【散歩コース】
スタート:鶯谷駅はJR山手線で東京駅から10分・170円、池袋駅から14分・180円。
JR山手線鶯谷駅→(6分/0.4㎞)→子規庵→(2分/0.1㎞)→ねぎし三平堂→(15分/1.0㎞)→小野照崎神社→(6分/0.4㎞)→入谷鬼子母神→(15分/1.0㎞)→鷲神社→(4分/0.3㎞)→飛不動尊→(2分/0.2㎞)→一葉記念館→(5分/0.4㎞)→千束稲荷神社→(5分/0.3㎞)→地下鉄日比谷線三ノ輪駅
ゴール:三ノ輪駅から地下鉄日比谷線で上野駅まで3分・180円、北千住駅まで5分・180円。三ノ輪駅から都電荒川線三ノ輪橋電停まで徒歩7分。
今回のコース◆約4.1㎞/約1時間/約5500歩
子規の生きざまを知る木造家屋『子規庵』
俳人・歌人の正岡子規が明治27年(1894)から34歳で亡くなるまで住み、文人たちと文学談議をしたという。現在の建物は1950年の再建。
『子規庵』詳細
落語家・林家三平を知る記念館『ねぎし三平堂』
昭和の爆笑王といわれた落語家・初代林家三平。展示された写真、衣装、台本、ネタ帳などから当時の活躍がしのばれる。林家一門や多彩なゲストが出演する落語会はHPをチェック。
『ねぎし三平堂』詳細
祭神は学問・芸能・仕事の神様「小野照崎神社」
平安時代の歌人・小野篁(たかむら)を祀る。篁は学者としても優れ、国の要職も務めた才人。社殿は慶応2年(1866)の建築。文政11年(1828)建造の富士塚は国指定有形民俗文化財。
「小野照崎神社」詳細
子育て・朝顔市・七福神の古刹「入谷鬼子母神」
寺名は真源寺だが、鬼子母神を祀ることから「入谷鬼子母神」と呼ばれる。「恐れ入谷の鬼子母神」とは、江戸っ子が好んだ洒落。七夕前後に開催される朝顔市は夏の風物詩。
「入谷鬼子母神」詳細
文学作品にも描かれる下町の冬の風物詩「鷲神社」
11月の酉の日に開催される酉の市で知られる古社。市の歴史は古く、宝暦・明和年間(1750~60)にはすでに大きなにぎわいであったという。東京・下町の冬の風物詩にもなっており、樋口一葉や正岡子規の作品にも登場する。
「鷲神社」詳細
旅の安全を守る空飛ぶお不動様「飛不動尊」
旅人の守り本尊、航空安全のお不動様として信仰が篤い。通信が途絶えていた小惑星探査機「はやぶさ」の帰還を祈願したところ、無事帰還したことで有名になった。
「飛不動尊」詳細
24年間の短い生涯に思いをはせる『一葉記念館』
記念館が立つ東京都台東区竜泉(旧下谷龍泉寺町)は、樋口一葉が荒物・駄菓子店を営みながら、代表作『たけくらべ』の着想を得た地。館内では、直筆原稿や書簡、愛用品などを展示する。
『一葉記念館』詳細
一葉も楽しんだ神社の祭礼「千束稲荷神社」
寛文年間(1661〜73)の創建と伝わり、龍泉寺村(現竜泉)の氏神様として崇敬されてきた。樋口一葉の名作『たけくらべ』には神社の祭礼の様子が描かれ、境内に文学碑が立つ。
「千束稲荷神社」詳細
【根岸・入谷・竜泉のグルメを堪能!】
東京の下町洋食を代表する店『レストラン香味屋』
一番人気はメンチカツ2500円。きめ細かなパン粉をまぶしたカツはフォークを入れるとサクリと切れ、肉汁がしみ出す。1週間かけて煮込んだデミグラソースも美味。ビーフシチュー4200円も絶品だ。
『レストラン香味屋』店舗詳細
手作りにこだわる古民家カフェ『iriya plus café』
毎日手作りするケーキは6種類ほど。この日のおすすめのモカバターケーキ700円は、エスプレッソを丁寧に練り込んだバタークリームが秀逸。パンケーキや食事メニューも豊富にそろう。
『iriya plus café』店舗詳細
【街探検】昔の居酒屋文化がそのまま残っている大人の酒場!幕末から続く老舗酒場『鍵屋』
東京の老舗酒場といえば、筆頭に名があがるのが『鍵屋』。安政3年(1856)に酒屋として創業し、その後、店の一角で酒を飲ませるようになった。いわゆる角打ちだ。戦後間もなく居酒屋スタイルになり、1974年まで創業地で営業。
その後、大正元年(1912)建築の日本家屋を改装した現在の店舗に移転した。江戸時代から続いた旧店舗は、東京都小金井市にある『江戸東京たてもの園』に移築・展示されている。
店内は映画のセットを見るようなレトロな空間。突き出しの煮豆がここの名物。味噌おでんや煮奴、たたみいわしといった酒肴も昔ながらのもの。
この店には一つだけ決まりがあり、女性だけでの入店はできない。「先代の女将の遺言なんです」と笑って答える店主との会話も楽しみだ。
取材・⽂・撮影=アド・グリーン
『散歩の達人 歩きたい人のための 東京散歩地図』より





