【フレンチ、メキシカンに、イタリアン。そして日本生まれの洋食!】
日本生まれのロールキャベツと極辛カレーライスが名物『アカシア 新宿本店』
昭和38年(1963)に創業。乳製品を使わない独自のロールキャベツシチューが名物。鶏ガラスープに、ラードで伸ばした小麦粉を加えてとろみをつけたシチューは白湯スープを思わせる。ロールキャベツの中身は厨房でミンチにした豚の腕肉と牛のバラ、赤身。塩と胡椒、少量のニンニクで味付けをしている。シチューやロールキャベツはご飯ともよく合う。ロールキャベツシチュー2貫とご飯980円。スパイスをふんだんに使った本格的なスパイスカレー、極辛カレーライス900円も人気。クラシカルな内外観も印象的な造りだ。
『アカシア 新宿本店』店舗詳細
本格的なメキシコ料理が手軽に楽しめる『MEXICAN DINING AVOCADO』
新宿三丁目の一角で異彩を放つ極彩色空間で、気軽に本場のメキシコ料理を楽しめる店。現地の料理を再現しながら日本人の味覚に合わせたメキシコ料理が大人気。
ランチに出されるタコスプレートは、ワンプレートの上にお皿が見えないくらいに盛られているサラダ、アボカドにパクチー。それにチキン、フィッシュ、ポークの三種類の肉を好きに組み合わせて楽しめる。
別皿にトルティーヤが三枚。「このトルティーヤにはこだわりがあってもちろん手ごねの自家製です。本当にいろいろ試行錯誤をして作り上げました。市販のものとは全然違います」と店長の久保田さん。
原色に囲まれた、とにかく明るくて、それでいてとても落ち着く空間。そしてそこでいただくメキシコ料理。すぐ下にある新宿の喧騒も忘れてしまうちょっと幸せな異空間だ。
『MEXICAN DINING AVOCADO』店舗詳細
トスカーナ料理店『オステリア・イル・レオーネ』でちょっぴり贅沢
豊かな緑あふれる新宿御苑のすぐ近くにある、一軒家レストラン。ビジネス街ながら落ち着いた雰囲気で、フィレンツェやトスカーナ地方で学んだシェフが手がける本格料理がいただける人気のお店だ。
ランチのPranzo Bは1980円(要予約)。前菜盛り合わせは食べるのがもったいないくらいきれいな一皿。自家製のフォカッチャも添えられている。選べるパスタは2種類。この日はトマトソースのカラブリア風パスタをチョイス。ぷりっとした小エビにズッキーニやゴーヤを合わせ、旨味とほど良い辛味のソースが絡んだ夏らしい一皿だ。お好みでドルチェなどもプラスできる。
コースの最後を締めくくるエスプレッソにもこだわりがある。「イタリアで学んだ文化や料理、僕の大好きなイタリアをお客様に伝えたい」というシェフの本場トスカーナ料理を味わってほしい。
『オステリア・イル・レオーネ』店舗詳細
“本場”フランスの味にこだわる名店『クレッソニエール』でお気軽ランチ
2005年、新宿三丁目にオープンした『クレッソニエール』は、“本場”の味に誇りをもつフランス料理店。フランス人にも好まれる郷土料理は評判が高く、南フランスの本格的な味を求めて足しげく通う常連さんも多い。
昼時は、気軽にいただけるワンプレート料理(1350円~)が好評。メインディッシュに、パン、サラダ、スープ、コーヒーがつく。平日限定の日替わりソテーは一番人気で、肉や魚にかかるソースの多彩なバリエーションはフレンチならでは。そのほか、1日20食限定の丸ごとトマトの肉詰めローストなど、6種類のランチメニューが並ぶ。
2021年、渋谷のフレンチの名店「コンコンブル」の閉店に伴い、『クレッソニエール』と合体。「コンコンブル」の特製オニオングラタンスープの人気は新宿店でも健在だ。2人の名シェフが揃いバージョンアップした『クレッソニエール』は、フランス伝統の味を守りながら、さらなる進化を遂げるだろう。
『クレッソニエール』店舗詳細
『イタリアンダイニング ばさら』で楽しむシェフこだわりのパスタランチ
