趣ある店構えや内観は名店の証し

外観からしてただものではない。

料亭や日本料理屋のような重厚感がある店構えが印象的。『飛粋』と書かれた看板も趣があり、「らーめん」の文字がなければ見逃してしまいそうなぐらいだ。
店内はウッディーで落ち着いた雰囲気。こちらもラーメン店とは思えないほど。

店主の小泉裕太さんは「女性が一人でも入れるようなお店にしたかったので、ラーメン屋らしくない内外にしました」と話してくれた。

カウンター8席という小さな店で、常に満員になっている。

鶏と豚を別々に炊くことで、上品な旨味が生まれる

らーめん もも800円+味付玉子100円。味付玉子は燻製で、トロッとした黄身にまで味がしみ込む。

小泉さんはさまざまなラーメン店でアルバイトをして2018年2月ににこの店をオープンさせた。
「いろいろとアルバイトしましたが、独学でラーメンを完成させました」。
スープは、豚と鶏を別々の鍋で焚き上げてベストな状態で合わせている。それぞれの素材の旨味が全面に出たオンリーワンな出来映えだ。一口飲めば口の中に豚骨醤油の風味と鶏油の甘味が広がり、上品な味わいで後を引く。

麺は酒井製麺の中太縮れ麺。「昔から酒井製麺の麺が好きでした。自分が作り上げたスープにも合わせたくて直談判して使用するようにしました」。モチッとして甘味を感じる麺とスープは抜群に合う。
この店の特徴ともいえるのが、チャーシューが2種類あること。燻製の香りをまとった「もも」と、肉々しさを感じる「ばら」から選ぶことができる。スープで煮ているので、一体感も生まれている。

卓上にはコショウやニンニク、、ショウガのほか、ペースト状にした唐辛子の辛味がある。

ラーメンのお供においしいライスを

「通い続けれていただければ何かいいことがあるかも……」と店主の小泉裕太さん。

らーめんと一緒にライス100円の注文しよう。秋田県横手市の小野農園産のあきたこまちは、籾(もみ)のままで貯蔵し、発送する直前に精米をしているので、いつでも新米のようなおいしさだという。スープに浸したり、海苔で巻いたり、チャーシューで食べたりするのに、適したライスだ。

住所:東京都大田区蒲田5-2-5/営業時間:11:00~16:00・17:00~20:00(土・祝は11:00~15:00)/定休日:日/アクセス:JR・私鉄蒲田駅から徒歩3分

取材・文・撮影=速志 淳