LUCENT COFFEE

穏やかな酸味の浅煎りですっきり

アイスのラテ500円。
アイスのラテ500円。

拭い切れない眠気を払いたい朝は、美しい果実味がふんわり舞うアイスのラテがうってつけ。絶妙な配合でコーヒーらしさも残しながら、ミルクがまろやかに全体を包む。焙煎は飲んだ時の質感を重視し、例えばエチオピアはさらっとスムーズに、コスタリカは柔らかくしっかりめの口当たりに。豆の種類は時季によって変わるが、コスタリカは主に浅煎りで、ドリップコーヒーにするとほのかに甘みが漂い、じわじわ浸透する。店は2019年7月にオープンしたばかり。常連客が自転車を横付けし、「いつもの」をテイクアウトする光景はすでにおなじみだ。

ドリップコーヒー500円。豆はご主人の中田真さんが焙煎、全4種。
ドリップコーヒー500円。豆はご主人の中田真さんが焙煎、全4種。
陶器製のORIGAMIドリッパーで抽出。
陶器製のORIGAMIドリッパーで抽出。
中田夫妻はそれぞれメルボルンで修業。
中田夫妻はそれぞれメルボルンで修業。
LUCENT COFFEE
ドリップコーヒーのアイス 500円。晴れた日はテイクアウトして、隅田川までちょっと足を延ばすのもいい。
住所:東京都台東区寿1-17-12 レモンビル 1F/営業時間:8:00~17:00LO/定休日:火・水/アクセス:地下鉄銀座線田原町駅・大江戸線蔵前駅から徒歩5分

BY&BY coffee and bar

朝活で初めての味にチャレンジ

同級生3人で共同経営。江川さんはカフェ担当で、夜はバーにも。
同級生3人で共同経営。江川さんはカフェ担当で、夜はバーにも。

自慢のカフェラテを柱に、バリスタの江川未来さんによる工夫満載のアレンジコーヒーがずらり。どれにしようか迷ったり、シーズナルメニューに挑戦したり、初体験の味を掘り下げるのも朝活として有意義なひとときだ。自家製レモネードを使ったエスプレッソレモネードは、今夏から新たに仲間入り。ベースはブラジルとコロンビアを使ったオリジナルブレンドで、落ち着いた味わいの深煎りになっている。レモンの酸味と合わさると、対比効果でコーヒーの香ばしさをより感じられて不思議。朝の澄んだ空気の中、五感を開放して味わいたい。

カフェラテ550円。
カフェラテ550円。
エスプレッソレモネード660円。
エスプレッソレモネード660円。
松陰神社通り商店街に位置。焙煎は大阪の『山本珈琲』にお願いしている。
松陰神社通り商店街に位置。焙煎は大阪の『山本珈琲』にお願いしている。
BY&BY coffee and bar
ミントモカ616円。商店街をさらに奥に行くと、松陰神社と草木がもりっと茂る世田谷区立若林公園がある。
住所:東京都世田谷区若林4-26-9/営業時間:8:00~翌4:00(カフェタイムは~18:00)/定休日:不定/アクセス:東急世田谷線松陰神社前駅から徒歩1分

COFFEE VALLEY

豆の個性を思う存分に堪能できる贅沢

エスプレッソトニック650円。
エスプレッソトニック650円。

目当ては、店舗の3階で焙煎したスペシャルティコーヒー。その時々で状態のいい豆を仕入れ、特長に合わせて焼き方などのレシピを調整している。店頭には浅煎りと深煎りを揃え、日替わりで豆をチョイス。訪れるたび異なるテイストを味わえるのも、通いたくなる理由の一つだ。夏の朝にぴったりなのは、エスプレッソトニック。よその店ではスライスしたレモンを添えて酸味をアクセントにするところもあるが、こちらはコーヒーが元々持っている果実味を活かす。そのシンプルさとシュワッとした炭酸が、寝ぼけ眼をパッと目覚めさせてくれる。

1階にカウンター席、2階にテーブル席がある。
1階にカウンター席、2階にテーブル席がある。
代表の小池司さんが焙煎。
代表の小池司さんが焙煎。
本日のコーヒー 470円。果実由来の甘みを感じ、コーヒーも農作物と実感。
本日のコーヒー 470円。果実由来の甘みを感じ、コーヒーも農作物と実感。
COFFEE VALLEY
テイクアウト350円〜。本日のコーヒーはもちろんアイスも可。南池袋公園の芝生で飲むのもまた味わい深い。
住所:東京都豊島区南池袋2-26-3/営業時間:8:00~22:00(土・日・祝は9:00~)/定休日:無/アクセス:JR・私鉄・地下鉄池袋駅から徒歩1分

Kanda Coffee 本店

文化とコーヒーの香りに包まれて

カップはフランスのジアン社製。ドリップコーヒー 280円(10時~は350円)。
カップはフランスのジアン社製。ドリップコーヒー 280円(10時~は350円)。

本の街、また文化の発信地としても知られる神保町にあり、近隣の住民や学生、オフィスワーカーなど、幅広い層から愛される地域密着型。焙煎を行うのは朝で、ジャズが流れる店内でマスターの石毛弘幸さんが豆と向き合う。その音と香りに包まれつつスペシャルティコーヒーを飲んでいると、束の間、別世界にいる気分。豆は午前と午後で切り替わるが、豆の個性と甘みがより感じられる浅煎り、芳醇な味わいとフレーバーが残る深煎りが用意され、いずれかを選べる。気さくなスタッフたちと交わすコーヒー談議も大きな醍醐味。

注文後にハンドドリップで。
注文後にハンドドリップで。
植物に覆われた外観。
植物に覆われた外観。
ドリップコーヒーのアイスは深煎りがおすすめ。
ドリップコーヒーのアイスは深煎りがおすすめ。
Kanda Coffee 本店
ドリップコーヒーのテイクアウト280円(10:00〜は350円)。スリーブは画家・橋本安広さんによるデザイン。
住所:東京都千代田区神田神保町2-38-10/営業時間:7:00~18:00(土・日・祝は12:00~)/定休日:無/アクセス:地下鉄神保町駅から徒歩3分

取材・文=信藤舞子 撮影=鈴木奈保子
『散歩の達人』2020年8月号より