昭和初期の古民家で地元の味に舌鼓『城藤茶店』

地域の食材を使った軽食やスイーツを味わえる。特産のレンコンが入ったオリジナルカレー 850円、アイスに『柴沼醤油』の「紫峰の滴」をかけて味わうお餅のワッフルはちみつ醤油がけ450円、『ニコニコ珈琲』で焙煎したブレンドコーヒー 450円~には『前島製菓』のかりんとう・九万五千石が付く。

『城藤茶店』店舗詳細

/営業時間:8:00~18:00/定休日:水

名物は小魚の佃煮とうなぎ蒲焼き『小松屋』

大正5年(1916)創業。白魚煮干し70g 825円、川えび紅梅煮55g 300円など、霞ケ浦産の小魚を使った佃煮や煮干しが名物。国産うなぎの蒲焼きは、日本酒を使ったタレで仕上げ、すっきりとした甘さが特徴。真空包装の上90g 2100円、特上110g 2870円のほか、店内でも食事を提供(ランチタイムは11:30~14:30、ディナータイムは予約制)。

ごはんのお供にうなぎ、酒の肴なら佃煮や煮干し!
ごはんのお供にうなぎ、酒の肴なら佃煮や煮干し!

『小松屋』店舗詳細

/営業時間:9:00~19:30/定休日:不定

地元に愛される昔懐かしい洋食屋『洋食 大かわ』

1995年創業。メニューを開けば、ポークソテー、メンチカツ、ハヤシライスといった定番の洋食が勢ぞろい。一番人気のオムライス840円は、チキンライスをふっくら焼いた卵で包み、たっぷりのケチャップを添えた昔ながらの一品。カニクリームコロッケ1080円。

『洋食 大かわ』店舗詳細

/営業時間:11:30~14:00LO・17:30~20:30LO/定休日:日

腹ぺこサイクリストのオアシス『レストラン キャニオン』

Aセット1100円。メインはハンバーグとエビフライ、ハンバーグとカキフライ、エビフライ2本、エビフライとカキフライの4つの組み合わせから選べる。スパゲティ、オムライス、ピラフなどもある。
Aセット1100円。メインはハンバーグとエビフライ、ハンバーグとカキフライ、エビフライ2本、エビフライとカキフライの4つの組み合わせから選べる。スパゲティ、オムライス、ピラフなどもある。

創業50年以上の洋食屋。料理はすべて手作りで、ナイフを入れると肉汁があふれ出すハンバーグと自家製タルタルソースでいただくエビフライが味わえるAセットが人気。ご飯は親戚の農家が栽培した茨城県産米で笠間稲荷神社の奉納品にも使われる上物だ。サイクルサポートステーションにも登録しており、空気入れや工具の貸し出し、休憩所の提供なども行っている。

店を切り盛りする平田さん一家。「サイクリストにはドリンクをサービス!」。
店を切り盛りする平田さん一家。「サイクリストにはドリンクをサービス!」。
サイクリングコース沿いに立つ黄色の看板が目印だ。
サイクリングコース沿いに立つ黄色の看板が目印だ。

『レストラン キャニオン』店舗詳細

/営業時間:11:00~21:00/定休日:月

家庭でも本格ラーメンが味わえる『松屋製麺所』

太麺はモチモチ、細麺はツルツルの食感がクセになる。手前の手もみちぢれ麺は5食1000円。ラーメンはもちろん、つけ麺もおすすめ!
太麺はモチモチ、細麺はツルツルの食感がクセになる。手前の手もみちぢれ麺は5食1000円。ラーメンはもちろん、つけ麺もおすすめ!

東京の人気ラーメン店『麺や 七彩』で腕を磨いた店主が「自宅でおいしく、体にやさしいラーメンを手軽に食べて欲しい」と始めた製麺所。地元の小麦粉を主に使い、化学調味料不使用の手打ち式麺は細麺、太麺、ちぢれ麺などバラエティ豊富。麺を購入すると醤油、味噌、塩の選べるスープ付きなのもうれしい。朝~昼過ぎまでは、店内でラーメンも提供している。

商品棚の奥では製麺作業が行われている。
商品棚の奥では製麺作業が行われている。
築100年のみやげ店をリノベーションした味のある店舗。
築100年のみやげ店をリノベーションした味のある店舗。

『松屋製麺所』店舗詳細

/営業時間:7:00~17:00/定休日:水

酒蔵特製の甘酒で栄養補給!『稲葉酒造』

酒米麹の自然な甘さが特徴の酒蔵特製甘酒(ノンアルコール)363円と蔵出し生チーズケーキ451円。
酒米麹の自然な甘さが特徴の酒蔵特製甘酒(ノンアルコール)363円と蔵出し生チーズケーキ451円。

筑波山神社の御神酒「男女川」の醸造元。6代目蔵元・稲葉伸子さんが造り上げた「すてら」は毎年7タンクのみ仕込む純米大吟醸酒。筑波山の伏流水を使い、タンクごとに酵母や麹の造り方を変え、さらに販売もタンクごとにし、味の違いが楽しめる。酒蔵カフェでは純米大吟醸の酒粕を使ったスイーツや仕込み水で淹れたコーヒーなどを提供。おみやげには、搾りたてのお酒も購入できる。

建物は江戸時代末期のもの。
建物は江戸時代末期のもの。

『稲葉酒造』店舗詳細

/営業時間:9:00~18:00(酒蔵カフェは10:00~17:00)/定休日:水

取材・文=塙広明(アド・グリーン)、内田晃 撮影=逢坂聡、内田晃

室町時代からの城下町、水戸街道の宿場や霞ケ浦の水運のまち、さらには海軍のまちとして、茨城県南の商都として発展してきた土浦市。筑波山と我が国第二の広さを誇る湖・霞ケ浦という二大観光地にはさまれ、最近はサイクリングのベースとしても知られてきた。農業県の茨城だけあって魅力的な食材も豊富。とくに霞ケ浦湖畔の低湿地を利用したレンコンは名産で、レンコンを使ったご当地カレーでの地域おこしが順調だ。当地出身のスターも多い。元大関・髙安をはじめ、取手二高や常総学院を率いた高校球界のレジェンド木内幸男、その教え子の安藤統男(もとお)元阪神監督などファンにはたまらない。12 月28日まで土浦生まれの漫画家「小林じん子展」も市街地各所で開かれている。文教に強くコンパクトシティ化も進んでおり、1年ほど前にオープンした駅近の図書館は、県内最大の市町村立図書館という。市立の歴史博物館が2つあるのもエライ! 歴史に文化にグルメと、切り口がたくさんある街を独断で紹介しよう。
自転車と一緒に旅ができる列車「B.B.BASE」に両国から乗り込み「北総の小江戸」とも呼ばれる佐原の古い街並みを颯爽と駆け回ったふたり。B.B.BASEに乗ってそのまま帰るのもいいけど、ひと足延ばして佐原から北上すると、利根川にぶつかりその先は巨大な湖・霞ケ浦。6月はアヤメ、7~8月はハスの花が見ごろを迎える。湖畔沿いの爽やかな風を受けながら、土浦まで約66㎞の寄り道サイクリングへ!