目と舌で楽しむセンス抜群のフレンチ『à la Quiétude』[稲荷町]

お客さんの目線の位置に調理台を設えたオープンキッチン。カウンター席を指定する人も多い。
お客さんの目線の位置に調理台を設えたオープンキッチン。カウンター席を指定する人も多い。

星付きレストランやパリで修業を積み、オリジナルのフレンチに定評のある荒木栄朗シェフ。ランチは分かりやすいビストロ料理というが、十分にユニークなセンスを体感できる。カジキマグロのパン粉焼きは、魚出汁の泡が皿の見た目を華やかにするだけでなく味わいを深め、青豆と麦の食感の対比も見事。ハンバーグは網脂で巻いてカイエットにしたり、クレームブリュレも濃厚なナッツ風味にしたりと、工夫が満載なのにお手頃価格で、本当は秘密にしておきたいぐらい!

メイン2品のMenu B 3850円(内容は月替わり)。サラダには、荒木さんの出身地・熊本の野菜を使用。メイン1品の1870円のMenu Aも用意。
メイン2品のMenu B 3850円(内容は月替わり)。サラダには、荒木さんの出身地・熊本の野菜を使用。メイン1品の1870円のMenu Aも用意。
クレームブリュレと、添えられたラズベリーアイスの酸味が相性抜群。
クレームブリュレと、添えられたラズベリーアイスの酸味が相性抜群。
ゆったりと落ち着いた店内からは、下谷神社のすがすがしい景色が眺められる。
ゆったりと落ち着いた店内からは、下谷神社のすがすがしい景色が眺められる。

『à la Quiétude』店舗詳細

住所:東京都台東区東上野3-35-1 鈴木ビル1F/営業時間:12:00~14:00LO・18:00~20:00LO/定休日:水/アクセス:地下鉄銀座線稲荷町駅から徒歩2分

細やかな気遣いがおいしさの秘訣『中国意境菜 白燕』[稲荷町]

しっとり蒸し鶏のよだれ鶏1300円。
しっとり蒸し鶏のよだれ鶏1300円。

中国古典料理をベースに身近な食材を使い、食べやすさを意識して仕上げているというシェフの白岩勝也さん。ランチのよだれ鶏はむね肉のとろけるようなやわらかさ、甘みと辛味の繊細なバランスが絶妙だ。小鉢はマレーシア伝統ニョニャソースをかけたズッキーニ、ハチの巣状のタロイモフライなどひと工夫が心憎い。ランチを食べれば、もっといろんな料理が味わえるディナーも気になること間違いなし。

白岩さんは、豪華寝台列車「TRAIN SUITE四季島」でもランチを提供。
白岩さんは、豪華寝台列車「TRAIN SUITE四季島」でもランチを提供。
山椒香る四川麻婆豆腐1300円は、豆腐がやわらかくとろとろ。ランチは胃を開かせる働きがあるという酸梅湯をサービス。
山椒香る四川麻婆豆腐1300円は、豆腐がやわらかくとろとろ。ランチは胃を開かせる働きがあるという酸梅湯をサービス。
白を基調にした店内。
白を基調にした店内。

『中国意境菜 白燕』店舗詳細

住所:東京都台東区元浅草2-7-10 オルタンシアⅣ 2F/営業時間:11:30~13:30LO・18:00~21:00LO/定休日:月(祝の場合は、翌火。臨時休業あり)/アクセス:地下鉄銀座線稲荷町駅から徒歩1分

お値打ちランチで高級魚ノドグロを堪能『のど黒のあくび』[御徒町]

のど黒炙り丼は、全国から質の良さを重視して仕入れたノドグロを使用。カニや魚で出汁を取ったお椀もボリュームたっぷり。
のど黒炙り丼は、全国から質の良さを重視して仕入れたノドグロを使用。カニや魚で出汁を取ったお椀もボリュームたっぷり。

「ランチは正直ギリギリの価格です」と店長の吉澤さんが言う通り、国産のノドグロを使ったのど黒炙り丼が2068円とかなりお得。切り身を口に運ぶと香ばしさが漂い、ねっとりとやわらかい身から濃厚な旨みがじんわり広がる。さらに、ノドグロ1匹の塩焼きランチも2893円と破格。チャレンジ価格で毎日の提供は難しいため、ランチは事前に営業日を問い合わせしてからの訪問がベターだ。

和食の職人が目の前で調理する。
和食の職人が目の前で調理する。
ゆったりとしたカウンター席のほか、個室も豊富。
ゆったりとしたカウンター席のほか、個室も豊富。

『のど黒のあくび』店舗詳細

住所:東京都台東区上野5-25-8 御徒町グランディアビル/営業時間:11:30~14:00LO・17:00~22:00LO/定休日:無(ランチは不定、第1日曜は短縮営業の場合あり)/アクセス:JR山手線・京浜東北線御徒町駅から徒歩2分

巧みなスパイス使いにハマる!『ハリマ・ケバブ・ビリヤニ』[稲荷町]

ムスリムセット1850円はビリヤニの具とカレーを選べる。カレーはオレンジ風味のバターチキンが人気。マンゴーラッシーは+200円。
ムスリムセット1850円はビリヤニの具とカレーを選べる。カレーはオレンジ風味のバターチキンが人気。マンゴーラッシーは+200円。

インドでシェフとして活躍し、高い評価を得た社長自らがスパイスの組み合わせを担当。看板メニューのビリヤニには、カレーソースに20種のスパイス、ライスを蒸す時にさらに12種のホールスパイスを追加して香りや味わいを調節しているという。ランチでは、ビリヤニ、タンドリーチキン、バターチキンカレーなど人気メニューを制覇できるムスリムセットがおすすめ。ほかのセットを注文しても追加できるハーフビリヤニ600円があるのもうれしい。

ハラルレストランのため、アルコールは置いていない。
ハラルレストランのため、アルコールは置いていない。
明るいインド人のスタッフが調理やサービスを担当。
明るいインド人のスタッフが調理やサービスを担当。
高級感も漂う店内。
高級感も漂う店内。

『ハリマ・ケバブ・ビリヤニ』店舗詳細

住所:東京都台東区東上野3-36-7/営業時間:11:00~15:00・17:00~22:30LO(材料がなくなり次第閉店)/定休日:無/アクセス:地下鉄銀座線稲荷町駅から徒歩3分

取材・文=井島加恵 撮影=加藤熊三、丸毛 透
『散歩の達人』2023年7月号より