世代を超えて愛される名コンビを看板メニューに『Pretty Good – coffee & donut』

揚げたてドーナツ(テイクアウト)330円。
揚げたてドーナツ(テイクアウト)330円。

浅草橋で長年カバンの製作や修理に携わってきた企業が業態変更し、2019年にホテルをオープン。その一部として、翌年新たにオープンしたのが『Pretty Good – coffee & donut』だ。

自家製食パンで作るサンドイッチや全国各地のクラフトビールなど、多様なメニューを提供するが、看板メニューはドーナツとコーヒー。CMOの宮林誠之さんは、この2つを選んだ理由を「この辺りで働く人や住人の年齢層が幅広いため、どの世代にも愛されるドーナツがぴったりだと思いました」と話す。

生地や揚げ方にもこだわって作られるドーナツは、この店1番のオススメである揚げたてドーナツのほか、イートインでは選べるオプションメニューとともにワンプレートで楽しむこともできる。『Little Darling Coffee Loasters』や近所の『WESTSIDE COFFEE』の豆を使ったコーヒーとも相性抜群だ。

揚げたてドーナツ330円+フライドポテト200円+ベーコンエッグ300円。
揚げたてドーナツ330円+フライドポテト200円+ベーコンエッグ300円。
ドーナツはシーズナルフレーバーを含め、常時6種類ほど用意する。
ドーナツはシーズナルフレーバーを含め、常時6種類ほど用意する。

『Pretty Good – coffee & donut』店舗詳細

住所:東京都台東区柳橋2-20-13/営業時間:9:00〜18:00(金・土・祝前日は~20:00)/定休日:月(祝の場合は営業)/アクセス:JR総武線浅草橋駅から徒歩7分、地下鉄浅草線浅草橋駅から徒歩5分

味だけでなく接客にもこだわるカフェ『WESTSIDE COFFEE』

優しい飲み口のカフェラテとレモンケーキ。
優しい飲み口のカフェラテとレモンケーキ。

『WESTSIDE COFFEE』の店主である西方優さんは、かつて某カフェチェーンでマネージャーを務めていた経験の持ち主。この店では、豆の焙煎から手掛ける本格的なコーヒーを味わうことができる。

豆は、シングルとブレンドで常時7種類ほどを産地や味わいにこだわって仕入れる。焙煎度合いは、豆の持っている素材の味わいが分かるよう浅煎りから中煎りがメイン。コーヒー豆は定期的に銘柄の入れ替えも行っており、訪れる客を飽きさせない。さらに、その豆に合った最もおいしい抽出方法を採用し、豆ごとに淹れ方を変えるというこだわりも見せる。

そんな西方さんが店づくりの上で何よりも大切にしているのが接客だ。訪れるお客さん全てに快適な時間を過ごしてもらえるよう、一人一人に細やかな接客を心掛けている。

店頭ではコーヒー豆の販売も行っている。
店頭ではコーヒー豆の販売も行っている。

『WESTSIDE COFFEE』店舗詳細

注目のコーヒーロースターの豆を使い、バリスタが丁寧に淹れるコーヒーは“必飲”『abno』

ハンドドリップコーヒー800円、abnoたまごサンド1つ600円。
ハンドドリップコーヒー800円、abnoたまごサンド1つ600円。

2019年11月にホテルのシグニチャー・ラウンジとしてオープンした『abno(アブノ)』。カフェタイムには仕事をする人や友人との時間を過ごす人でにぎわう。

コーヒーは「このブランドを提供する店は、都内でもここを含め3店舗ほどしかありません」と支配人の草野謙尚さんが話す、デンマークの有名コーヒーロースター『Coffee Collective』の豆を使用。シングルオリジンの豆を5種類ほど扱うが、産地ごとに香りや風味などの違いが分かりやすい味わいに仕上がっている。そのほか、オーストラリアのロースター『Single O』の豆も扱い、バリスタが1杯ずつ丁寧に淹れてくれるこだわりのコーヒーを味わえる。

奥にも広い座席スペースが広がる。
奥にも広い座席スペースが広がる。
デンマークでは知らない人がいないというほど有名な『Coffee Collective』のコーヒー豆。
デンマークでは知らない人がいないというほど有名な『Coffee Collective』のコーヒー豆。

『abno』店舗詳細

住所:東京都中央区日本橋馬喰町2-2-1 DDD HOTEL 2F/営業時間:10:00~20:00/定休日:無/アクセス:JR総武本線馬喰町駅から徒歩2分、JR・地下鉄浅草橋駅から徒歩4分

