自然の味わいを一人一人に合わせて表現『Eucal(ユーカル)』【三鷹】
季節の食材を用いて、イタリアンやフレンチなどの調理法で仕上げた料理を提供。素朴な自然を描いたような盛りつけも繊細で美しい。「日常の延長線上にありたいんです」と話す店主・大谷さんのおすすめはアラカルト。客が頼んだ料理の順番やワインに合わせて味付けや付け合わせを変えるという。好きなものを選びながら、さりげなく全体のバランスが考えられているなんて、最高だ。
『Eucal』店舗詳細
近所の野菜をたっぷりいただきます!『旬菜屋おん』【武蔵境】
武蔵境や井の頭公園でのシェアキッチンを経て、2024年11 月にオープン。定食のメインと副菜4品のほぼ9割を占める野菜は、近隣の農家から仕入れたもの。ゆでることの多いカリフラワーはポタージュ風のソースにしたり、切り干し大根はゆず風味に仕上げたりとちょっとしたひねりがあり、新しい発見にもワクワクする。総菜や弁当の販売のほか、自家製ケーキとコーヒーなどでカフェ使いもOK。
『旬菜屋おん』店舗詳細
スパイスの中に潜む中華や洋食の技が決め手『青空カリー』【武蔵小金井】
バターチキンカレーのサラリとした口当たりに驚き。ふわりと漂うカルダモンの香りですっきり感もありながら、鶏ガラや香味野菜でとったブイヨンをベースに生クリームなどを合わせたことで生まれる厚みのある味わいに唸る。中華料理店で働いていたという店主・浅野恭史さんがどうしても作りたかったという麻婆豆腐も秀逸。ラムの香りと自家製ラー油、カレー粉の一体感はやみつきだ。
『青空カリー』店舗詳細
ガレット&シードルをもっと身近な存在に『蕎麦と林檎と』【三鷹】
店主の中田大作さんがフランスに住んでいたときによく食べていたという庶民的なガレットをイメージ。栃木県産の3年熟成と北海道産の天日干しのソバ粉をブレンドした生地は、外はサックリ中はもっちりとして味わいが濃く、風味も豊か。一緒に楽しみたいシードルは試しやすいように、リーズナブルな価格帯で提供する。ランチはスープや前菜、デザートの組み合わせを選べるのもうれしい。
『蕎麦と林檎と』店舗詳細
定食が食べたくなったらいつでも気軽にどうぞ『定食カフェ白(しろ)』【東小金井】
店主・金井雄一さん自身が中途半端な時間帯の食事に困った経験から、朝から夜まで気軽に定食が食べられるお店に。魚の骨は取り除き、丁寧にひく出汁などに、会席料理店や寿司店などで約35年間働いてきたという金井さんの確かな腕を感じる。小鉢も副菜も主菜と同じくらいの量があり、ボリュームも満点だ。主菜や小鉢を追加で注文もできるので、ちょっとお酒を飲みたい人にもぴったり。
『定食カフェ白』店舗詳細
ハンバーグからつまみまで。懐の深いバーダイニング『BOUNCE(バウンス)』【武蔵境】
近所で10年ほどイタリアンバルとして営業し、2022年に現在の場所へ。移転を機に追加されたハンバーグが、ランチは500円(単品)というリーズナブルな価格と、肉々しいジューシーな食感で大人気に。夜は自慢のハンバーグに、ピザやアヒージョ、もつ煮などの酒のつまみも加わり、ふらっと足を運べるバーのような存在でもある。日替わりで4種揃う生のクラフトビールやカクテルも多彩。
『BOUNCE』店舗詳細
取材・文=井島加恵 撮影=原幹和、井原淳一
散歩の達人2025年2月号より