駿河湾フェリー
潮風をうけて富士を眺める爽快なプチ船旅
富士山を眺め駿河湾を横切って伊豆半島へ向かう70 分の船旅。航路は県道223(ふじさん)号に認定された絶景県道としても知られる。自家用車や自転車、路線バスを使い、静岡市と伊豆半島をセットにして、さまざまな「ツウ旅」プランを。
●片道2140 円(運転者込み自動車航送5200 円~・貸切特別室6000 円)
1日4 便往復(清水港発7:55、10:45、13:35、16:20)、予約受け付け9:00~17 :00。
静岡県静岡市清水区日の出町10-80 ☎ 054-353-2221
※料金・運航ダイヤは時期により異なる。詳細はHPで確認。
日本平夢テラス
絶景の富士を望むパノラマビューの新スポット
「日本観光地百選」1位に選ばれた日本平山頂に2018 年オープン。静岡県産の木材をふんだんに使った建物は隈研吾建築都市設計事務所の設計で、天井の梁と木組みの階段が特徴的。3階展望フロアからは富士山をはじめ、三保松原(みほのまつばら)、駿河湾、伊豆半島など360 度の眺望が楽しめる。
静岡市三保松原 文化創造センター「みほしるべ」
羽衣伝説の地、三保松原の魅力と文化を伝える
世界文化遺産富士山の構成資産である三保松原。そのガイダンス施設として「三保を知る」「道しるべ」の意味を込めたネーミングで2019年3月にオープン。「富士山と三保松原の精神的なつながり」や「日本人の美意識や感性」を再確認したい。天女の衣装で記念撮影もできる。
清水湊 次郎長生家
清水港の歴史を物語る、一般庶民の町家建築
清水次郎長(1820 ~ 1893)生家として、また清水港の発展を根本から支えた一般商人の家として貴重な建物。次郎長や大政、小政の写真、次郎長が使った道具など興味深い品々が展示され、次郎長の産湯に使った井戸もみられる。国の登録有形文化財。
清水港船宿記念館 末廣
今年生誕200年を迎えた「波止場のおじいさん」
明治に入り山岡鉄舟や榎本武揚と交流した清水次郎長は渡世人をやめ社会事業家に転身。清水港改修、開墾やお茶栽培の振興、英語教育に尽力し地域発展に貢献した。船宿末廣を経営し「波止場のおじいさん」と子供に慕われたという彼の晩年の姿を知ることができる。
安楽寺
金山の坑道から湧いた温泉が境内に!
山門入り口に樹齢1000 年あまりの大クスがそびえる曹洞宗の古刹。境内奥の坑道に土肥温泉発祥の湯「まぶ湯」がある。「まぶ」とは坑道のこと。病気平癒を住職が祈願したところ金山採掘中の坑道より温泉が湧き、入浴して治った故事から、かつては多くの人が入浴した。
土肥金山
黄金づくしで金運アップ!なパワースポット
坑道は総延長100㎞。その一部を江戸時代の採堀風景を再現して公開、30 分ほどの坑内巡りが楽しめる。金山資料館では時価14 億円以上という250kg の金塊に触ることができる。売店には金にちなんだみやげ品が勢揃い。純金コーヒー450 円もぜひ。
盛田屋
濃度の高いところてんとまさに手塩をかけた国産天日塩
カネサ鰹節商店
にごりのないかつお節本来の味と香りは伝統製法だからこそ
明治15 年(1882)の創業以来、代々受け継いできた伝統製法「手火山式焙乾製法」でかつお節や潮鰹を作り続ける。手で熱をはかりながら火加減を調整していくこの製法で本枯れのかつお節を作っているのは、現在全国でも数軒という。
る・れーぶ
野菜たっぷりのランチと西伊豆しおかつおうどん650円。
地元客でにぎわう「る・れーぶ」など23 店舗で食べられる「西伊豆しおかつおうどん」は地域おこしグルメ。ゆでたてのうどんに、西伊豆特産の潮鰹の焼き身、ゴマ、海苔、ワカメをふりかけ、かつお節と刻みネギをまぶしダシ醤油を隠し味にして温泉卵と一緒にかき混ぜて食べる。
三四郎島のトンボロ現象
駿河湾フェリーは海の県道、トンボロは海の砂州道
堂ケ島の沖合に浮かぶ三四郎島は、とてもめずらしい「トンボロ現象」で有名。大潮などの干潮時になると陸地と島を結ぶ砂州の道が現れ、歩いて渡ることができる。3月から9月がシーズンなので、日時が合ったらぜひ見てみたい。
●見学自由。現れる時間帯(潮位予測)は観光協会HP か電話で要確認。静岡県西伊豆町堂ケ島 ☎ 0558-52-1268(西伊豆町観光協会)
回転ずし 伊豆ととや
極上の海の幸で至福のひとときを
最深部が水深2500 mの駿河湾に面した西伊豆ではさまざまな魚が味わえる。魚屋直営だけにタネが新鮮で種類も豊富。その日入った旬の地魚が16 ~ 18 種類ほどホワイドボードに書かれている。注文して握ることが多く「なかなか回らない回転寿司店」と話題になったことも。
雲見浅間神社
いくら絶景でも富士山を褒めてはいけない?
