東京進出第1号『桂花ラーメン 新宿末広店』。飲食店激戦区で50余年続く熊本ラーメンの名店
「もはや戦後ではない」という言葉が流行語となる1年前の昭和30年(1955)、熊本で1人の女性がラーメン店を始めた。女性の名前は、久富サツキさん。8歳と2歳のまだ幼い姉弟を育てる29歳の若い母親だった。彼女が始めた『桂花ラーメン』はのちに熊本を飛び出し、高度経済成長期真っ只中の東京に出店することになる。その第1号店が『桂花ラーメン 新宿末広店』だ。入れ替わりの激しい飲食店激戦区の新宿三丁目で、50年以上の長きにわたり人々に愛される熊本ラーメンの名店だ。