魚草
アメ横史上最高の1000 円とは?
魚屋で修業していた大橋磨州(ましゅう)さんが2012年にオープンした、立ち飲みと魚屋の二毛作店。品書きを見れば、手のひらサイズのプリプリ岩ガキL が3個1000円、甘い身がぎっしりの極太タラバガニが1000円と安さに驚く。「鮮魚は淡路島などの漁師から直送、タラバは前職時代から付き合いのある業者から質の高いものを仕入れているから、安く出せるんです」。POPに書かれた「それは、アメ横史上最高の1000円」にも納得!
『魚草』店舗詳細
もつ焼き酒場 豚坊
山手線真下で山ほどもつ焼きを!
とにかく、山手線ガード下のテーブルで、わいわい飲むのが楽しい。肴は電車の音と焼きとんで決まり。もつ焼き担当の河合さんがバンバン豪華に切り串に打つハラミやレバはどれも大ぶり。「10年以上付き合いのある肉屋から生肉で仕入れてる。小さく切っても食べた気しないでしょ?」。肉好き必食のハラミと腕は、ジューシーで肉塊感がありビールが加速。追加でもつ煮込みを頼めば、たっぷり入った大ぶりのシロとガツにまた驚き。
『もつ焼き酒場 豚坊』店舗詳細
東京苑
ディープアジアで陶酔
東上野コリアンタウンにあるキムチ横丁の裏路地、その立地がまず“そそる”。店主・福島英和さんの祖父が創業し約50年、当時から付き合いのある業者がいい肉を回してくれるので、赤身はほぼ和牛のA4クラス以上。「祖父には『新鮮なものを大きく切って出しなさい』といわれました」という通り、ハラミは肉厚、ハツ塩1100円はシャキシャキとした歯ごたえが心地いい。「新鮮な部位をビールに合う塩コショウ味で堪能してほしいですね」。
『東京苑』店舗詳細
肉の大山
肉と揚げものの上野の名店
店先で揚げたてのアツアツ揚げものをカウンターでビールと共に口に運ぶ人たちの幸せそうな顔!その顔に誘われてここに寄ったあなたは幸せだ。注文するのはまずはコロッケ、それにやみつきメンチ。外はバリっと、中はクリーミー、特製ソースもフルーティ。安くおいしくさっと飲むには最高のアテだ。店内に入れば昼はランチで、夜は飲み客でこちらも常にいっぱい。このごった返した感じこそ、上野の、そしてこの店の醍醐味だ。
『肉の大山』店舗詳細
てんぷら天庄 湯島店(本館)
老舗の味に引けを取らない生ビール
明治42年(1909)から続く老舗が、生ビールを導入したのは10年以上前。品質管理の高さがメーカーに認められ、現在は「一番搾りプレミアム」を提供しているが、「泡の割合ときめ細かさ、グラスの内壁に気泡がつかないこと。大切にしているのは、基本だけです」と3代目・綱島克年さんはあくまで控えめだ。太白ごま油とサラダ油1対1で揚げる天ぷらは、軽やかで繊細。綱島さんが選び抜いた食材の味を引き立たせている。
『てんぷら天庄 湯島店(本館)』店舗詳細
構成=柿崎真英 取材・文=鈴木健太、かつとんたろう、川端美穂(きいろ舎) 撮影=丸毛透、山出高士、小野広幸、金井塚太郎