魚玉
大盤振る舞いの海鮮丼に驚愕する
刺し身などを買い求める人も訪れる魚屋だが、店内にテーブルが置かれ、イートインできるうれしい店。昼のオススメは海鮮丼だ。「サクの端っこがあれこれ出るから」と、鮨屋で腕を磨いた2代目の澤尻弘美さんは、シャリの上にマグロ、貝、白身、青魚など、多彩な旬魚をてんこ盛りに。また、供された味噌汁にも悩殺される。大量の甘エビの殻で出汁が取られ、香味爆発。夜は魚を選んで、焼き、煮付けなどと注文を。酒肴に事欠かない。
『魚玉』店舗詳細
平和軒
3代目に受け継がれた職人技が光る
店主の小林博明さんは3代目。ラーメンは、スープも麺も「基本は代々受け継いできたものそのまま」だと言う。豚骨と鶏ガラでとったスープは、マイルドな醤油味で後を引く。スープと相性抜群の歯切れのいい自家製麺は、サッと湯にくぐらせるだけでちょうどいいコシになるよう仕上げている。お客を待たせないための配慮だ。ジューシーなチャーチューとその煮汁で作った真っ黒なメンマも、再訪の決め手となる一品。
『平和軒』店舗詳細
地中海レストラン ボンジョルミ
旅情感あふれる地中海料理の数々
「聞きなれない料理こそ、注文してほしい」と、オーナーシェフの下條秀樹さん。料理は、サービスを担当する妻・真す美さんの故郷・アフガニスタン料理をベースに多国籍のものを取り入れている。生のイカ墨を使って、鯛などの出汁で炊くパエリアや、ギリシャ料理のムサカなど、なじみある料理に混ざって、個性的なスパイス香が漂うトルコの家庭料理もあり。どことなく、旅心を誘う品書きだ。
『地中海レストラン ボンジョルミ』店舗詳細
構成=フラップネクスト 取材・文=風来堂、石原たきび、戸田恭子、眞鍋じゅんこ、渡辺 亮 撮影=泉田道夫、井原淳一、オカダタカオ、中込涼、鴇田康則