台湾出身の店主が故郷の味を再現『猫米(マオミイ)』

鶏肉飯定食1250円。台湾キムチなど日替りのおかずと汁物が付く。
鶏肉飯定食1250円。台湾キムチなど日替りのおかずと汁物が付く。
台湾出身のスタッフも多く、東京ではないような旅気分も味わえる。
台湾出身のスタッフも多く、東京ではないような旅気分も味わえる。

店主のチョウ・リーシンさんは台湾出身。「日本ではこれまで中華料理にくくられることも多かったですが、もっとみんなに故郷の味を知ってもらいたいと思いました」。鶏肉(ジーロー)飯は魯肉(ルーロー)飯と並ぶ定番料理で、もとをたどれば台湾南西部に位置する嘉義(ジアイー)市の名物だった。ご飯の上に細く割いてゆでた鶏がどっさりのせられ、頬張るとうまみがじわじわ~。鶏皮から抽出した鶏油でエシャロットを揚げて作ったタレも香る。

猫の形をしたパイナップルケーキも人気。プレーン、蜜香紅茶など種類豊富。
猫の形をしたパイナップルケーキも人気。プレーン、蜜香紅茶など種類豊富。
エメラルドグリーンの壁は1960年代の台湾をイメージ。
エメラルドグリーンの壁は1960年代の台湾をイメージ。
プ レーン豆花660円、パイナップルパッションフルーツティー660円。
プ レーン豆花660円、パイナップルパッションフルーツティー660円。

『猫米』店舗詳細

住所:東京都世田谷区北沢4-17-7/営業時間:11:30~15:30(土・日は~19:00)/定休日:火・水/アクセス:小田急電鉄小田原線・京王電鉄井の頭線下北沢駅から徒歩9分

穏やかな大豆の風味にときめく『New Far Eastern Style Cafe 明天好好(ミンテンハオハオ)』

ぜんざいシロップとトッピングのきなこが特徴的な明天豆花900円(右奥)と、華やかに香る期間限定の金木犀豆花1000円。プーアールミルクティー600円。
ぜんざいシロップとトッピングのきなこが特徴的な明天豆花900円(右奥)と、華やかに香る期間限定の金木犀豆花1000円。プーアールミルクティー600円。

目当ては、台湾で食べられている味を忠実に再現したというこちらの豆花(トウファ)。つるんとした舌触りと口の中でゆっくり大きく膨らむ大豆の風味に癒やされる。日本ではスイーツとして知られるが、台湾では低カロリーな軽食としてもおなじみ。クコの実、ナツメなど漢方でも使われる食材や、プラントベースも取り入れられていて、食べ終わるころにはなんだか心も体もスッキリしている。

居心地のいい店内。
居心地のいい店内。
大豆ミートを自家製の皮で包んだ明天水餃子3個450円。
大豆ミートを自家製の皮で包んだ明天水餃子3個450円。
線路跡地の商業施設「reload」に入る。
線路跡地の商業施設「reload」に入る。

『New Far Eastern Style Cafe 明天好好』店舗詳細

住所:東京都世田谷区北沢3-19-20 reload下北沢 1-14区画/営業時間:11:00~18:00/定休日:火/アクセス:小田急電鉄小田急線・京王電鉄井の頭線下北沢駅から徒歩6分

本場さながらの屋台料理を満喫『台湾綺鶏(タイワンキッチン)』

台湾ルーロー飯1050円。特製の甘醤油に漬け込んだ味玉もいい味を出している。
台湾ルーロー飯1050円。特製の甘醤油に漬け込んだ味玉もいい味を出している。

「父は銀座で台湾料理店を営み、シェフをしていました」と店主のキョ・イシさん。子供のころに家族で台湾から来日し、父の背中を見て育ったという。キョさんの魯肉飯は、三元豚のバラ肉とネックをブレンドして使い、ほどよい脂の甘みとしっかりした食感が満足度をぐっと上げてくれる。鶏もも肉を包丁で広げ、衣をカリカリに揚げたザージーパイにかぶり付けば、じゅわっと肉汁がにじむ。

巨大な台湾唐揚げ、ザージーパイ750円。手に伝わってくる重みが食欲をそそる。
巨大な台湾唐揚げ、ザージーパイ750円。手に伝わってくる重みが食欲をそそる。
店主のキョ・イシさん。
店主のキョ・イシさん。

『台湾綺鶏』店舗詳細

住所:東京都世田谷区北沢2-12-15/営業時間:11:00~20:00/定休日:月休/アクセス:小田急電鉄小田急線・京王電鉄井の頭線下北沢駅から徒歩2分

取材・文=信藤舞子 撮影=高野尚人