うな辰

鄙びた風情で味わう屈指の妙味

きも焼1本250円は、売り切れ次第終了だ。酒1合400円、うな重は1500円と2300円、写真の2800円の3サイズ。

1968年から営むのは、小体なうなぎ屋。地元の人々は、慣れた体で暖簾(のれん)をひょいとくぐり、予約を告げたり、持ち帰りを注文したり。お目当てはみな、うな重だ。北千住の問屋から毎朝届く愛知県一色町産を、さばいて白焼きにし、注文後に蒸して、焼き上げる。埼玉の実家から届くコシヒカリのガス釜炊きと、コクがあるのにしつこさのないタレをまとったうなぎが、ふっくら至福の旨味を放つ。きも焼きもはずせない。「これが売り切れると帰っちゃう人もいるんですよ」とは、2代目店主の立澤達雄さん。香ばしさの後から苦味が後を追いかけてきて、昼間っから酒が恋しくなる!

2代目の立澤さんは、奥様と店を切り盛り。
焼き方絶妙!
テーブルは2卓のみ。
出前用+さばき用の竹籠が店前に置かれている。

『うな辰』店舗詳細

住所:東京都葛飾区亀有5-23-9/営業時間:11:00~18:30LO/定休日:水(祝は営業)/アクセス:JR常磐線亀有駅から徒歩5分

自家製麺うどん 五葵(いつき)

吉田と讃岐の二刀流

五葵スペシャルAの冷たい吉田うどん950円。熊本産馬肉のしぐれ煮、キャベツなどがてんこ盛り。讃岐にも吉田にも合う出汁もいい。

サラリーマン時代に赴任した河口湖で、ご当地料理の吉田うどんに魅せられた店主の戸部(とべ)さん。その後、製麺所で学んだ讃岐うどんと合わせ、二大看板に掲げた。つるりとした舌触りとコシのある讃岐と異なり、吉田うどんはガシガシとした歯ごたえが命。噛むほどに小麦の香りと旨味がのぼるようだ。戸部さんは「東京で食べられる店は珍しいからと、遠方からも来てくださいます」とニヤリ。「人間性も味にのってます」と、常連客も太鼓判。

家族客も多い。
焼酎も充実。夜は酒肴の締めにうどんを。

『自家製麺うどん 五葵(いつき)』店舗詳細

住所:東京都葛飾区西亀有3-20-14/営業時間:11:30~14:30LO・17:30~20:30LO(日、第3・5木は昼のみ)/定休日:第1木、第2・4日(連休の場合は営業、連休明け休み)/アクセス:JR常磐線亀有駅から徒歩15分

Tia Blanca

活気と豪快さで店内に幸せが充満

三元豚のグリル1350円、赤えびのグリル1150円、パスタが見えないほど魚介沢山のペスカトーレ1570円。

魚介山盛りでパスタが見えなかったり、これでもかっ!という量の旬菜が厚み半端ない豚肉の下敷きになっていたり。豪快な皿々を、オーナーシェフの福島大介さんは、「格好つけない男料理」と表現し、メニュー名から料理が想像できるシンプルさを心がける。ボリュームがあるが、人数やおなか具合に応じて量を加減するなど、願うわがままを察してくれる気さくな接客が心地よい。近日、隣に念願だったピッツァ店をオープンする。

左から福島大介さん、尾家太陽さん、安藤陽志さん。
1人でも宴会も使い方自在。外席もある。

『Tia Blanca』店舗詳細

住所:東京都葛飾区亀有3-21-11 あいビル1F/営業時間:11:30~14:00LO・17:30~21:00LO/定休日:月/アクセス:JR常磐線亀有駅から徒歩3分

Bistro bisque

肉料理とワインを、地元で気軽に

黒毛和牛のハンバーグ フォアグラ添え1980円、グラスワイン480円~。

カリっと香ばしいフォアグラが、肉々しいハンバーグと混じり合ってとろける瞬間、”頬が落ちる”のたとえを体感する。A5ランクの常陸牛を8割、あと2割は豚肉を合わせる配合がジューシーな食感を生む。天沼裕二シェフの笑顔につられ、杯が進む。曰く、「もっと敷居低く、”肉バル”みたいにやりたいですね」。

店内は14席。
天沼裕二シェフ。お気に入りの赤ワインと。

『Bistro bisque』店舗詳細

住所:東京都葛飾区亀有3-21-11 あいビル1F/営業時間:11:30~14:00LO・17:30~21:00LO/定休日:月/アクセス:JR常磐線亀有駅から徒歩3分

構成=フラップネクスト 取材・文=佐藤さゆり・松井一恵(teamまめ) 撮影=井上洋平、加藤昌人