの塩焼き、刺身。

日本人にとって最も身近な和食を、基本に忠実な料理で提供する、夫婦で切り盛りする小さな店。葉山で一番古い日本料理店の『日影茶屋』で腕を磨いたご主人が、地元・横須賀佐島港産の新鮮な地魚を多くの方に提供したいと始めた。野菜も地元の農家さん中心に仕入れている。お店の名前にもなっている“うりんぼう”とは、「いさき」の幼魚の愛称。開店の際には、特注でうりんぼうをモチーフにした箸置きも作った。

手前から時計回りに前菜、完熟トマトの茶碗蒸し、デザートの新茶かん、小鉢。ご飯と赤出汁が付く。
手前から時計回りに前菜、完熟トマトの茶碗蒸し、デザートの新茶かん、小鉢。ご飯と赤出汁が付く。
ご主人の大西敬介さん。
ご主人の大西敬介さん。

『うりんぼう』店舗詳細

住所:神奈川県葉山町一色1050/営業時間:12:00~14:00LO、17:30~20:00LO/定休日:平日不定/アクセス:JR横須賀線逗子駅から「衣笠」行き京急バス20分の「一色小学校」下車、徒歩3分

めしやっちゃん[逗子]

しらす好きにはたまらない!

しらす丼(生しらすと釜揚げしらす)900円。生しらすの苦みとしょうがの辛味が絶妙。
しらす丼(生しらすと釜揚げしらす)900円。生しらすの苦みとしょうがの辛味が絶妙。

ご飯の上には、生しらすがたっぷり。トゥルッとした舌触りと磯の香りが口の中に満ちる。店のコンセプトは「1000円以下の食堂」というが、このボリュームのしらす丼をこれだけ安く食べられる店もなかなかない。生しらすは地元の漁港から朝入荷したものを使う。時には手に入らないこともあるため、ホームページにその日の入荷状況を掲載。「生しらすは新鮮なほどおいしい」と店主の安田保之さん。通は、昼のうちに食べるとか。

小あじのから揚げ定食880円。
小あじのから揚げ定食880円。
スタッフの横沢広朗さん(左)と吉原千尋さん(中央)、店主の安田保之さん(右)。
スタッフの横沢広朗さん(左)と吉原千尋さん(中央)、店主の安田保之さん(右)。

『めしやっちゃん』店舗詳細

住所:神奈川県逗子市小坪5-9-1/営業時間:11:30~14:00LO・17:00~19:30LO(夜は土・日・祝・夏季のみ)/定休日:無/アクセス:JR横須賀線逗子駅から「小坪経由鎌倉」行き京急バス15分の「リビエラ逗子マリーナ前」下車、徒歩1分

まるいち食堂[三崎口]

店先でさばいてその場でパクリ

三崎名物のマグロが気軽に味わえる、まるいちまぐろ地魚盛り定食1300円。
三崎名物のマグロが気軽に味わえる、まるいちまぐろ地魚盛り定食1300円。

「さばいた魚は5万匹~♪」と、魚屋の店先でお兄さんが陽気に魚をさばいていく。並んでいるのは、すべて三崎漁港で水揚げされた新鮮な地魚。ここから好みの魚を選べば、刺し身、焼き魚、煮魚などにしてくれる。食堂は魚屋の隣。待っていると、先ほど選んだ魚が調理されて運ばれてくる。手軽に食べたい人は、食堂に直接入って定食類を頼もう。定食の魚介ももちろん地元産だ。素朴だが魚の旨味がぎゅっと詰まった料理に脱帽!

7月におすすめの一品、カマスの刺し身1150円(時価)。
7月におすすめの一品、カマスの刺し身1150円(時価)。
スタッフの中野裕子さん(左)と斉藤康行さん(中央)、おかみさんの松本美智世さん(右)。
スタッフの中野裕子さん(左)と斉藤康行さん(中央)、おかみさんの松本美智世さん(右)。

『まるいち食堂』店舗詳細

住所:神奈川県三浦市三崎3-5-12/営業時間:11:00~17:30LO(土・日・祝は18:00LO)/定休日:水/アクセス:京急久里浜線三崎口駅から「三崎港」方面行き京急バス約20分の「三崎港」下車、徒歩2分

割烹料理 鴨鶴[浦賀]

東京湾の魚を知り尽くす海辺の割烹

アナゴの釜飯990円は口に入れた瞬間の「ほわっ」がたまらない。
アナゴの釜飯990円は口に入れた瞬間の「ほわっ」がたまらない。

ほわっ、カリッ、コリコリッ。ふっくら炊き上がった釜飯の具やクリスピーな唐揚げなど、鴨居の港で揚がった魚介を多彩なメニューで味わえる。魚屋を営む傍ら、この店を切り盛りしていた両親を持つ店主・飯田伸也さんは、「幼少の頃から魚に埋もれてきたから、魚を見る目には自信アリ」とのこと。営業の合間を縫って港から市場へ魚を運んだり、小学校の給食用に切り身にして届けたりと、毎日大忙しの、頼れる魚介の大将である。