充実のカフェメニューが揃う老舗喫茶店『ゆうらく』

とろ~り卵のオムライス(スープはセット)720円。
とろ~り卵のオムライス(スープはセット)720円。

神田川のすぐ近くに店を構える『ゆうらく』は、創業50年以上の老舗の喫茶店。昭和の面影を残すレトロな雰囲気漂う店内はロケ地としても使用され、映画やドラマ、雑誌などに度々登場している。

そんなこの店の代表メニューは、オムライスとナポリタン、そしてフレンチトーストだ。2代目店主の宮城恒宏さんの代から提供を始めるようになったこれらのメニューは、この店を支える3本柱であり、恒宏さんの原点でもあるという。お客さんを待たせず提供できるようにと、卵でくるまずにかぶせるかたちにしたオムライスは、今では1番人気のメニューに。さまざまな時代の波に翻弄されながらも、柔軟な発想とひたむきな営業姿勢で、今日も元気に我々を迎えてくれる。

壁や照明など昭和のレトロさを随所に残す。
壁や照明など昭和のレトロさを随所に残す。
正面入口に貼り出された豊富なメニュー。
正面入口に貼り出された豊富なメニュー。

『ゆうらく』店舗詳細

住所:東京都台東区浅草橋1-2-10/営業時間:7:00~18:00/定休日:日・祝・第2・3土/アクセス:JR総武線・地下鉄浅草線浅草橋駅から徒歩2分

目指すのは誰でも気軽に立ち寄れる街のコーヒー屋さん『Bridge COFFEE & ICECREAM』

アイスクリーム(シングル)500円、ドリップコーヒー600円。
アイスクリーム(シングル)500円、ドリップコーヒー600円。

『Bridge COFFEE & ICECREAM』が入るのは、90年以上も前に建てられた歴史ある建物の1階。東京大空襲の被災も免れたイーグルビルという名のこのビルは、かつての東京の面影を残している。

店内は、大きな窓と高い天井が開放的。公園をイメージしてつくられたという内装は、どこか異国のカフェのよう。大きな窓に沿うかたちで配されたベンチに、現在はヨーロッパテイストのアンティークテーブルが置かれているあたりには移転当初、広場を設けていたのだとか。

『Little Nap COFFEE ROASTERS』の豆を使用するコーヒーは、オーダーごとに1杯ずつ豆を挽き、丁寧に淹れられる。コーヒーとともにアイスクリームも人気で、ビジネスマンから親子連れまで幅広い層のお客さんが愛する味だ。

ネイビーブルーのタイルが特徴的な外観。
ネイビーブルーのタイルが特徴的な外観。
近所の『BEAVER BREAD』のパンを使ったサンドイッチや焼き菓子も用意する。
近所の『BEAVER BREAD』のパンを使ったサンドイッチや焼き菓子も用意する。

『Bridge COFFEE & ICECREAM』店舗詳細

住所:東京都中央区日本橋馬喰町1-13-9 イーグルビル1F/営業時間:8:00~19:00(土・日・祝は9:00~)/定休日:不定/アクセス:JR総武本線馬喰町駅から徒歩1分、JR総武線・地下鉄浅草線浅草橋駅から徒歩6分

創業以来人気のタマゴサンド『Smell』

タマゴサンドは飲み物付き、パンが届く9時半頃~から提供。もちもちしたパンが味わい深い。
タマゴサンドは飲み物付き、パンが届く9時半頃~から提供。もちもちしたパンが味わい深い。

創業50余年。ハイカラな外観と重厚なカウンターやボックスシートが渋いザ・喫茶店だ。浅草の人気ベーカリー『ペリカン』は創業以来の付き合い。毎日配達してもらうパンでサンドイッチやトーストを作っている。

たまごサンドはゆでたまごが基本だが、お願いすればたまご焼きとのハーフ&ハーフも可能。このありそうでなかった両刀遣いがうれしい。一緒に挟んだ薄切りのキュウリがいい仕事をして、さりげないけれど完成度が高い。

ペリカンのパンは毎朝9時半頃に届く。
ペリカンのパンは毎朝9時半頃に届く。
フレッシュレモンのレモネード450円はホットで。
フレッシュレモンのレモネード450円はホットで。

