Clochette de Bois
新倉うどんを使ったモチモチパスタ
「お客様の誕生日には生演奏、生歌で、周りのお客様も巻き込んでお祝いするんですよ」とオーナーの鈴木康子さん。毎週土曜には、クラシックやジャズなどの生演奏を行う音楽レストランだ。
姉妹店の鈴木製麺所のオリジナルである新倉(にいくら)うどんは、小麦の風味と手もみ特有のコシが特徴。これを使ったパスタは、モチモチとした歯ごたえで生パスタのような食感! トマトやバジルソースなどアレンジの幅も広い。
『Clochette de Bois』店舗詳細
ROMANIA KITCHEN by M&Y
気軽にランチでルーマニア料理を
都内でも数軒しかないルーマニア料理店。塩・コショウがベースの味付けは癖がなく、日本人にも受け入れやすい。ランチは、定番のルーマニア風パプリカの肉詰めやロールキャベツのほか、週替わりメニューなど常時5種ほどがそろうセットがお得。スープ、パンまたはご飯、サラダ、コーヒー付きで各1000円。デイナーは、鶏1羽を丸ごと焼いたローストチキン2000円とともにルーマニアワインを楽しみたい。
『ROMANIA KITCHEN by M&Y』店舗詳細
ミソラ食堂
料理とカルチャーをワインと楽しむ
店名は、ミュージシャン・罇木栄一郎さんの『み空/misora』から。白い引き戸、モスグリーンののれん、木の椅子やテーブルなど、手作り感のある店の雰囲気は「食堂」という名がぴったりなじむ。ビストロやホテルで修業した、店主の松澤邦明さんが作る料理は、キッシュとコンフィを中心にしたフレンチベースの多国籍料理。ライブや地元野菜の直売なども行う、地元カルチャーの発信地でもある。
『ミソラ食堂』店舗詳細
布とごはん しましま
野菜の旨味を最大限に生かした料理
季節野菜を使った料理が評判で、ご近所マダム御用達のカフェ。「この春から、料理は孫に完全に任せています」と店主の小松崎幸子さん。ランチは、小鉢3品が付くしましまランチ、またはオムライスの2種類。「酸味や甘みといった味に配慮し、歯ごたえが同じにならないようメニューを考えています」と孫の水本未来さん。祖母と孫が仲良く厨房に立つ姿と、アットホームなもてなしに心が和む。
『布とごはん しましま』店舗詳細
洋食エリーゼ えいすけ
ビーフカツレツはあの名店の味
四ツ谷の人気店だった「洋食エリーゼ」(現『かつれつ四谷たけだ』)で修業した佐藤晃一さんが、その後継者と認められ、2013年に開業。看板メニューのビーフカツレツは、サーロインの脂身を取り、パン粉をつけてレアに焼いたもの。ご飯、サラダ、味噌汁またはチキンブイヨンスープ付きで1580円。メニューにはビーフトマト、ポークジンジャー、チーズハンバーグなど、伝統の味がそろう。
『洋食エリーゼ えいすけ』店舗詳細
讃岐うどん 條辺
本場さながらのコシの強いうどん
店主の條辺剛さんは、元巨人軍のピッチャー。引退後、宮崎のうどん店で修業後、故郷である四国のうどんを学びたいと考え、香川の名店『中西うどん』で修業。2008年に奥さんの出身地である現在地で開業。小麦粉や出汁のいりこなどは四国から取り寄せ、本場の味を追求している。本場と同じように、手こね、足踏み、寝かせ、伸ばし、手打ちするうどんは、コシの強さと喉越しのよさが秀逸。
『讃岐うどん 條辺』店舗詳細
TRATTORIA TRINITA
食材の質や器にもこだわる絶品イタリアン
デジタルライフ製品の輸入・販売を行う会社が営んでおり、店舗は元倉庫。「食材は国内外を問わず使っています。日々違う食材を使うことでメニューの幅も広がります」とシェフの松崎賢司さん。佐賀県産ふもと赤鶏やイタリアのポルチーニ茸など多岐にわたる。食器にも手抜かりはなく、『ノリタケ』製のオリジナルロゴ入りの皿や、カトラリーには新潟・燕産を使う。ランチはコース1100円~で、ディナーはコースやアラカルトで味わえる。
『TRATTORIA TRINITA』店舗詳細
取材・文=塙 広明・千葉香苗(アド・グリーン) 撮影=原 幹和、高野尚人、中西多恵子、加藤熊三
『散歩の達人』2020年10月号より