【散歩コース】

スタート:上野駅はJR山手線で東京駅から7分・170円、池袋駅から17分・180円。京成本線、地下鉄日比谷線・銀座線の利用もできる。

JR・地下鉄・私鉄上野駅→(すぐ)→上野恩賜公園→(3分/0.2㎞)→国立西洋美術館→(2分/0.1㎞)→国立科学博物館→(3分/0.2㎞)→東京国立博物館→(17分/1.1㎞)→寛永寺→(9分/0.5㎞)→旧東京音楽学校奏楽堂→(8分/0.6㎞)→上野東照宮→(7分/0.5㎞)→清水観音堂→(3分/0.2㎞)→不忍池→(7分/0.4㎞)→上野アメ横→(5分/0.3㎞)→JR山手線御徒町駅

ゴール:御徒町駅からJR山手線で東京駅まで6分・150円。池袋駅まで19分・180円。

今回のコース◆約4.4㎞/約1時間10分/約5500歩

桜の名所は日本初の公園の一つ「上野恩賜公園」

明治6年(1873)に日本で初めての公園の一つとして開園。江戸時代からの桜の名所で、2月下旬〜4月下旬まで観桜ができる。園内には美術館や博物館などが点在している。

「上野恩賜公園」詳細

世界的絵画や彫刻、建物も必見『国立西洋美術館』

写真提供=国立西洋美術館。
写真提供=国立西洋美術館。

中世から20世紀にかけての西洋絵画や、ロダンを中心とする近代彫刻などを鑑賞できる。本館は世界的建築家のル・コルビュジエが設計し、世界文化遺産にも登録されている。

『国立西洋美術館』詳細

多数の恐竜の全身骨格標本を展示『国立科学博物館』

写真提供=国立科学博物館。
写真提供=国立科学博物館。

国立では唯一の総合科学博物館。日本館と地球館の2棟があり、約2万5000点を超える貴重なコレクションを展示している。日本館3階北翼にあるフタバスズキリュウの全身骨格標本は必見。

『国立科学博物館』詳細

日本最大級で歴史の長い博物館『東京国立博物館』

日本を中心とする東洋の美術や考古遺物を収蔵・展示。本館、平成館、東洋館、法隆寺宝物館など6つの展示館があり、国宝と重要文化財を含めた収蔵件数は約12万件にも及ぶ。

『東京国立博物館』詳細

家康が帰依した天海大僧正が開基「寛永寺」

寛永2年(1625)に徳川幕府の安泰と万民の平安を祈願するため、江戸城鬼門の地に創建。かつては上野公園一帯が寺領だったが、幕末の上野戦争後、敷地の大部分が公園になった。

「寛永寺」詳細

日本最古の音楽ホールは国の重要文化財『旧東京音楽学校奏楽堂』

明治23年(1890)に東京音楽学校(現東京藝術大学音楽学部)が建築した日本最古の木造洋式音楽ホール。三浦環が日本初のオペラを公演したほか、名だたる音楽家が舞台に立った。

『旧東京音楽学校奏楽堂』詳細

徳川家康を祀る豪華な社殿「上野東照宮」

寛永4年(1627)、築城技術に長けた藤堂高虎が造営。慶安4年(1651)に徳川家光が造営した唐門や拝殿、透塀(すきべい)が今も残る。冬と春にはぼたん苑が開苑する。

「上野東照宮」詳細

京都と同じ舞台造りの本堂「清水観音堂」

天海大僧正が京都の清水寺を模して寛永8年(1631)に建立し、元禄7年(1694)に現在地に移築。上野の山に現存し、建築年が明確なものでは最古の建造物だ。国指定重要文化財。

「清水観音堂」詳細

ハスが咲く、琵琶湖に見立てた池「不忍池」

寛永寺を創建した天海大僧正が琵琶湖に見立てたという天然の池。中央の中之島には不忍池辯天堂があり、これも琵琶湖の竹生島を模したといわれている。池は堤で3つに分かれ、一面がハスに覆われる蓮池、ボート遊びができるボート池、カワウの繁殖地である鵜の池がある。

「不忍池」詳細

ここならすべての物がそろいそう「上野アメ横」

JR高架下を中心に約500m続く商店街。戦後、海外から引き揚げた人たちが米軍の払い下げ物資を販売した闇市が始まり。現在は400以上の店舗が軒を連ねる。衣料品店や生鮮食品、飲食店などがあり、食べ歩きやショッピングが楽しめる。

「上野アメ横」店舗詳細

【上野の名店グルメを堪能!】

不忍池を眺めながら絶品うな重を『鰻割烹 伊豆榮』

約300年の歴史を誇る老舗。三河一色産のウナギを備長炭でじっくり焼く。ふっくらとして柔らかで、醤油とみりんで作るタレと相性抜群。うな重松(お吸い物、香の物付き)3630円。

『鰻割烹 伊豆榮』店舗詳細

和と洋のその先を楽しむ新どらやき『うさぎやCAFÉ』

大正2年(1913)創業の『うさぎや』が運営。人気のどらやきをフレンチトースト風にした「うさどらフレンチ焼き」900円。バターの香りと塩味、餡の甘さなどが一体になった一品だ。

『うさぎやCAFÉ』店舗詳細

取材・⽂・撮影=アド・グリーン
『散歩の達人 歩きたい人のための 東京散歩地図』より