新宿御苑前駅から歩いて5分のところにある『イタリアンダイニング ばさら』は気取ったところのない、誰でも気軽にイタリアンを楽しめるお店。派手さはないが、落ち着いた雰囲気の店内では、シェフが厳選した食材を使った、和食と融合したこだわりの創作イタリアンを楽しめる。
ランチパスタは3種類。ご飯もののシェフランチは2種類。パスタランチにはふわふわ食感が人気の自家製パン、自家製ドレッシングとシャキシャキ食感がうれしいサラダがつく。
「料理は食材選びが一番大切です」と語るシェフが自ら豊洲市場へ足を運び、旬の食材を見て選んで決めるランチメニューは、毎週月曜日と木曜日に変わるので、毎日通っても飽きることはない。メニューはfacebookでチェックできる。
『イタリアンダイニング ばさら』店舗詳細
おいしくて幸せになれる日替わりランチ『洋食KOBAYA』
最寄り駅の新宿御苑前から徒歩5分の『洋食KOBAYA』。日替わりランチは1日2種類・880円。レパートリーは驚くほど豊富で、ビーフ、ポーク、チキン、季節によって変わる魚料理や、オムライス、ハヤシライスなどご飯ものもあり、毎日のように通う常連もいる。
一番人気は分厚いメンチカツ。ふわふわの千切りキャベツを添えられて、わずかにデミグラスソースのかかっていない衣が、サクッと心地よい音を立てる。たっぷりかかったデミグラスソースは、優しくて奥深い味わい。肉の旨味と混然一体となって、あっという間に胃袋に収まってしまう。ランチセットのカニクリームコロッケはどこまでもまろやかで、メンチカツと甲乙つけがたい。
オーナーシェフは、今や幻の名店となった四谷の「洋食エリーゼ」と築地場内の「洋食たけだ」で修業。どんなに忙しくても作り置きをせず、仕入れた食材はその日のうちに使い切るのが信条。ぜひ一度訪れてみたい名店だ。
『洋食KOBAYA』店舗詳細
【つやつや白米が決め手!和定食ならこの店】
西新宿『焼き魚とろろ専門店 ハラス屋』で希少なハラス焼きを味わう
ハラス焼きがウリの『焼き魚とろろ専門店 ハラス屋』では、宮城県女川港から直送される数々のご当地食材を扱っている。
昼夜ともに人気のハラス焼き定食は、マグロ・カツオ・サケの3種(1400円~)。マグロとカツオのハラスは、都内の店ではなかなか食べることができない希少部位だ。1枚1枚丁寧に焼き上げるハラスは、身はふっくらジューシーで、皮はパリッと香ばしい。
定食はハラス焼きに、大和芋のとろろ、白米か十六穀米のごはん、みそ汁、しらす、ミニサラダまたは漬物、小鉢2品が付いて食べ応え満点。ハラス焼きは夜のみ単品で注文できるので、酒の肴にもおすすめ。
夜の献立には、金華サバの一夜干しや赤魚の塩焼き、穴子の白焼きもある。女川町の名産・ほやの料理を目当てに店にやってくるお客さんも多いそうで、宮城県のおいしいものがたくさん集まった魚焼き専門店で、夜は杯を傾けるのもいいだろう。季節になれば、宮城県産のサンマやかきも出てくるので、酒呑みの楽しみは尽きない。
『焼き魚とろろ専門店 ハラス屋』店舗詳細
『新宿割烹 中嶋』でお得な昼定食で絶品イワシ料理を堪能
JR新宿駅に程近い東口エリアに店を構える1962年創業の老舗『新宿割烹 中嶋』。1980年に父の跡を継いだ2代目店主・中嶋貞治さんは、数々のメディアやイベントで活躍する日本料理界の重鎮だ。1000円以下で一流割烹の味を堪能できる昼限定のイワシ料理が好評で、店があるビルの地下1階に続く階段に連日多くの人が列を成す。
「いわし彩々」と名付けられた定食は5種類あり、刺し身・フライ・煮魚・塩焼880円、柳川鍋990円。ご飯は2杯目までサービスしてくれる。凛とした空気が漂う割烹の空間で、一流職人が腕を振るうイワシ料理の数々は、全制覇したくなるほど魅了ある定食だ。
おかずはそれぞれ660円(柳川鍋のみ770円)で単品注文も可能。刺し身とフライはハーフサイズでも追加できる(各385円)。定食のほかに、昼の会席も(予約制)。
『新宿割烹 中嶋』店舗詳細
西新宿『板前心 菊うら』の海鮮丼+麺類ランチセットは和洋中が折衷!?
