フォンドヴォースープ、シルブプレ?『麺や一途』

夜コース5000円。ラーメンは500円増しで通常サイズにできる。昼コースは3000円。
夜コース5000円。ラーメンは500円増しで通常サイズにできる。昼コースは3000円。

オーナー・仲田一途氏はフランス料理の達人。目黒雅叙園で料理長を務め、その下で腕を振るっていた西川卓哉さん、木内和利さんと3人で「どこにもない味を提供するならラーメン」と思い立ち、“ラーメン屋”を立ち上げた。とはいえ、前店からの常連客の要望もあり、個室を設置し、昼夜一組限定で“お箸で食べる”フレンチコース(要予約。2名~)を提供することに。昼夜とも肉・魚料理が付き、食事としてフォンドヴォースープのラーメン(ハーフ)を選べる。

『麺や一途』店舗詳細

住所:東京都品川区小山2-17-30 1F/営業時間:11:30~15:00・18:00~22:00/定休日:月(祝の場合は翌)/アクセス:東急目黒線武蔵小山駅から徒歩7分

上質な明太子を丸々1本使用!『元祖めんたい煮こみつけ麺』

めんたい煮こみつけ麺1408円。麺の量が選択でき、100~300gが1408円。400gが1716円。
めんたい煮こみつけ麺1408円。麺の量が選択でき、100~300gが1408円。400gが1716円。

福岡初の明太子の料理専門店『元祖博多めんたい重』の人気メニューを独立させて、その専門店としたのがこちらだ。トマトなど10種類以上の野菜を煮込んだスープに、自家製の高級明太子を、なんと丸々 1本投入。濃厚なスープが、もちもちした麺によく絡み、明太子のつぶつぶ感もたまらない。また、ピリッと辛くてコクがある明太子入りの辛みだれをスープに入れると、さらに味に深みが増す。

洗練された料亭風で、落ち着く店内。
洗練された料亭風で、落ち着く店内。

『元祖めんたい煮こみつけ麺』店舗詳細

牛骨スープmeets味噌の美味しいマジック『みそ味専門マタドール』

贅沢濃厚味噌1180円。ラーメン業界に流布する『1000円の壁』を破りたいとの熱い思いから誕生した一品。
贅沢濃厚味噌1180円。ラーメン業界に流布する『1000円の壁』を破りたいとの熱い思いから誕生した一品。

スペイン語で闘牛士を意味する「マタドール」。「牛食材と命がけで向き合う」という想いが店名に込められている。「牛で取ったスープは鶏や豚と比べて香りが弱い。その繊細な味を引き立てるのが肝ですね」と店長。牛骨スープには京都の西京味噌を合わせることで甘味と濃厚さを演出。その他、トマト、レンコンなどのトッピングで“濃厚なのに食べ飽きさせない”工夫を凝らす。

『みそ味専門マタドール』店舗詳細

住所:東京都足立区千住旭町43-13/営業時間:11:30~22:30(日・祝は~16:00。変更になる場合もあり)/定休日:無/アクセス:JR・私鉄・地下鉄北千住駅から徒歩1分

自家製コラーゲンスープでお肌ツルツル『海新山』

上々ラーメン(塩・レモンのせ)1500円。塩(レモンのせ)が1番人気。味噌・醤油味も。
上々ラーメン(塩・レモンのせ)1500円。塩(レモンのせ)が1番人気。味噌・醤油味も。

レトロなムードの店内の壁には「スープは全部飲んで下さい」と張り紙がある。それもそのはず、創業48年というこの店のラーメンのスープの素は、40年以上も研究を重ねて作られた自家製コラーゲン。豚ガラや鶏ガラ、海草類、甲殻類、隈笹など、数十種類の素材を約 15時間じっくり煮出して作る。ラーメンのメニューが2種類だけというのも店主のこだわりを感じさせる。

店主の渡部マサ子さんもお肌ツルツル。
店主の渡部マサ子さんもお肌ツルツル。
自家製コラーゲン!
自家製コラーゲン!

『海新山』店舗詳細

住所:東京都目黒区五本木2-53-8 /営業時間:12:00~15:00・18:30~21:00※変更する場合もあり(ツイッター要確認)/定休日:水・木夜/アクセス:東急東横線学芸大学駅から徒歩6分

構成=株式会社フラップネクスト 取材・文=内田晃、平野智美、林加奈子、石原たきび、高山和佳、稲葉美映子、速志淳 撮影=井原淳一、高野尚人、オカダタカオ、石島邦彦、金井塚太郎

「東京ラーメン」 とは何なのだろうか。その起源は諸説あるが、明治43年(1910)に創業した、今はなき浅草 「来々軒」 で出されていた醤油ラーメンともいわれている。その後、各店舗で改良を重ね、戦後には、豚骨や鶏ガラに加え、魚介から出汁を取ったスープに中細縮れ麺を合わせた醤油ラーメンが普及することになる。具はチャーシュー、メンマ、海苔、刻みネギ、ナルト、店によってはホウレン草や煮玉子などがのる。誰もがノスタルジーを感じる醤油ラーメンこそ、「東京ラーメン」といえよう。そんな 「東京ラーメン」の進化形とも いえる醤油ラーメンが人気を博している。スープは、動物系にはブランド豚や鶏など、魚介系には高級料理店でしか使われなかったような煮干しや宗田節、羅臼昆布といった素材を使用し、コクと旨味を出している。タレには昔ながらの製法を守った厳選醤油などで広がりのある香りと風味を生み出している。作り方も日本料理の技法だけでなく、フレンチやイタリアンなどの技法を取り入れて日々新しい味わい を追い求めている。昔の東京ラーメンとは異なる技法や素材の旨味を生かしたラーメン。それでも変わらぬ醤油ベースで「ホッ」とできるのが、今の「東京ラーメン」なのかもしれない。そんな「東京ラーメン」の”今”を味わえる、編集部おすすめがこれだ。
目が釘づけになるビジュアル、類を見ない発想。メニュー欄の片隅にさりげなく書かれているのに、専門店ではありえないようなクリエイティブなラーメンに出合うことがある。それが今、町の中華料理屋が注目される理由の一つになっていると言えるだろう。なぜ誕生したの?そのお味は?なんだかすごいラーメンたちを調査した中から、中華料理屋で味わえるイチオシを紹介する。