スタート:JR根岸線根岸駅ー(9分/0.6km)→根岸なつかし公園 旧柳下邸ー(18分/1.3km)→根岸競馬記念公苑馬の博物館ー(すぐ根岸森林公園ー(40分/2.7km)→山手イタリア山庭園ー(13分/0.9km)→ベーリックホールー(すぐ)→エリスマン邸ー(4分/0.3km)→横浜外国人墓地ー(2分/0.1km)→港の見える丘公園ー(9分/0.6km)→山下公園ー(18分/1.3km)→横浜港大さん橋国際客船ターミナルー(5分/0.4km)→横浜開港資料館ー(9分/0.6km)→横浜赤レンガ倉庫ー(7分/0.5km)→カップヌードルミュージアムー(11分/0.8km)→日本丸メモリアルパークー(7分/0.5km)→ゴール:JR根岸線桜木町駅
今回のコース◆約10.6km/約2時間30分/約1万4100歩
1 根岸なつかし公園旧柳下邸
和洋折衷の近代和風住宅
大正時代中期にこの地に建てられ、横浜の商人であった柳下家の旧宅を保存した公園。フランス瓦を葺いた洋館と、入り母屋造りの和館、蔵が棟続きになった洋館付き住宅。館内では大正~昭和の雰囲気そのままで、随所に往時の面影を見ることができる。
/アクセス:JR京浜東北・根岸線根岸駅から徒歩8分
2 根岸競馬記念公苑 馬の博物館
見学後は馬のことがもっと好きになる
日本初の本格的洋式競馬場であった根岸競馬場の跡地に開設された根岸競馬記念公苑内にある博物館。馬と人との交流により育まれた様々な文物を、自然史・歴史・民俗・美術工芸・競馬などの幅広い分野からテーマを定めて紹介している。特別展も開催する。
3 根岸森林公園
旧観覧席も残る日本初の洋式競馬場跡
幕末に洋式競馬が日本で初めて行われた横浜競馬場の跡地。約18万㎡の敷地があり、広大な芝生広場を中心に散策路や遊具広場、桜山、バラ園などがある。関東大震災後にアメリカ人建築家のJ.H.モーガンの設計で再建された旧一等馬見所が現存する
4 山手イタリア山庭園
横浜の市街地を見下ろす庭園に立つ2棟の洋館
明治13年(1880)から6年間、イタリア領事館が置かれたことから、イタリア山と呼ばれている。噴水や花壇を幾何学的に配した園内には、明治43年(1910)築の「外交官の家」、関東大震災後に建てられた「ブラフ18番館」が移築・復原し、公開されている。
5 ベーリック・ホール
スパニッシュスタイルを基調にした洋館
昭和5年(1930)に建築されたイギリス人貿易商B.R.ベリックの邸宅。現存する戦前の山手外国人住宅の中では最大規模で、玄関の3連アーチやクワットレフォイルの小窓、瓦屋根をもつ煙突などが特徴。設計はアメリカ人建築家J.H.モーガン。
6 エリスマン邸
白い建物にグリーンのよろい戸が映える
生糸貿易商社シーベルヘグナー商会の横浜支配人格だったスイス人のフリッツ・エリスマンの邸宅で、大正15年(1926)の建築。設計はA.レーモンドで、1階には暖炉のある応接室やサンルームがあり、2階の寝室には写真や図面、山手の洋館の資料を展示する。
7 横浜外国人墓地
日本の近代化を担った外国人が眠る
嘉永7年(1854)、黒船でやってきたアメリカ海軍の水兵を葬ったのが始まりで、横浜開港当時の発展に貢献した19世紀の人々や、40数カ国の外国人約5000人が眠る。墓地に隣接する資料館(9時~17時、月休。入館無料)では、埋葬者の業績や写真をパネルで展示する。
8 港の見える丘公園
横浜港を一望する絶景スポット
横浜港を見下ろす小高い丘にある公園で、横浜ベイブリッジを望む絶好のビューポイント。園内の「イングリッシュローズガーデン」は約110種1300株の横浜屈指のバラの名所。春バラは5月中旬~6月上旬、秋バラは10月中旬~11月上旬の年2回見頃を迎える。
9 山下公園
目の前に港が広がるバラが美しい公園
昭和5年(1930)3月、関東大震災のがれきを埋め立てて造られた公園。横浜ベイブリッジや港を行き交う船の眺めが良い。昭和5年に建造された貨客船・日本郵船氷川丸が係留されるほか、「赤い靴はいてた女の子像」「かもめの水兵さんの歌碑」などのモニュメントがある。
10 横浜港大さん橋 国際客船ターミナル
客船の入出港が旅情を誘う
目の前の赤レンガ倉庫をはじめ、みなとみらい地区の観覧車や高層ビル群、横浜ベイブリッジなどの眺めを楽しめる。夜景の美しさも定評があり、人気のデートスポットに。ターミナル内のレストランやカフェ、グッズショップなども利用できる。観光船やクルーズ船の出港もある。
11 横浜開港資料館
横浜開港の歴史資料を展示
日米和親条約締結の記念碑がある開港広場の隣にあり、昭和56年(1981)に開館。江戸幕府は、現在の資料館が立つ場所付近に応接所を設け、日米会談を行った。休憩スペースがある旧館は、関東大震災で倒壊した後、昭和6年(1931)に再建された旧英国総領事館。
/アクセス:みなとみらい線日本大通り駅から徒歩2分
12 横浜赤レンガ倉庫
港ヨコハマのシンボル
明治44年(1911)築の2号館、大正2年(1913)築の1号館からなり、ショップ・レストランが並ぶ商業施設や、展示スペース・ホールなど文化施設として利用されている。横浜港発展の史跡として経済産業省の近代化産業遺産に認定。建物に隣接して芝生広場の赤レンガパークもある。
13 カップヌードルミュージアム 横浜
インスタントラーメンの今昔を知る
世界初のインスタントラーメンを発明した日清食品創業者・安藤百福の創造的思考を体感できる体験型食育ミュージアム。具材やスープの味を選べるオリジナルのカップヌードルが作れる「マイカップヌードルファクトリー」が人気。カップには好きな絵柄を描いて楽しめる。
14 日本丸メモリアルパーク
「太平洋の白鳥」と呼ばれた帆船
昭和5年(1930)に航海練習所の練習船として進水した国指定重要文化財帆船日本丸と、横浜港をテーマにした横浜みなと博物館がある。平成30年3月には博物館内に柳原良平アートミュージアムが併設された。日本丸の総帆展帆は現在休止中だが、通常時は実施される。
みなとみらい線みなとみらい駅、または馬車道駅から徒歩5分
山手十番館
外国人墓地を眺める洋館。洗練された料理に定評あり
昭和42年(1967)に明治100年を記念して建てられた山手十番館。異国情緒あふれる建物が目を引く。1階は気軽に利用できるカフェで、コーヒー550円や完熟トマトと赤ワインのハヤシライス1280円などを味わえる。2階は本格フレンチで昼夜ともコース料理が中心。
センターグリル
創業70年を超す野毛の名店。どの料理もボリューム満点
昭和21年(1946)創業。ジャズが流れる店内には古き良きハマの食堂の雰囲気が漂う。使う食器も昔ながらのステンレス皿で、創業閉じからのもの。看板メニューの特製オムライス880円は、とろけるような半熟卵に、1週間かけて作るデミグラスソースがたっぷりかかる。太麺スパゲティーのナポリタン770円。
取材・文・撮影=アド・グリーン