パン家のどん助

祖父の思いと3 代目のセンスが融合

まずはデニッシュが出揃う。香りや食感を最大限楽しむには朝のできたてがいい。
まずはデニッシュが出揃う。香りや食感を最大限楽しむには朝のできたてがいい。

「どん助」とは店主・齊藤建太郎さんの愛猫。その白とグレーのマーブル模様をイメージしたのがずばり、ネコの手ゴマあんぱんだ。頬張ると、生地に練り込まれたゴマペーストが香り、北海道産あんこの甘みと一体化。これが焼き上がる朝8時ごろを狙ったようにやって来て、「大好きなの」とまとめ買いする常連客も。ここは元々、祖父がパン屋をしていた場所で、一度閉業したが、2001年に大人になった齊藤さんが店名を新たに再開。王道の味も大事にしつつ、ハンバーグやカレーなど具材を工夫したりと、3代目ならではの新味も追求する。

パン家のどん助
【トーストならコレ!】
耳までおいしいどん助の食パン 1.5斤 405円
店奥の工房。
店奥の工房。
ネコの手ゴマあんぱん129円。クロワッサン140円。手作りハンバーグ226円。
ネコの手ゴマあんぱん129円。クロワッサン140円。手作りハンバーグ226円。
住所:東京都新宿区新宿7-13-3/営業時間:7:30~18:30(売り切れ次第終了)/定休日:月・日/アクセス:地下鉄副都心線 ・大江戸線東新宿駅から徒歩4分
【かぶりつくならココ!】東大久保児童遊園。少し先に緑豊かな戸山公園もあるが、待ち切れずに近所の公園で。
【かぶりつくならココ!】東大久保児童遊園。少し先に緑豊かな戸山公園もあるが、待ち切れずに近所の公園で。

ミサキベーカリー

目当ては具材も手作りの総菜パン

開店直後からパンがぎっしり並び、店内は活気に満ちている。家族に朝食の買い出しを頼まれたのか、トレイに何個も山積みにする人が少なくない。総菜パンや菓子パンのバリエーションが多く、なかでも総菜パンは具材まで手作り。人気のコロッケパンは、ジャガイモを潰すところから自分たちで行い自家製のパン粉をまとわせたコロッケを挟む。パンの表面はこんがりキツネ色で歯触りは軽く、内側はふわっ。コロッケはサクッ、ジャガイモがほくほく。異なる食感のハーモニーとじわじわ広がる素材の甘みが、目覚めきれていない脳を起こしてくれる。

ミサキベーカリー
【トーストならコレ!】
食パン 1斤 259円
朝一番から商品がずらり。
朝一番から商品がずらり。
コロッケパン183円。自家製マヨネーズを使ったタマゴサンドイッチ270円。浅漬きゅうりとクリームチーズのパストラミサンド216円。浅漬けも自家製。
コロッケパン183円。自家製マヨネーズを使ったタマゴサンドイッチ270円。浅漬きゅうりとクリームチーズのパストラミサンド216円。浅漬けも自家製。
サングラスの似合う初代が約60年前に創業し、現在は息子さん(右)が2代目に。
サングラスの似合う初代が約60年前に創業し、現在は息子さん(右)が2代目に。
住所:東京都足立区千住寿町20-4/営業時間:6:00~20:30/定休日:日・祝/アクセス:JR・私鉄 ・地下鉄北千住駅から徒歩12分
【かぶりつくならココ!】荒川河川敷。茂みに隠れた小道を進むと、穴場の椅子を発見。川を見ながらぱくり。
【かぶりつくならココ!】荒川河川敷。茂みに隠れた小道を進むと、穴場の椅子を発見。川を見ながらぱくり。

Cawaii Bread&Coffee

食べる人を思い、素材を厳選する

編集プロダクションのカワイイファクトリーが「近所に毎日通えるパン屋がない、ないなら作ってしまおう」と2014年にスタート。実際、待ち望む人は多かったようで、出勤前のオフィスワーカーやビジネスホテルの宿泊客が早い時間から足を運ぶ。売り場と工房は一体型ゆえ、製造風景をのぞくのも楽しみ。国産小麦や自家培養発酵種、オーガニック食材を選び、食べる人をいたわってくれるのがうれしい。ふわっとしたベーグルは具材となじみ、サンドイッチに◎。総菜系の他、時季によってフレーバーが変わる自家製ジャムサンドもおすすめ。

Cawaii Bread&Coffee
【トーストならコレ!】
ローフコンプレ 1斤 500円
朝は焼きたてが続々登場。
朝は焼きたてが続々登場。
製造風景が見え、臨場感大。窓の向こうには亀島川が流れる。
製造風景が見え、臨場感大。窓の向こうには亀島川が流れる。
あんパンプキン200円。サーモンとフレッシュチーズのベーグルサンド250円。自家製レモンクリームを使ったクリムト350円
あんパンプキン200円。サーモンとフレッシュチーズのベーグルサンド250円。自家製レモンクリームを使ったクリムト350円
住所:東京都中央区八丁堀2-30-16 T&Yビル1F/営業時間:7:00~16:00/定休日:月・火/アクセス:JR京葉線・地下鉄日比谷線八丁堀駅から徒歩2分
【かぶりつくならココ!】隅田川のテラス。隅田川沿いに整備された公園は、住民や近隣で働く人々の憩いの場。
【かぶりつくならココ!】隅田川のテラス。隅田川沿いに整備された公園は、住民や近隣で働く人々の憩いの場。

碑文谷ベーカリー

朝5時にオープンする頼れる老舗

お母さんの働く姿に元気をもらえる。
お母さんの働く姿に元気をもらえる。

「おはようございます!」と元気な声。売り場を担うお母さんは常連客とツーカーで、「いつもの」をスッと差し出す。昭和17年(1942)の創業以来、佐藤さん一家が一丸となって営み、学校給食などの業務用パンも製造する地域密着型。昔ながらの味の中にアイデアが光り、カレーパンだけでも特製、辛口、チキンのトマトカレーなどバラエティ豊富だ。なかでも厚みのある特製カレーパンは自家製パン粉でカラッと揚げられ、噛み締めるともっちり。煮詰めてペースト状にしたカレーに刻んだゆで卵まで入り、腹持ちがいいので昼まで頑張れそう。

碑文谷ベーカリー
【トーストならコレ!】
食パン 1斤 270円
特製カレーパン160円。
特製カレーパン160円。
ずんだあんぱん150円。チキンのトマトカレー160円。焼きそば160円。
ずんだあんぱん150円。チキンのトマトカレー160円。焼きそば160円。
おにぎりや弁当も用意。
おにぎりや弁当も用意。
早朝勤務のタクシー運転手や土木作業員も通う。
早朝勤務のタクシー運転手や土木作業員も通う。
住所:東京都目黒区目黒本町4-12-12/営業時間:5:00~14:00ごろ/定休日:日/アクセス:東急目黒線武蔵小山駅から徒歩13分
【かぶりつくならココ!】林試の森公園。バードウォッチャーも集うスポット。野鳥を探しながらもぐもぐ。
【かぶりつくならココ!】林試の森公園。バードウォッチャーも集うスポット。野鳥を探しながらもぐもぐ。

取材・文=信藤舞子 撮影=鈴木奈保子
『散歩の達人』2020年8月号より