目と舌で楽しむセンス抜群のフレンチ『à la Quiétude』[稲荷町]
星付きレストランやパリで修業を積み、オリジナルのフレンチに定評のある荒木栄朗シェフ。ランチは分かりやすいビストロ料理というが、十分にユニークなセンスを体感できる。カジキマグロのパン粉焼きは、魚出汁の泡が皿の見た目を華やかにするだけでなく味わいを深め、青豆と麦の食感の対比も見事。ハンバーグは網脂で巻いてカイエットにしたり、クレームブリュレも濃厚なナッツ風味にしたりと、工夫が満載なのにお手頃価格で、本当は秘密にしておきたいぐらい!
『à la Quiétude』店舗詳細
細やかな気遣いがおいしさの秘訣『中国意境菜 白燕』[稲荷町]
中国古典料理をベースに身近な食材を使い、食べやすさを意識して仕上げているというシェフの白岩勝也さん。ランチのよだれ鶏はむね肉のとろけるようなやわらかさ、甘みと辛味の繊細なバランスが絶妙だ。小鉢はマレーシア伝統ニョニャソースをかけたズッキーニ、ハチの巣状のタロイモフライなどひと工夫が心憎い。ランチを食べれば、もっといろんな料理が味わえるディナーも気になること間違いなし。
『中国意境菜 白燕』店舗詳細
お値打ちランチで高級魚ノドグロを堪能『のど黒のあくび』[御徒町]
「ランチは正直ギリギリの価格です」と店長の吉澤さんが言う通り、国産のノドグロを使ったのど黒炙り丼が2068円とかなりお得。切り身を口に運ぶと香ばしさが漂い、ねっとりとやわらかい身から濃厚な旨みがじんわり広がる。さらに、ノドグロ1匹の塩焼きランチも2893円と破格。チャレンジ価格で毎日の提供は難しいため、ランチは事前に営業日を問い合わせしてからの訪問がベターだ。
『のど黒のあくび』店舗詳細
巧みなスパイス使いにハマる!『ハリマ・ケバブ・ビリヤニ』[稲荷町]
インドでシェフとして活躍し、高い評価を得た社長自らがスパイスの組み合わせを担当。看板メニューのビリヤニには、カレーソースに20種のスパイス、ライスを蒸す時にさらに12種のホールスパイスを追加して香りや味わいを調節しているという。ランチでは、ビリヤニ、タンドリーチキン、バターチキンカレーなど人気メニューを制覇できるムスリムセットがおすすめ。ほかのセットを注文しても追加できるハーフビリヤニ600円があるのもうれしい。
『ハリマ・ケバブ・ビリヤニ』店舗詳細
取材・文=井島加恵 撮影=加藤熊三、丸毛 透
『散歩の達人』2023年7月号より