京都宇治産の高級抹茶を使用した『京おおばん』のちょっと特別な大判焼き[松陰神社前]

お抹茶おおばん(茶臼挽きお抹茶クリーム)450円。重量感のあるクリームは口溶けがよく、後味はむしろ軽やか。
お抹茶おおばん(茶臼挽きお抹茶クリーム)450円。重量感のあるクリームは口溶けがよく、後味はむしろ軽やか。

かぶりつくと、お抹茶のうまみ、香りがふわり。お抹茶おおばんには、老舗問屋『桑原善助商店』の茶臼挽きお抹茶が使われている。「お抹茶のうまみ成分を存分に引き出すには、まず常温の水で戻すことが肝心」と、これまでさまざまなジャンルで料理人として経験を積んだ店主・濱川則治さん。そうやってていねいに準備されたものが、生地やクリームに混ぜ込まれる。また、薄く焼き上げた皮はサクサクした歯触りが楽しく、時間が経って冷めると程よくグルテンが生じ、もちもち食感に変化する。冷めてもおいしいという点でも、このうえなく手土産にぴったりだ。

生地は小麦粉とお抹茶を独自の比率で配合。常温の水でお抹茶のうまみ成分を引き出し、それから熱湯を足してキリッとした渋み、色味を出す。
生地は小麦粉とお抹茶を独自の比率で配合。常温の水でお抹茶のうまみ成分を引き出し、それから熱湯を足してキリッとした渋み、色味を出す。
お抹茶くずねり650円。こちらも『桑原善助商店』の茶臼挽きお抹茶を使用。
お抹茶くずねり650円。こちらも『桑原善助商店』の茶臼挽きお抹茶を使用。

『京おおばん』店舗詳細

住所:東京都世田谷4-13-18 クミハウス1F/営業時間:12:00〜18:00/定休日:水・木/アクセス:東急電鉄世田谷線松陰神社前駅から徒歩2分

地元の名所にちなんで作られた名物。『まほろ堂 蒼月』のバターが香るどらやき[宮の坂]

まねき猫どら1個248円(店内飲食は253円)。豪徳寺の参詣者や外国人観光客にも人気。
まねき猫どら1個248円(店内飲食は253円)。豪徳寺の参詣者や外国人観光客にも人気。

愛嬌たっぷりの焼き印が押された名物のまねき猫どら。招き猫で有名な豪徳寺が近くにあり、それにちなんで作られた。手に取ると小ぶりなわりに重みがあり、頬張るときつね色に焼けた皮からバターの香りがほんのり。北海道産エリモショウズを使い、口溶けがよくなるように炊き上げたあんこは、あえて粒の輪郭を残した潰しあんで、口の中にあっさりとした甘さと素朴な滋味が漂う。「若い人たちや、幅広いお客さんにもっと和菓子のよさを知ってもらいたいです」と、店主の山岸史門さん。山岸さんのお菓子には和菓子の伝統が感じられつつ、独自の工夫や遊び心も見え隠れする。

ショーケースには上生菓子や、大福など朝生菓子も並ぶ。青豆大福は「青豆の塩味が絶妙」と評判の一品。
ショーケースには上生菓子や、大福など朝生菓子も並ぶ。青豆大福は「青豆の塩味が絶妙」と評判の一品。
地元の常連客にはわらび餅のファンが多い。持ち帰り用の竹皮わらび餅691円、わらび餅パック259円。
地元の常連客にはわらび餅のファンが多い。持ち帰り用の竹皮わらび餅691円、わらび餅パック259円。

『まほろ堂 蒼月』店舗詳細

住所:東京都世田谷区宮坂1-38-19 ウィンザーパレス103/営業時間:10:00〜18:00/定休日:月(祝日の場合は翌休。不定休あり)/アクセス:東急電鉄世田谷線宮の坂駅から徒歩3分

自家焙煎珈琲の店『Coffea Funika』が手作りするコーヒーに合うドーナツ[山下]