ランチの店選びには事欠かない西新宿エリア。なかでも注目を集める日本料理店『板前心 菊うら』の丼ぶりが、安くておいしいだけでなくおもしろい。
7割ものお客さんが頼むという週替わりの丼セット1150円。割烹の匠を凝らした新鮮な海鮮丼にのせるのは、生のリや明太子、梅を混ぜたとろろや、ねぎとろユッケ、海老マヨなど、味も食感もさまざま。
また、そば・うどん・中華麺が週替わりで楽しめる。6月から9月の間は冷たい麺も。海鮮丼も麺類もたっぷり一人前ずつあって食べ応えがある。
お刺し身付きの日替わり定食は数量限定で、焼き魚・煮魚のいずれかを選べて毎日違う種類の魚が食べられる。
夜はカウンター越しでお客さんと職人との会話に花が咲き、「お客さんの楽しみが料理なのか話なのか」と親方が笑う、アットホームな雰囲気の店だ。
『板前心 菊うら』店舗詳細
新宿御苑『お菜処 ゆう』で高コスパ・おいしい煮魚を思う存分堪能
新宿御苑と新宿通りの間にある、昔ながらの裏路地に『お菜処 ゆう』がある。昼は魚を中心にした定食を提供し、夜は季節の素材を使った煮魚や天ぷらでお酒を楽しめる居酒屋だ。しかし、“なーんだ、飲み屋の定食か”と侮ることなかれ。ふっくらと煮られた魚と、野菜たっぷりの副菜や具沢山の味噌汁には繊細な仕事が活きている。
ランチの魚は日替わりで、焼き魚2種、煮魚2種、肉メニュー2種、それからスペシャルメニュー2種があり、価格帯は800~950円。この日は子持ちかれい煮850円を注文。
子持ちかれいの煮付けには豆もやしとスナップえんどうが飾られている。みつばとわかめがたくさん入った味噌汁、ひじき煮、きゅうりとかぶの漬物、野菜サラダ。
子持ちかれいはたっぷり煮汁を含んでいて口の中で卵の部分がホロホロとほどける。これはご飯がすすむぞ! 身は上品でしっとり、付け合わせの豆もやしやスナップえんどうがしゃくしゃくといい歯応えだ。
『お菜処 ゆう』店舗詳細
新宿三丁目『和味 りん』の絶品ランチは、魚にうるさい人ほど食べて欲しい
新宿花園神社の並びにある割烹料理店『和味 りん』。全国各地の漁港や漁師から仕入れる新鮮な魚と、熟練された技が織りなすさまざまな料理が楽しめる。特筆すべきは、鮮度バツグンの魚を1500円前後で堪能できるランチの焼き魚御膳だ。
割烹や寿司店などで修行を積んだ店主が、2006年にオープンした。普段使いには格調が高くて躊躇してしまうお店だが、産直の新鮮な魚がおかしら付きで1匹ドーンと出てくるランチがお値打ち価格で食べられるという。
焼き魚御膳1430円~は、茶碗蒸し、小鉢、お碗、ご飯、香の物付き。毎日違う魚が登場するので、価格も若干変わる。魚のおいしさは特筆すべきものがあり、「あれ、魚ってこんなにおいしかったっけ?」と驚くことだろう。
それもこれも、市場を介さず全国各地の信頼できる漁港や漁師から仕入れる新鮮な魚あればこそ。さらに店主の卓越した技術が、素材の良さを昇華させる。
『和味 りん』店舗詳細
究極の親子丼を求めてお店は大盛況『鶏Dining&Bar Goto』
地下にあるお店は木目調に統一され、天井はコンクリートの打ちっぱなし。6席のカウンターを中心に4人掛けのテーブルが4つ配置されている。明るすぎないダウンライトの照明がとても落ち着いた雰囲気だ。
お昼の来店客の7~8割が注文するのが大人気メニューの究極の親子丼。ふたをオープンすると、とろっとろの卵にまみれた大ぶりの鶏肉がごろごろと見え隠れ。そして真ん中に、濃厚な黄色に輝き立体的に立ち上がった卵の黄身。
この究極の親子丼を目当てに、お客さんが続々と来店。ラストオーダーの瞬間までやってきて親子丼を注文する。
この究極の親子丼のほかにも多彩なランチが用意され、また夜には焼き鳥や水炊き、鳥刺しなど多彩な鶏料理を楽しむことができる。鶏好きの方はぜひ訪ねていただきたいお店だ。
『鶏Dining&Bar Goto』店舗詳細
【やっぱ肉でしょ!ボリューム満点ランチ】
『酒膳処 珈穂音』でスープもごちそう、ボリューム満点のロールキャベツ
『酒膳処 珈穂音』のランチは、イキのよさが自慢の刺し身のほか、古くから人気のビーフシチューやハンバーグステーキ、焼肉、ステーキ、フライ類など和洋折衷の多彩なメニューが用意され、なかでも通年提供されるロールキャベツ980円は、幅広い年齢層に支持されている。
柔らかく煮込まれたキャベツと、なめらかな合い挽き肉のタネの食感がいい。澄んだコンソメスープは、シンプルながらキャベツをはじめとした野菜と肉の旨味が溶け込んで、口の中にしみじみと広がる。ああ、やさしい味だなあ。そして皿の底にはスープを吸い込んだ太めのスパゲティが潜んでいた。こういうのがうれしいのだ!