『Smell』店舗詳細

住所:東京都台東区浅草橋1-24-2/営業時間:7:30~17:00頃/定休日:土・日・祝/アクセス:JR総武線・地下鉄浅草線浅草橋駅から徒歩1分

柳橋の隠れ家的スポット『ルーサイトカフェ』

目の前に広がる隅田川。
目の前に広がる隅田川。

浅草橋駅から歩いて5分ほど。柳橋に位置する古民家カフェ『ルーサイトカフェ』。

『ルーサイトギャラリー』の2階にあり、ギャラリーが開催されるときだけカフェもオープン。昭和の邸宅を大切に守ってきた、“本物”の魅力が満載だ。

まるで料亭のような入り口から、中へ足を踏み入れると、そこはもう昭和へタイムスリップしたような隠れ家的な空間となっている。カフェからは、隅田川や総武線、また行き交う船を眺めているだけで時間を忘れてしまいそうだ。自家製ケーキや和菓子を、コーヒーや抹茶、バナナオレなどといただきたい。

せわしない令和の時代だからこそ、ぜひ訪れたい癒やしのカフェである。

歴史を感じる外観。
歴史を感じる外観。
お抹茶セット(季節の練りきり付)1200円。
お抹茶セット(季節の練りきり付)1200円。

『ルーサイトカフェ』店舗詳細

住所:東京都台東区柳橋1-28-8/営業時間:11:00~18:00(ギャラリー最終日は17:00まで)/定休日:不定/アクセス:JR総武線・地下鉄浅草線浅草橋駅から徒歩5分

ゆったりジャズを聴きながら優雅な時間を!『atelier de café table』

奥様の手作りの看板がお出迎え。
奥様の手作りの看板がお出迎え。

浅草橋で、ジャズを聴きながら優雅なコーヒータイムを過ごしたいと思ったら、浅草橋駅から徒歩4分の『atelier de café table(アトリエドゥカフェターブル)』を訪ねてみるのはいかがだろうか。清潔感のあるこぢんまりとした店内では、マスターが生豆から仕入れ焙煎したスペシャリティコーヒー700円が飲める。コーヒーが苦手でも不思議と飲みやすい、優しい味わいのコーヒーだ。チーズケーキ600円もパルミジャーノ・レッジャーノを使用した味わい深い一品。

「Smile on the table」がコンセプトのこのお店には、「本物をお手頃価格で届けたい」というマスターの木村さんの思いが詰まっている。接客にもこだわり、地元の常連客に愛されるお店だ。ぜひ一度、足を運んでみてほしい。

スペシャリティコーヒー800円。
スペシャリティコーヒー800円。

『atelier de café table』店舗詳細

住所:東京都台東区浅草橋1-27-9 アパホテル浅草橋駅前1F/営業時間:7:00〜9:30・11:00〜16:30LO/定休日:無/アクセス:JR総武線・地下鉄浅草線浅草橋駅から徒歩4分

ものづくりの街に根づく喫茶店、古民家カフェ『葉もれ日』

木のぬくもりであふれる店内。
木のぬくもりであふれる店内。

ものづくりの伝統がある浅草橋の一角にたたずむ、温かみのある外観の『葉もれ日』。

元々酒屋だった建物が、プロダクトや家具のデザイナーとしての顔も持つ店主・山口斗夢さんによってカフェとして生まれ変わった店内は、ところどころにかつての名残が見られる。店内では山口さんの手による工芸品を購入することもできる。

『葉もれ日』は、美意識が細部まで宿るハイセンスな雰囲気と、地域住民が利用する街角の喫茶店のような安心感が共存する心地よいカフェだ。

スパイシーチキンカレー800円とケニア産のホットコーヒー550円。
スパイシーチキンカレー800円とケニア産のホットコーヒー550円。

『葉もれ日』店舗詳細

住所:東京都台東区浅草橋3-4-4/営業時間:11:00~18:00/定休日:月(祝は除く)/アクセス:JR総武線・地下鉄浅草線浅草橋駅から徒歩6分

DIYに関することならなんでも相談できるカフェ『友安製作所Cafe 浅草橋』

チーズバーガーセット1630円。
チーズバーガーセット1630円。

『友安製作所Cafe 浅草橋』に一歩足を踏み入れた途端、高い天井と、壁に飾られた壁紙やファブリック、カーテンレールに目を見張る。ここはDIYに関することならなんでも相談できる上にフードとドリンクを楽しめる複合型のカフェ。

店内ではインテリア、DIY、エクステリア商材の展示販売をしていて、定期的にワークショップを開催しており、壁紙の張替えや、タイルの目地埋めなどを実際に体験することもできる。