超がつくほど大粒なサザエの刺し身1200 円~。貝の大きさで価格が変わる。旨味ぎっしり、コリコリの歯ごたえ。
超がつくほど大粒なサザエの刺し身1200 円~。貝の大きさで価格が変わる。旨味ぎっしり、コリコリの歯ごたえ。
調理しながら魚のあれこれを教えてくれる飯田さん。
調理しながら魚のあれこれを教えてくれる飯田さん。

『割烹料理 鴨鶴』店舗詳細

住所:神奈川県横須賀市鴨居3-6-3/営業時間:11:30~14:00・17:00~20:00(夜は要予約)/定休日:水(不定あり)/アクセス:京急本線浦賀駅から「鴨居」方面行き京急バス8分の「鴨居」下車すぐ

はまゆう[三崎口]

新鮮魚介を素朴なおかみさんの味で

金目鯛の煮付け定食1800 円。三崎港で水揚げされた天然物。
金目鯛の煮付け定食1800 円。三崎港で水揚げされた天然物。

漁協直営のため目の前の三崎漁港で水揚げされたばかりの魚介を、安く仕入れることができるのがこの店の人気の秘密。約20品あるメニューは定食をはじめ、魚介系の丼ものやカレーなどもある。特にマグロ料理は種類豊富。定食に付くまぐろフレークまで三崎産だ。煮付け料理に使う汁は、酒・砂糖・醤油だけでなく、水を少し加えることでやわらかく優しい甘さを生み出している。付け合わせのキャベツなど野菜も三浦半島産を使用。

いつも元気な三崎のお母さんたちが出迎えてくれる。
いつも元気な三崎のお母さんたちが出迎えてくれる。

『はまゆう』店舗詳細

住所:神奈川県三浦市三崎3-12-12/営業時間:11:00~15:00/定休日:月(祝日の場合は翌日)/アクセス:京急久里浜線三崎口駅から「三崎港」方面行き京急バス約20分の「三崎港」下車、徒歩2分

【レストラン】

角車[葉山]

葉山牛をいろんな料理に変身させます

葉山牛ビーフシチュー2090円。
葉山牛ビーフシチュー2090円。

葉山牛のレストランだが、ステーキなどの定番だけでなく、和洋ジャンル、また食事からつまみまでメニューが幅広い。「牛を半身で仕入れるのですべての部位が手に入ります。それぞれの部位に合った調理を施すと、自然と品数が増えてしまって」と店長の鈴木秀行さんは笑う。ビーフシチューには肩バラの赤身を使用。トマトピューレと赤ワインで柔らかくなるまで煮込んだ。舌の上で脂身がスッと溶けていく感じもたまらない!

落ち着いた雰囲気の一軒家レストラン。牧場直営だから、各部位のくせや持ち味まで理解した上で、調理に生かすことができる。
落ち着いた雰囲気の一軒家レストラン。牧場直営だから、各部位のくせや持ち味まで理解した上で、調理に生かすことができる。

『角車』店舗詳細

住所:神奈川県葉山町上山口2403/営業時間:11:30~14:30LO・17:00~20:00LO/定休日:火(ディナー月)/アクセス:JR横須賀線逗子駅から衣笠行きバス約15分の「新沢」下車、徒歩すぐ

シチリア料理ピスカリア[葉山]

目と舌で地中海を旅する気分に

真鯛のアックア・ディ・マーレ3000円(時価)。魚の種類、大きさによって値段が異なる。
真鯛のアックア・ディ・マーレ3000円(時価)。魚の種類、大きさによって値段が異なる。

湘南周辺の海沿いの土地で生まれ育った店主・出雲択逸さん。イタリアで料理人をしていた頃に訪れたシチリア島で、とれたての魚介や野菜をシンプルに調理した料理を前に「これだ!」と思ったとか。帰国後は海が近い葉山に店を構え、毎朝、佐島へ魚の仕入れに行くのが日課。アックア・ディ・マーレのふっくらした鯛の身を頬張れば、上品な塩味と魚介のエキスが口いっぱいに広がり、最低限にして最高の味付けに拍手喝采したくなる。

真いわしのベッカフィーコ825円は、中にアーモンドやレーズンを巻いてオーブンでカリッと焼く。
真いわしのベッカフィーコ825円は、中にアーモンドやレーズンを巻いてオーブンでカリッと焼く。
オープンな厨房で腕を振るう出雲さん。
オープンな厨房で腕を振るう出雲さん。

