濃厚煮干し系つけ麺の人気店『煮干しつけ麺 宮元』

ユズの爽やかな香りも食欲をそそる、特製極濃煮干しつけ麺(並)1300円。
ユズの爽やかな香りも食欲をそそる、特製極濃煮干しつけ麺(並)1300円。

蒲田駅から蓮沼方面に延びる多摩堤通り沿いに店はある。つけ麺の名店『麺屋一燈』で腕を磨いた宮元達宏さんが2015年にオープンさせた。全国各地より厳選した煮干しをふんだんに使い、鶏ガラや丸鶏、ゲンコツ、背ガラなどの動物系を合わせたつけ汁は、旨みが凝縮したトロッと濃厚な味わい。小麦の風味豊かな自家製の極太ストレート麺との相性もよい。トッピングには、豚バラ肉の吊るし焼きと、豚肩ロースをオーブンで低温調理した2種類のチャーシューを合わせている。

カウンター席のみだが、オープンキッチンの開放感ある店内。
カウンター席のみだが、オープンキッチンの開放感ある店内。

『煮干しつけ麺 宮元』店舗詳細

住所:東京都大田区西蒲田7-8-1/営業時間:11:00~15:00・17:30~21:00(日は特別メニューに変わる)/定休日:無/アクセス:JR・私鉄蒲田駅から徒歩3分

魚介とキノコの斬新な塩ラーメンを味わう『麺場 Voyage』

石川県金沢市の名物「宝の麩」をヒントにしたというトッピングが特徴的な、和牛とホタテらーめん980円。
石川県金沢市の名物「宝の麩」をヒントにしたというトッピングが特徴的な、和牛とホタテらーめん980円。

船の錨(いかり)や船室の窓などを飾った店構えが印象的。ホタテや昆布、キノコで出汁をとったスープに、パキスタンのピンクの塩をはじめ、4種の塩をブレンドして作った塩ダレを合わせた塩ラーメンが人気だ。ホタテの形をした最中(もなか)の皮、ホタテ貝柱や岩海苔、チャーシューなどがトッピングもユニーク。残ったスープはお茶漬けセット150円で最後の1滴まで楽しみたい。このほか、メヒカリの唐揚げ、牛すじトリッパ、焼き鶏皮ポン酢といったつまみもあり、種類豊富な酒を合わせて楽しめる「2h制 麺つき飲放」3400円もおすすめ。

スープの旨みをしっかり吸い上げて満腹感も得られる、お茶漬けセット。
スープの旨みをしっかり吸い上げて満腹感も得られる、お茶漬けセット。
内装も青い壁紙が海をイメージさせる。
内装も青い壁紙が海をイメージさせる。

『麺場 Voyage』店舗詳細

真鯛の旨みを存分に味わえる塩ラーメンの『狐狸丸』

トロリとした味玉の甘さも加わった、味玉真鯛しおそば 淡麗920円。
トロリとした味玉の甘さも加わった、味玉真鯛しおそば 淡麗920円。

東京工科大学蒲田キャンパスや日本工学院専門学校奥の小さな商店街にある。宇和島産の真鯛をオーブンで焼き上げて作るスープと、大山鶏のスープを合わせたWスープを使い、やさしい味ながらもコクが感じられる。オーブンで焼いた真鯛の身を提供時に炙りトッピングしたものと、柚子の爽やかな風味が加わり、全体的に上品な仕上がりだ。熟成させた真鯛の刺身、特製のゴマダレがアクセントの鯛お茶漬けセット1160円を頼んで、スープを最後まで楽しみたい。

ほんのりと熱が通ることで、真鯛に旨みが増してさらにおいしくなる。
ほんのりと熱が通ることで、真鯛に旨みが増してさらにおいしくなる。
カルタを貼って遊び心を演出した店内。
カルタを貼って遊び心を演出した店内。

『狐狸丸』店舗詳細

住所:東京都大田区西蒲田5-12-8/営業時間:11:00~15:00・17:00~21:30LO(火・木は~22:00)/定休日:不定/アクセス:JR・私鉄蒲田駅から徒歩5分

上品でコク深い豚骨醤油スープがたまらない『らーめん飛粋』

らーめん もも900円+味付玉子150円。
らーめん もも900円+味付玉子150円。

料亭や日本料理屋のような重厚感がある店構えが目を引く。豚と鶏を別々の鍋で焚き上げてベストな状態で合わせたスープが絶品で、それぞれの素材の旨味が全面に出たオンリーワンな出来映えだ。一口飲めば口の中に豚骨醤油の風味と鶏油の甘味が広がり、上品で後を引くおいしさ。モチッとして甘味を感じる中太縮れ麺もコクのあるスープの旨みを絡め取る。麺を食べ終えたら、秋田県横手市の小野農園産のあきたこまちは、籾(もみ)のままで貯蔵し、発送する直前に精米するというごはん100円で、残ったスープに入れたり、海苔で巻いたりと楽しみたい。

卓上のコショウやニンニク、ショウガのほか、ペースト状にした唐辛子で味変を楽しみたい。
卓上のコショウやニンニク、ショウガのほか、ペースト状にした唐辛子で味変を楽しみたい。
カウンター8席という小さな店だが、女性が一人でも利用しやすい雰囲気だ。
カウンター8席という小さな店だが、女性が一人でも利用しやすい雰囲気だ。

『らーめん飛粋』店舗詳細

住所:東京都大田区蒲田5-2-5/営業時間:11:00~16:00・17:00~20:00(土・祝は11:00~15:00)/定休日:日/アクセス:JR・私鉄蒲田駅から徒歩3分

取材・文・撮影=速志 淳、千葉香苗