ランチメニューはおかずだけの注文もでき、昼から提供されているお酒とともに楽しめるのもいいところだ。
『酒膳処 珈穂音』店舗詳細
新宿6丁目『新宿呑場 六』の厚切り豚生姜にはまるリピーターが続出!
新宿6丁目にある『新宿呑場 六』は、都内のイタリアンの有名店で腕を磨いた料理人が作る創作和食が評判のネオ大衆酒場だ。
なかでもイチオシは、店オリジナルの厚切り豚生姜。豚肩ロース肉を4時間かけて低温調理し、生姜ソースをかけて千切りキャベツをのせる。2cmほどの厚さにカットされた一口大のお肉はレア風でやわらかく、断面には肉汁がにじみ出す。
豚肉の生姜“焼き”ではないので意表をつかれるお客さんもいるようだが、一口食べればたちまち虜になってしまうだろう。
昼の献立は「安い・早い・旨い」をモットーに、4種類の定食をラインナップ。箸が止まらないおかずが揃い、丼に盛られたご飯は約1.5合もあってボリューム満点。
ランチタイムは2時間で3回転するほどの人気ぶりで、料理長の腕前と手際のよさが光る。創意工夫が詰まった和食の数々とフレンドリーな接客が魅力の“穴場的酒処”だ。
『新宿呑場 六』店舗詳細
肉にこだわる『肉バル FORST6丁目』が提供する売り切れ必至のハンバーグ
ランチメニューの中で一番人気は煮込みハンバーグ。もともと週替わりのメニューとして提供されていたが「あのハンバーグ無いの?」との問い合わせの多さに定番化したとのこと。毎日12個限定で提供され、11時半開店で12時頃には売り切れてしまうそう。
一口食べると、最初に感じるのは濃厚なデミグラスソースの味。次いで期待以上に肉々しい触感が追っかけてくる。
肉は牛と豚、それに脂身を『FORST6丁目』専用の配合にしてもらい、届けられた肉をすべて店で成形している。デミグラスソースはもちろん手作り。可能な限り手作りにこだわっているという。
もともと熟成肉とワインが売り物のお店。週替わりのメニューもあるので、ハンバーグをきっかけにいろいろな料理を楽しみたい。
『肉バル FORST6丁目』店舗詳細
『伯爵の肉団子 新宿御苑店』で、ミシュランシェフが監修する絶品肉団子定食
新宿御苑前駅の近くにある『伯爵の肉団子 新宿御苑店』は、レトロな雰囲気で素朴ながら繊細で遊び心のある中華を堪能できる。町中華+昼定食+大衆酒場のハイブリット店だ。しかしながら、すべての料理監修は中華のミシュランシェフ・原勇太さんによるもので、庶民的なメニューながら味はハイクオリティ。
店名は“舌の肥えた伯爵が、何個でも食べたくなるおいしい肉団子でありたい”という想いから付けられた。
看板メニューの肉団子は、外はカリッと中はとろふわで、クワイのシャクシャクした食感が面白い。ほほう、これは確かに伯爵でもハマってしまうおいしさかも!
