音楽喫茶アマンダ

香味と音粒にとろける時間

冬季限定のアップルパイ390円とチャイ530円。

階段に誘われると、カフェ空間。ソファ椅子とボックスのベンチシートが窓辺に設えられ、幻想文学の本棚が隅に控える。静けさを埋めるのは、ピアノ曲を中心とした静かな楽曲。レーベルや演奏家の聴き比べもでき、ファンにはたまらない。真空管アンプと自作スピーカーにより、温かく丸い音粒がきらめくようだ。お供には、ショウガを隠し味にしたスパイシーなチャイとアップルパイを。紅玉リンゴの甘酸っぱい香りにもキュンとなる。

リクエストにも応じてくれる。
お隣のクラシックレコード店『アマデオ』セレクトが並ぶ。
戦後建築のオレンジの扉、中央階段を活かして2008年より営む。

『音楽喫茶アマンダ』店舗詳細

住所:埼玉県川越市大手町7-4/営業時間:11:00~19:00(『アマンダ』は18:30L.O.)/定休日:火/アクセス:西武新宿線本川越駅から徒歩15分

CAFFE1925

アンティーク空間で男の手料理を

ランチセットの大海老とたっぷり魚介のパスタ(ペスカトーレ)。

ダンスホール、アパートメントと変遷した建物にイタリア国旗が揺れる。「アンティーク店を営むオーナーがここで喫茶を始めたくなって」と、イタリア人が手ほどきする男の料理教室で、フルコースまで手がけていた内山清高さんが腕を振るうことに。ワタリガニや、大エビなどを用い、手間を重ねた贅沢な生パスタはさらにグレードアップ! 窓、内装、庭を望むテラス席などを手作りした空間は、まるで英国の田園カフェのようで、優雅な心地になれる。

大正14年(1925)築。

『CAFFE1925』店舗詳細

住所:埼玉県川越市連雀町32-1/営業時間:11:30~17:00(パスタは~15:00)/定休日:月~木(祝は営業)/アクセス:西武新宿線本川越駅から徒歩8分

Banon

わくわくとまったりを満喫!

「喫茶だけじゃなく、あれこれやってます」と白土さん。

築100年と噂(うわさ)の木造の店前に「喫茶とあれこれ」の文字。テーブルの間に、ドイツ製木工雑貨、古道具、手作り靴下などが同居する。「好きなものを集めたらこうなりました」と朗らかに笑うのは、古い街並みにほれて、2014年より店を始めた白土(しらつち)真弓さんだ。旬の果実や狭山茶を、日替わりケーキやドリンクに用い、ハンドドリップのコーヒーは作家の器で供される。「でも、誰の作か忘れちゃった」。のどかな空気にとどまりたくなる。

今日のケーキから和栗のモンブラン650円とカフェオレ630円。
古本、古道具、雑貨も販売。
2軒長屋のひとつ。2Fは作家iroiroのアトリエとショップに。

『Banon』店舗詳細

住所:埼玉県川越市元町1-12-7/営業時間:12:00~18:00LO/定休日:月~水/アクセス:西武新宿線本川越駅から徒歩15分

バニトイベーグルカフェ

小麦香る、ずんぐりむっくりベーグル

ベーグルフレンチトーストと酸っぱ苦いシークァーサーフローズン。

もともとパン作りが趣味だったオーナーの加島裕子さん。「作り過ぎで、食べてくれる人がいなくなって(笑)」とベーグルの移動販売をはじめ、今では人気の路面店となった。ベーグルに使うのは北海道産の小麦粉。きめ細かく、より多くの水分を閉じ込められるため、従来のものよりモッチモチに。「ふっくら感を楽しんでほしいので、径を小さくぷっくり仕上げています」。1階でテイクアウトするもよし、2階でサンドイッチとして楽しむのもさらによし!

ベーグル同様、スタッフもふんわり系。
1階ではカボチャなど約20種のベーグルを販売。

『バニトイベーグルカフェ』店舗詳細

住所:埼玉県川越市幸町10-3/営業時間:10:00~19:00(火は~19:00)/定休日:水/アクセス:西武新宿線本川越駅から徒歩15分

Ehon Cafe イングリッシュ・ブルーベル

店長の好きが詰まったリトル・イギリス

国内外問わず長く読み継がれる絵本を中心にセレクト。

バラのツルやハーブに彩られた瀟洒な外観に誘われ、中に入ればイギリスのティールームのような雰囲気。「児童文学や絵本が好きで、そのうち児童文学が盛んなイギリスの文化全体が好きになって」と店長の片居木薫さん。店内右手の棚は約1300冊の絵本で埋め尽くされ、自由に手に取り購入できる。イギリスの田舎のスコーンのように大きなシナモンロールスコーンを片手に買った絵本をパラパラ――そんな優雅な時間がここにはあります。

外はカリッ、中はしっとりとしたシナモンロールスコーンとダージリンを使った紅茶。
もともとは図書館員だった片居木さん。

『Ehon Cafe イングリッシュ・ブルーベル』店舗詳細

住所:埼玉県川越市仙波町1-14-2/営業時間:11:00~19:00/定休日:火・第4水/アクセス:JR・私鉄川越駅から徒歩10分

Cafe ほっ kuri

こたつでぬくぬく「ほっくり」タイム

栗の渋皮煮のパウンドケーキ400円は季節限定。ほどよい甘さで添えられたバニラアイスとの相性抜群。

初めて訪れた人でもなぜか懐かしく感じるのは、古民家ならではの佇まいに加えて、店内にこたつ席もあるから? 日替わりケーキ400円とともに、注文ごとに無農薬の豆を挽くほっkuriブレンド550円を味わえば、思わず幸せのため息がもれる。全てを一人で切り盛りする店主の栗原早苗さんの温厚な雰囲気も、ふんわりとした時間の流れに一役買っている。店内の一角では、地元の人が手作りしたヘアピンやコースターなど小物雑貨も販売。

実家の畑などで採れる無農薬の新鮮野菜を使用。一番の人気メニューは日替わりほっkuriゴハン1200円。
明治後期~大正初期に建築された古民家を改装。
木の看板が目印。

『Cafe ほっ kuri』店舗詳細

住所:埼玉県秩父市上町2-3-7/営業時間:11:30~18:00/定休日:火、第1・4水/アクセス:西武秩父駅から徒歩7分

構成=フラップネクスト 取材・文=佐藤さゆり(teamまめ)、鈴木健太、佐藤成美(風来堂) 撮影=木村心保、加藤昌人、金井塚太郎