浅間神社の祭神は木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)が普通だが、ここは姉の磐長姫命(いわながひめのみこと)。姉妹の父である大おおやまづみのかみ山祇神は、邇邇芸命(ににぎのみこと)に姉妹を差し出すが容姿の劣る姉だけ返された。永遠の命の象徴である磐長姫命を捨てた邇邇芸命とその子孫は限られた寿命になったという。妹を妬む磐長姫命に遠慮して、ここで富士山を褒めてはいけないらしい。
●境内自由。静岡県松崎町雲見386-2
室岩洞
ちょっとしたスリルが味わえる洞窟探検
伊豆半島が海底火山だった時代、海底に積もった火山灰は長い時を経て凝灰岩に変わり隆起で陸上に現れた。この石は加工しやすく耐火性に優れた伊豆石として重宝された。ここはその石切り場跡。江戸時代から1954 年まで行われた採石の様子がわかる貴重な場所。
千貫門
海底火山と浸食が 造り出した奇岩
千貫門や烏帽子山は、かつて海底火山の地下にあった「マグマの通り道」が地上に姿を現したもの。岩の中央部分に波で削られてできたトンネル(海食洞)を雲見浅間神社の門に見立てて「浅間門(せんげんもん)」と呼ばれていたが、「見る価値が千貫文に値する」という意味から「千貫門」と呼ばれるようになった。
石廊崎オーシャンパーク
朝日も夕日も拝める伊豆半島最南端の岬
石廊崎に続く高台に昨春オープン、駐車場も造られ以前よりアクセスが大幅に楽になった。休憩棟には食事処のほか、ジオガイドが常駐する『南伊豆ジオパークビジターセンター』があり「ジオ」を深く理解して南伊豆の魅力を再発見したい。
ヒリゾ浜
抜群の透明度はまるで沖縄の海のよう
船でしか行けず、上陸は夏期のみという秘境。崖に囲まれ近くに川がないなど好条件が揃っているため、水の透明度は伊豆随一で多くの回遊魚が集まる。夕日の眺めが美しいあいあい岬や遊覧船から。
龍宮窟
さまざまな角度から観察できる神秘的な海食洞
波によって崖の軟らかい地層や断層などが削られてできた海食洞の一つ。伊豆半島の各地にあるが、ここの見どころは、天井が崩れて開いた神秘的な天窓。直径40 ~ 50 mの大きさに圧倒される。海底火山から噴出した黄褐色の火山れきが造った層の壁と、天窓の底を満たす青い海水が描く美しいコントラストも魅力的。
遊覧船 下田港内めぐり
ペリーになった気分で黒船に
幕末開港の歴史が凝縮された下田港を巡る遊覧船。船上からは海岸沿いの街並み、ペリー艦隊投錨(とうびょう)の地、吉田松陰が密航を企てて身を潜めた「弁天島」など見どころが多い。この季節はカモメの餌付け体験もできる。
● 1250 円。9:10 発~15:30発(1 日11 便・25 ~60 分間隔で出航)、無休(荒天時欠航)。静岡県下田市外ケ岡19 ☎ 0558-22-1151
THE ROYAL HOUSE
一流の洋食と展望を楽しめるレストラン
伊豆急の観光列車「ザ・ロイヤルエクスプレス」を手がけた水戸岡鋭治氏のデザイン・設計により昨夏オープン。東京の目白や静岡市に店を構える名門洋食店『旬香亭』が監修した料理を展望を楽しみながら味わえる。カツカレー1200 円、釜揚げしらすとたっぷりキノコの和風スパゲティ1000 円。
寝姿山(下田ロープウェイ)
空中散歩で一気に 「伊豆三景」の山頂へ
下田市街から女性が仰向けに横たわったように見える優美な寝姿山。胸の部分に山頂駅があり、山頂周辺へはロープウェイであっという間。全長540 m、高低差156 mを3 分30 秒で結んでいる。山頂一帯は公園化されており、縁結びの愛染堂や蓮杖写真記念館、黒船見張所跡など見どころも。エリアが広く三等三角点の自力での発見は難易度高し。
●往復1050 円。8:45~17:00(上り最終は16:30)、水休。静岡県下田市東本郷1-3-2 ☎ 0558-22-1211
ケークス・カノン
サイズもインパクトも大きい独創スイーツ
2013 年オープンの洋菓子店で、一人用鍋を器にした大きなプリンアラモードが人気(約4人前)。「紅ほっぺ」やブルーベリーなどその季節のフルーツを贅沢に配し、フルーツの下にはたっぷりの生クリームとカスタード、スポンジがあり、さらにその下に濃厚なプリンが隠されている。