『シチリア料理ピスカリア』店舗詳細

住所:神奈川県葉山町堀内918-20/営業時間:12:00~14:00LO・18:00~21:00LO/定休日:月・第1・3火休(祝の場合は営業)/アクセス:JR横須賀線逗子駅から「葉山」方面行き京急バス9分の「元町」下車、徒歩1分

LINCA BETTEI[逗子]

モダンな古民家でイタリアンを

湘南名物しらすとあおさのペペロンチーノ1600円。
湘南名物しらすとあおさのペペロンチーノ1600円。

逗子マリーナ近くに立つ旅館『凜花(りんか)』は、提供される創作料理も人気の一つ。食事だけでもぜひ、という声に応えて2009年にオープンしたのがこの店。徒歩圏内の港で水揚げされた魚介や、鎌倉の新鮮野菜をふんだんに使用したメニューはイタリアンがベース。入り口正面に置かれたピザ釜は、毎日コンコン叩いてベストな状態に調整しているという。お陰で外側カリッ、中はモチッのピザが味わえる、というわけだ。

朝採れ鎌倉野菜の旬菜フレッシュサラダ980円。
朝採れ鎌倉野菜の旬菜フレッシュサラダ980円。
小坪産サザエのガーリックピッツァ1550円は、イタリア産の小麦粉2種をブレンドしたオリジナル生地。
小坪産サザエのガーリックピッツァ1550円は、イタリア産の小麦粉2種をブレンドしたオリジナル生地。
ヤシの木を見ながらテラスでビールをグイッと。
ヤシの木を見ながらテラスでビールをグイッと。

『LINCA BETTEI』店舗詳細

住所:神奈川県逗子市小坪5-9-5/営業時間:11:30~14:30・17:30~21:00/定休日:水/アクセス:JR横須賀線逗子駅から「小坪経由鎌倉」行き京急バス15分の「リビエラ逗子マリーナ前」下車、徒歩2分

【酒場】

中央酒場[横須賀中央]

黄金比率の3冷ホッピーと旬より早い旨いアテ

25度140ccの焼酎入りホッピー500円。あじさしみ550円。横須賀名物、カラシを塗った豆腐一丁丸ごとの湯豆腐もあり。2階には宴会座敷も。
25度140ccの焼酎入りホッピー500円。あじさしみ550円。横須賀名物、カラシを塗った豆腐一丁丸ごとの湯豆腐もあり。2階には宴会座敷も。

当方、何百杯もホッピーを飲んできた。しかし結局ここチューサカに舞い戻る。大きな冷蔵庫の中には焼酎入りの冷え冷えジョッキが行列。ソトを注げば表面張力の奇跡の “3冷” が出来上がる。「私、毎日ホッピー飲んで味を確かめてますから。バランスが崩れたらすぐわかる」ときっぱり胸を張る二代目。昭和28年創業、黄金味の秘訣はテイスティングにあった。また季節を先取りした肴は、アジやサバなど青魚のラインナップがすてき。

「引っ越しても来る」常連さん。
「引っ越しても来る」常連さん。
毎日ハンパないスケールで到着。
毎日ハンパないスケールで到着。

『中央酒場』店舗詳細

住所:神奈川県横須賀市若松町2-7/営業時間:10:00~22:30/定休日:日・祝/アクセス:京急本線横須賀中央駅から徒歩1分

鳥好[横須賀中央]

海猿のフォーリンラブは広島でした

みそ煮110円、ワインミニボトル400円。豚バラ、砂肝、レバーなど串は3本から(1本95円、各種混ぜてOK)。みそ煮と煮込む卵も◎。ホッピー400円。焼き飯450円もやみつきになる味。
みそ煮110円、ワインミニボトル400円。豚バラ、砂肝、レバーなど串は3本から(1本95円、各種混ぜてOK)。みそ煮と煮込む卵も◎。ホッピー400円。焼き飯450円もやみつきになる味。

夕暮れ時、路地に明かりをともす木造のシブいのれん。ホーローの四角いバットの中で湯気をあげているのは鶏皮の味噌煮だ。東京じゃ珍しい広島呉の名物である。海上自衛隊員だった先代店主が呉に寄港していた時代に出合い、味噌煮の名店『鳥好』で修業をしつつ、そこの娘さんを妻にめとったというまさに運命の煮込み♡である。

『鳥好』店舗詳細

住所:神奈川県横須賀市米が浜通1-17/営業時間:16:00~22:30(土は~22:00)/定休日:月/アクセス:京急本線横須賀中央駅から徒歩6分

取材・文=信藤舞子、松井一恵(teamまめ)、鈴木晴美、高山和佳、林加奈子、さくらいよしえ、佐藤さゆり(teamまめ) 撮影=木村心保、阿部栄一郎、オカダタカオ、門馬央典、鴇田康則、金井塚太郎、丸毛透、井上洋平