シノワズリ空間で楽しむ本格中華『チャイナレストランハイマーレ立川 Base』【立川】
一軒家を改装したシノワズリな空間で、本格中華を堪能できるレストラン。「上海出身の特三級厨師を招聘(しょうへい)し、3年前にオープンしました」と、元ホテルマンのオーナー須崎剛敏さん。ぜいたくランチをお得に楽しめる土日限定コースは、黄忠コース3780円と趙雲コース4680円の2プラン。趙雲コースは、酸味と甘みがみずみずしいフレッシュトマトを使った大エビのチリソース、旨味が強く弾力のある肉質の霧島豚の角煮など8種類の人気メニューを一度に。料理はすべて出汁をベースに素材の良さを生かして調理。上品な味わいで女性ファンも多い。
『チャイナレストランハイマーレ立川 Base』店舗詳細
野菜たっぷり、体にもごほうび『sov(ソブ)』【立川】
ランチ人気NO.1は、鎌倉野菜のファーマーズサラダ&ミートパイ。農家直送のフレッシュな葉物野菜、ゆで野菜など約10種類を使ったサラダは、いろんな味や食感が楽しい。「自家製ドレッシングも好評です。今日はトウモロコシのシーザードレッシングでどうぞ」と、店長の西田幹也さん。豚挽き肉に鶏レバーを加え、白ワインとハーブで煮込んだフィリングを包んだミートパイは、ワインがほしくなる味。低温調理の鶏肉と豚肉、系列店のベーカリーで焼いたパンも添えられる。おなかいっぱいで大満足なのに罪悪感ゼロ。デザートもいっちゃっていいよね!?
『sov』店舗詳細
香辛料を駆使した華やかな香りに酔いしれる『中国菜 一帆風順(イーファンフンスン)』【国立】
赤坂プリンスや都内名店での修業を経て2023年に独立。シェフ・鈴木伸二さんの経験を詰め込んだランチコースが本当は教えたくないくらいお得だ。まず、シンプルなのに染み入るうまさと上品な香りのよっぱらい海老に悶絶(もんぜつ)。複雑な旨味と香りの蒸しスープなど繊細な香りに驚きっぱなし。「発酵調味料も干し肉もすべて自家製。強火で一気に仕上げることで香りを立たせています」と、鈴木さん。さらに年3回、中国や台湾に流行(はや)りをチェックしに行き、そこで仕入れた知識と食材で挑戦する新メニューも随時登場。この店のために国立を訪れる価値あり!
『中国菜 一帆風順』店舗詳細
夫妻のあたたかな人柄が、皿の上にぎゅっと凝縮『フランス食堂ひまわり』【国分寺】
元々同じ職場だった2人が、公私共にパートナーになったのは数年前のこと。調理場を仕切る布施哲郎さんと接客担当の優子さんの2人でおもてなしできる席数のビストロを、と物件を探す中で国分寺にたどり着いた。お店のスペシャリテは、黒毛和牛をぜいたくに使うチーズ in ハンバーグ。だが、メイン料理だけでなく、彩りも豊かなサラダやオードブルも真心込めて手作りされている特別感があり、空腹以外のものも満たされていく。さらに、サーブされるときの優子さんのホスピタリティといったら! 優雅なランチタイムの雰囲気づくりまでもずば抜けている。
『フランス食堂ひまわり』店舗詳細
銘柄豚の傑出した持ち味に頬までとろける『国分寺 とんかつの部』【国分寺】
ビストロを営んでいた店主が、どうしても作りたくなったという一品がとんかつ2900円〜だ。ビストロ営業の傍ら、有名店を食べ歩いたりオリジナルレシピで試作を重ねたりしながら納得のいくものに昇華させ、昨年よりとんかつ専門店へと舵を切る。「TOKYO X」や「純白のビアンカ」「富士のマンガリッツァ」など、国産の最高級銘柄豚は日替わり。きめ細かい特注のパン粉をまとわせ、その日一番の豚肉とまるで対話をするように15分ほどかけてじっくりと揚げていく。カウンター越しに見る、丁寧すぎる手仕事までも最高のごちそうだ。
『国分寺 とんかつの部』店舗詳細
取材・文=井島加恵(中国菜 一帆風順)、瀬戸口ゆうこ(sov・チャイナレストランハイマーレ立川 Base)、新居鮎美(フランス食堂ひまわり・国分寺 とんかつの部) 撮影=高野尚人(中国菜 一帆風順)、逢坂聡(sov・チャイナレストランハイマーレ立川 Base)、加藤熊三(フランス食堂ひまわり・国分寺 とんかつの部)
『散歩の達人』2025年9月号より




