【下北沢でラーメンを食べるならここ!】
ランチは行列必至?! 下北沢で40年続くラーメン店『一龍』。
福井・敦賀ラーメン一筋40年の老舗『一龍』。2015年に惜しまれつつ閉店した本場・福井「一龍」の店主を兄に持つ初代店主の坂井良三(りょうぞう)さんは、兄のもとで一からラーメン作りを学び、下北沢の街に同じ名を譲り受けたこの店を開いた。豚骨や鶏ガラで出汁を取った醤油味のスープに中太のちぢれ麺、チャーシュー、メンマ、紅ショウガのトッピングという敦賀ラーメンの基本形を踏襲した中華そばは、こってりとしていながらもするする食べられる。福井の名店譲りの味を求めに今日も多くの人が足を運ぶ。
『一龍』店舗詳細
異系統から転身した店主が極めた理想の一杯『中華そば こてつ』。
下北沢駅前の喧噪から離れた、一番街商店街の一角で営業を行う『中華そば こてつ』。店主の大島徹也さんは、もともと横浜家系ラーメン店の出身。しかし、独立にあたり選んだのは自身がずっと好きな醤油ラーメンだった。数多くの醤油ラーメンを食べ歩き、完成させた一杯は、鶏ガラの動物系と、煮干しや節、昆布といった魚介系にしいたけ出汁をプラスしたトリプルスープで勝負。麺は小麦の香りがよく、パツッとした歯ごたえが特徴のストレート細麺を使用する。開店から6年を迎え、今や地元の人々にとって欠かせない存在となっている。
『中華そば こてつ』店舗詳細
/定休日:火/アクセス:小田急電鉄小田急線・京王電鉄井の頭線下北沢駅から徒歩5分
とことん貝にこだわった貝づくしのメニューが揃う『貝麺 みかわ』。
2021年4月にオープンした『貝麺 みかわ』は、貝出汁専門のラーメン店。店主は、ホテルの日本料理店で料理長として活躍した経歴を持つ前田多一さん。長年磨き上げた和食の技術を駆使して、アサリやハマグリ、ホタテと貝類のみを使用した“純度100%”の貝出汁を作り上げた。貝のエキスや旨味をじっくりと抽出したスープは、まず香りから違う。そのクリアな見た目同様、ひと口含めばスッキリと雑味のない風味が広がる。ランチにはもちろん、お酒を飲んだ後のシメにもぴったりの罪悪感の少なさとほっとする美味しさだ。
『貝麺 みかわ』店舗詳細
ランチタイムには行列も! 極太手打ち麺が食べられる『純手打ち 麺と未来』。
下北沢一番商店街で2018年から営業を続ける『純手打ち 麺と未来』のラーメンは、その名のとおり手打ち麺が売りのラーメン店だ。店内の製麺室で毎朝手作りされる中華麺は、うどんのような太さとモチモチとした食感が特徴。鶏手羽先、羅臼昆布、鰹節、煮干しなどから取った出汁に、塩から厳選した特製のタレで作るスープは、どこか香ばしさを感じる奥深い味わい。ミシュランのビブグルマンや食べログの百名店など、飲食店の名誉とも言える称号の数々を手に入れ、この店のラーメンが下北沢を訪れる目的になっているという常連さんも少なくないという。
『純手打ち 麺と未来』店舗詳細
『担担麺専門店 金威(カムイ)』で本格中華をリーズナブルに楽しむ。
2021年3月、中華料理レストランからカジュアルに利用できる形態へ生まれ変わった『担担麺専門店 金威』。リニューアル後も、レストラン時代の人気メニューを中心に提供している。看板メニューの担々麺も、そのひとつだ。四大中国料理の中でも、広東省・香港・マカオ周辺が発祥地とされる広東料理を得意としている店主の福田篤志さんは、四川料理にルーツを持つ担々麺も広東風にアレンジ。広東料理でよく使用されるという香港麺のような細麺を使用し、辛味などの刺激よりもゴマのおいしさを追求した一杯に仕上げている。
『担担麺専門店 金威』店舗詳細
本場にはない生麺を使った韓国ラーメンが食べられる『ラーメン コチュ』。
若者を中心に再燃している韓流ブームは、ラーメン業界にも影響を与えている。『ラーメン コチュ』は、2022年6月にオープンした韓国ラーメン専門店。韓国でラーメンといえば、鍋のシメなどに乾麺を使って食べるのが一般的だが、この店では生麺を使用する。スープのベースとなるのは、韓国で定番の鍋やスープをヒントにしたというユッケジャンと海鮮チゲの2つ。加水率や太さなど、数百パターンもの組み合わせから試作を繰り返して完成したこだわりの麺は、濃厚で辛味のあるスープにも負けないちぢれ太麺。一度食べたらやみつきになる旨辛の一杯だ。