コーヒーを飲みながらインテリアを眺めつつ、DIYに関する疑問があれば気軽にスタッフに尋ねてみよう。

リフォームの相談のできるカフェ。
リフォームの相談のできるカフェ。

『友安製作所Cafe 浅草橋』店舗詳細

住所:東京都台東区浅草橋1-7-2/営業時間:11:00~21:30LO(日・祝は11:00~17:00)/定休日:第2月/アクセス:JR総武線・地下鉄浅草線浅草橋駅から徒歩2分

懐かしい雰囲気の漂うメニューが豊富!『CAFE 梅の木』

高架下にある『梅の木』。
高架下にある『梅の木』。

『CAFE 梅の木』は、浅草橋駅からすぐの高架下にあるおしゃれなカフェ。1階と2階にテーブル席がある。7時から営業しているのと、浅草橋駅からすぐという立地のため、店内はモーニングから忙しい。

店主のおすすめは自家焙煎にこだわりを持つコーヒー。チェーン店で飲むコーヒーとは一味違うコーヒーを飲んで、ホッと一息つくのは常連ならずとも最高の時間だ。

豊富なメニューのなかでも人気があるのはハンバーグ。挽きたてのコーヒーとセットでの注文がおすすめだ。ちょっとお酒が欲しいという人には、ハイボールやサワー、ビールの提供もあるので仕事帰りにかるく一杯できるのもうれしい。

アイスコーヒーと自家製プリンのセットも。
アイスコーヒーと自家製プリンのセットも。

『cafe 梅の木』店舗詳細

住所:東京都台東区浅草橋1-15-7/営業時間:7:00~21:00(土は7:00~17:00、日・祝は7:00~14:00)/定休日:無/アクセス:JR総武線・地下鉄浅草線浅草橋駅から徒歩1分

グローバルな店内で本格コーヒーを味わえる『Island Japan』

気持ちいいテラス席。
気持ちいいテラス席。

ゲストハウスを中心とした複合施設『Island Japan』は、外国人観光客が多く利用している。1階にあるカフェ&バーは、グローバルなコミュニケーションが楽しめるとあって、日本人からも大好評だ。

店内では、『なみのりコーヒーロースタリー湘南目白山』の豆を使用したコーヒーメニューが人気。本格的なシングルオリジンコーヒーや、プロがラテアートを施したカフェラテまで楽しめる。ラテアート講師による教室も定期的に開催しているので要チェック。

コーヒーと、海を越えたふれあいを味わいに、『Island Japan』へ訪れてみてはいかが?

飲むのが惜しいラテアート。
飲むのが惜しいラテアート。

『Island Japan』店舗詳細

住所:東京都台東区柳橋2-7-4/営業時間:7:00~21:30LO/定休日:無/アクセス:JR総武線浅草橋駅から徒歩4分、地下鉄浅草線浅草橋駅から徒歩2分

モフモフ天国。フォトブースやワンちゃん用の食べ物も『EZO DELI』

東京BLT平日ランチセット1250円は、サラダ・デリ・スープ・ドリンク付き(写真=イチホテル浅草橋提供)。
東京BLT平日ランチセット1250円は、サラダ・デリ・スープ・ドリンク付き(写真=イチホテル浅草橋提供)。

浅草橋駅から徒歩3分ほどの場所にある『イチホテル浅草橋』に併設のカフェ『EZO DELI』では、ワンちゃん連れ大歓迎。一緒にご飯を食べたり、フォトブースで写真を撮ったり、大切な家族であるワンちゃんとめいいっぱい楽しく過ごせる場所だ。

オススメメニューは、ヘルシーながら歯応え抜群のベーグルプレート(各種1300円~)。ワンちゃん向けのベーグル(各種350円~)や飲み物のイヌチーノ280円もあるのだとか!

もちろん、ワンちゃんを連れていないお客さんの宿泊や来店もOK。日々に疲れた、モフモフ希望のあなたも必見だ。

山羊のミルクをベースにしたイヌチーノ(写真=イチホテル浅草橋提供)。
山羊のミルクをベースにしたイヌチーノ(写真=イチホテル浅草橋提供)。

『EZO DELI』店舗詳細

住所:東京都台東区浅草橋1-26-6 イチホテル浅草橋 1F/営業時間:6:30~9:30LO・10:00~17:00LO/定休日:無/アクセス:JR総武線浅草橋駅から徒歩3分、地下鉄浅草橋駅から徒歩4分

取材・文・撮影=柿崎真英、北郷礼奈、かつの こゆき、ほし ななこ、aki、アサノ カツヒト