静かな住宅地に佇む一軒家風絵本カフェ『Mucchi’s café』
2020年11月OPEN。“店の主”むっちさんと絵本専門士のまどかさんによる大人の絵本カフェ。高円寺駅前で5年営んだ後、2020年西荻窪に移転。駅から離れた住宅地で広さが4分の1に縮小したことで、絵本関係者や保育士といったツウがわざわざ訪れるカフェに。「昔読んだ本との再会や新しい本との出合いを提供したい」とまどかさんが絵本を選書。スキレットに乗った熱々のパンケーキを頬張り、絵本の世界に浸りたい。
『Mucchi’s café』店舗詳細
毎日食べたい! 旬が詰まった和スコーン『tom's SCONE Japanesque(トムズ スコーン ジャパネスク)』
2022年5月OPEN。店主・阿久津真純さんは、実は元和食の料理人だ。「大好きなスコーンを長く毎日食べ続けたいから、体のことを考えて小麦粉やバターの量を控えめにし、雑穀や旬の野菜、果物を取り入れています」。定番のもちきびとハトムギのプレーンなどスコーンの自然な風味が引き立つようクロテッドクリームも手作り。季節ごとに訪れ、具材や味の妙を堪能したい。
『tom's SCONE Japanesque』店舗詳細
手の込んだおかずと炊き立てのご飯『Café 楽日庵(らびあん)』
2022年11月OPEN。昼から夜までいつでも栄養満点のおいしい定食が食べられる、そんなカフェが西荻窪に新登場。神楽坂で13年続け、2022年に移転。店主の小林さんは割烹を営む母のもと腕を磨いた。主菜のレパートリーは和洋中と約3カ月分。「旬の食材を取り入れるなど毎日食べても飽きないよう工夫しています」。秋田の農家直送の米「あいかわこまち」は炊き立てを提供。食欲がさらに加速することうけあいだ。
『Café 楽日庵』店舗詳細
温冷どちらもおいしい素朴な味わいの豆花『雲 ~ WAN ~』
2022年9月OPEN。武蔵境のシェアキッチンでフランス菓子を販売していた北川明子さんは「2022年に『雲』の店主交代を打診され、初めて自分の店を持つことになりました」。前店主から豆花のレシピを引き継ぎ、浅草の人気店で修業を積み、本場の味に近づけるべく改良を重ねる。豆乳とにがりで作った豆腐にきび砂糖のシロップを加え、ピーナッツやはと麦など素材の味を引き立てる。冷でも温でも、お好みでどうぞ!
『雲 ~ WAN ~』店舗詳細
西荻窪の昭和を受け継ぐアートカフェ『Tres tre 3』
2023年4月OPEN。デザイン業界で長年仕事をしてきたオーナーの朝稲理子さんが、1960年代に紳士服店として建てられたこの物件に出合ったのは2012年。「同じ服作りをしていたことから建物に惹かれ、引っ越してアトリエ兼ショップを始めました」。人の助けを借りて修理や改修を繰り返し、屋根も壁もなかった外の駐車場をガレージカフェに。屋内の1階をカフェに、2階をギャラリー&ショップにする予定。
『Tres tre 3』店舗詳細
愛煙家が集う“西荻”が濃縮された空間『西荻珈琲』
2021年11月OPEN。2013年頃から続く愛煙家のオアシスが北口から南口へと移転。サンドイッチの具材には『もぐもぐ』のハムを使い、店内の家具は『ノースウエストアンティークス』から仕入れるなど、店には“西荻”がぎっしり詰まっている。コーヒーや自家製ジュースは、店主が長年かけて収集した多種多様な器で彩られ、特別な時間を演出。「ここに来ないと味わえない、ストーリーのあるものを提供し続けたい」。
『西荻珈琲』店舗詳細
取材・文=川端美穂 撮影=鈴木奈保子
『散歩の達人』2023年8月号より