肉団子はボリューム満点の定食やアレンジ料理もあり、何通りも楽しめる。
肉団子と油淋鶏、2つの主菜がついた伯爵定食1000円は3種の小鉢とご飯、スープが付いて大ボリューム。さらにランチタイムはザーサイと杏仁豆腐も付いてきてお得。
『伯爵の肉団子 新宿御苑店』店舗詳細
「豚肉×キャベツ=ご飯に合う」おいしい方程式を実感『ビフテキ屋 あづま』
新宿三丁目駅から末広通りを目指して徒歩1分。都内に4つある寄席のひとつ『新宿末廣亭』隣にある『ビフテキ家 あづま』。定番人気の昔ながらのナポリタンやケチャップオムライス、ハンバーグなど、1946年の創業からなる熟練の洋食の味が楽しめる。
しかも、ランチタイムならスープやライス付きでディナーよりもお得。なかでももち豚のじゅうじゅう焼きは1、2を争う人気だ。バターソテーされたもち豚はコクがあって柔らかく、鉄板ともち豚に挟まれて蒸し焼き状態になったキャベツはぐんと甘みが増している。
とんかつやホイコーローなど「豚肉×キャベツ=ご飯に合う」という、おいしい方程式はみなさんご存知の通りだろう。そこにすり下ろした玉ねぎがたっぷり入った醤油ベースの甘酸っぱいソースが絡んで、食欲増進!
その名の通り、じゅうじゅうと音を立ててテーブルにやってくるのも一興。末廣亭の高座にあがる落語家たちからの支持もアツいメニューだ。
『ビフテキ屋 あづま』店舗詳細
A5ランクの黒毛和牛を使ったメニューで幸せを配る『黒毛和牛焼肉 白か黒』
東京メトロ丸ノ内線西新宿駅から徒歩1分のところにある焼肉店『黒毛和牛焼肉 白か黒』。「焼肉は人を幸せにします」というコンセプトのもと、A5ランクの黒毛和牛の雌牛にこだわり、ランチメニューにも同等の肉を使う。
人気の特製牛タンカレーライスは、りんご、ハチミツ、タマネギがたっぷり入って甘みがあり、しっかりスパイスも感じさせる欧風カレー1000円だ。カレーのベースには毎日継ぎ足して炊く濃厚なコムタンスープ(牛骨スープ)を使用し、しっかり下処理したうえでコトコト煮込んだ牛タンは、スプーンで簡単に切れるほど柔らかい。口の中に入れると肉の繊維がほどけて、後味は実にミルキーだ。これだけ手が混んでいるのに、2種のおかずとサラダ、スープ付きで、スープとご飯はおかわり自由なのもうれしい限り。
また、ランチタイムでも焼肉のオーダーが可能。店舗スタッフが目の前で焼いてくれるこの店の名物・幸せのサーロイン(価格は変動。2200円前後)は必食の価値あり。
『黒毛和牛焼肉 白か黒』店舗詳細
取材・文・撮影=丸山美紀(アート・サプライ)、大熊美智代、夏井誠、パンチ広沢、コバヤシヒロミ、新井鏡子
味染みるメンマもいい感じ。店内に漂う炒めの芳ばしい薫りをめいっぱい鼻で吸い込みながら噛み締める肉。しゃきしゃきともやしを頬張り、麺を啜り、汁を飲み干す。どこかに沁みる。
外に出て、まだ明るいよと、一杯ひっかけてきたみたいな気分になる。この場所のほぼ最古参。昭和21年からの町中華。ごちそうさま。
重みある丼を両手で抱えそろりと下すと並々の水面の中心に卵が座りどさりと散るもみ海苔からわずかに顔を出すメンマとチャーシューと青菜とかまぼこと黄色の麺。
凛々しいと荒々しいが滲む顔立ち。久しぶりとレンゲを取りいただきます。あの頃の「佐高」を思い出す清湯のやさしいまろやかな醤油。沁みる午後。
そろそろと大切に残す黄身をそっと割り海苔と麺を塗し啜り込むしあわせ。
トップ写真は訪問時、限定30食であったエッセン・ベルクセットです。この時はがっつり食べてしまいましたが、ライトにホットドッグとコーヒーをいただく時もあります。ちょっぴりドイツ気分に浸れる。