『ラーメン コチュ』店舗詳細
【ほっとする定食もおしゃれなサンドイッチもおすすめ!】
ランチにも夜ごはんにもおすすめ!『yuzuki(ユヅキ)』の絶品定食。
下北沢一番街商店街に店を構える『yuzuki』は、新鮮な魚介や旬の食材を使った定食とつまみを提供する食堂。豊富なメニューと使い勝手のよさから、連日多くのお客さんで賑わっている。20年以上フレンチを専門としてきたシェフの山口拓也さんは、低価格で最大限よいものを提供できるよう、日々手間を惜しまぬ仕事を行う。目移りしてしまいそうなほど豊富な定食メニューの中でも、鶏唐揚げ・刺身盛合わせ定食は、日替わりで選ぶ新鮮な刺し身と、カリッと揚がった唐揚げという最強の組み合わせが人気の一品。小鉢もついて、栄養面でも申し分なしだ。
『yuzuki』店舗詳細
絶品パスタが味わえるレコードショップ兼カフェバー『CITY COUNTRY CITY』。
下北沢で15年以上営む『CITY COUNTRY CITY』は、レコードショップとカフェバーが融合した店。ロックバンド、サニーデイ・サービスの曽我部恵一さんがオーナーを務める店としても知られ、音楽好きからも愛されている。そんなこの店の名物は、特製の生麺を使用したパスタ料理。ペペロンチーノやカルボナーラ、ナポリタンなど王道メニューも多く並ぶ中、店長の平田立朗さんがイチオシするのは明太子パスタだ。バーとして酒やおつまみも揃っているため、休日には昼からビール片手にメロウなひと時を楽しむのもいいだろう。
『CITY COUNTRY CITY』店舗詳細
個性あふれる組み合わせを楽しめる『サンドイッチクラブ』。
下北沢の路地裏で営業を行う『Sandwich Club』は、ほかではなかなか味わえない組み合わせのサンドイッチを提供する店だ。店内は、ガラス窓に沿うように立てつけられたカウンターに5席ほどが並ぶ、こぢんまりとした居心地のよさが魅力。店主の山口結さんが考案するサンドイッチは限定メニューを含め、常時11種類ほどが揃う。ベーコン、レタス、トマト、目玉焼きを挟んだBLTEやツナ&チェダーチーズといった洋風メニューの中に、鶏そぼろ&チーズや梅てりたまのような和の素材を挟んだサンドイッチも混ざっており、バリエーションの幅広さが魅力となっている。
『Sandwich Club』店舗詳細
下北沢に移転オープンした『明天好好(ミンテンハオハオ)』はランチメニューも充実!
ヴィンテージショップ『DEPT(デプト)』のオーナーであるeriさんがプロデューサーを、ミシュラン1つ星の上海料理店『mimosa(ミモザ)』の南俊郎シェフがメニューの監修を務める『明天好好』が2022年2月、中目黒から「reload(リロード)下北沢」に移転オープン。ブランドカラーやスタッフユニフォームなどが一新したほか、食事メニューも充実した。eriさんはアクティビストとして環境保護に向けた様々な活動に取り組んでおり、この店で提供するすべてのメニューも地球環境に優しいとされるプラントベースで作られている。
『明天好好』店舗詳細
世界初?! 国産コーンのトルティーヤで食べるタコスランチが楽しめる『キタデ タコス 下北沢店』。
下北沢駅南西口から徒歩1分ほどの場所で営業を行う『KITADE TACOS 下北沢店』。この店のタコスの魅力は、北海道産トウモロコシを使って1枚ずつ手作りされるトルティーヤだ。NON-GMO(遺伝子組換えではない)トウモロコシ使用を謳っていた海外企業による改ざん問題をきっかけに、店主の北出茂雄さんたちは国産原料への切り替えを考え始めることとなったが、完成までに長い時間と苦労を要した。そんなこだわりが詰まったトルティーヤは、チキンやポークなど4つの具材から選べるタコスプレートで存分に堪能できる。
『KITADE TACOS 下北沢店』店舗詳細
取材・文・撮影=柿崎真英