左から、コーヒーナッツ350円、チョコクランブル380円。ハンドドリップコーヒー(ダークブレンド・HOT)500円。
左から、コーヒーナッツ350円、チョコクランブル380円。ハンドドリップコーヒー(ダークブレンド・HOT)500円。

お目当ては、自家焙煎のスペシャリティーコーヒーと、それに合うドーナツ。コーヒーは「豆の個性を生かしつつ輪郭を若干ぼやかして、柔らかい印象に仕上げています」。店主の林正太郎さんがそう話す通り、口当たりが優しい。珈琲豆の果実味から来る自然な甘みに心がホッと和む。つなぎにマッシュポテトのフレークを使うドーナツは、そのでんぷん質によってモチモチ感が生まれ、歯切れもいいので食感が楽しい。コーヒーと一緒に手土産にするのもいい。おすすめは、深煎りのエスプレッソをバターグレーズに使用し、ローストしたナッツを表面にあしらったコーヒーナッツ。

人気はチョコクランブル。親子で訪れて、いつもストロベリードーナツを頼む子供もいるとか。
人気はチョコクランブル。親子で訪れて、いつもストロベリードーナツを頼む子供もいるとか。
珈琲豆は浅煎りから深煎りまで用意。ブレンドにはダークブレンドとデカフェ、さらにシングルオリジンが2〜3種類ある。
珈琲豆は浅煎りから深煎りまで用意。ブレンドにはダークブレンドとデカフェ、さらにシングルオリジンが2〜3種類ある。

『Coffea Funika』店舗詳細

住所:東京都世田谷区豪徳寺1-46-18/営業時間:12:00〜18:00/定休日:水・木/アクセス:東急電鉄世田谷線山下駅・小田急電鉄小田原線豪徳寺駅から徒歩2分

日常を豊かにするちょっとした魔法。団欒の場を彩る『LIFENRI』のスペシャリテ[松原]

店頭には、エクチュア720円をはじめとする通年商品と、季節のフルーツを主役にした期間限定の商品が並ぶ。
店頭には、エクチュア720円をはじめとする通年商品と、季節のフルーツを主役にした期間限定の商品が並ぶ。

提供するのは「日常の中にある特別感」。ショーケースには、見目麗しく、それでいて華美ではない、親しみやすさすら感じられるケーキが並んでいる。「ケーキは嗜好品でありながらも、日常を彩ることができるアイテムだと思っています」とオーナーシェフの清水佑紀さん。そんな清水さんのスペシャリテは、チョコレートケーキのエクチュアだ。「王道のチョコレートケーキを作ろうと思って、さまざまなテクスチャーや口溶け、香りを一つのケーキで楽しめるように考えました」。『LIFENRI』はチョコレートが得意なパティスリーとしても評判で、関連の商品も充実している。

すっきりとした内装がケーキの魅力を際立てる。贈り物にしやすい焼き菓子も種類豊富。
すっきりとした内装がケーキの魅力を際立てる。贈り物にしやすい焼き菓子も種類豊富。
その日の朝に焼き上げたリフェショコラ460円、マドレーヌバニーユ320円、焦がしバターのきび糖フィナンシェ320円。
その日の朝に焼き上げたリフェショコラ460円、マドレーヌバニーユ320円、焦がしバターのきび糖フィナンシェ320円。

『LIFENRI』店舗詳細

住所:東京都世田谷区赤堤4-2-16/営業時間:11:00〜19:00/定休日:火・水/アクセス:東急電鉄世田谷線松原駅から徒歩1分

取材・文・撮影=信藤舞子

三軒茶屋から下高井戸までの約5kmを結ぶ路面電車、東急世田谷線。住宅地を縫うように走る2両編成の電車は、人々の日常の足として親しまれている。沿線にはホッとひと息つけるカフェや、普段遣いしやすい菓子店など、オアシスのようなスポットが点在。テイクアウトして家族や友人と団らんするのもよし、カフェでひとり時間を楽しむのもよし。甘いものをお供に穏やかなひとときを過ごそう。