【岩手県】くるみ味のする岩手の海の幸、山の幸とお酒『いわて銀河プラザ』(東銀座)
銀座、有楽町近辺だと、東銀座駅すぐの『いわて銀河プラザ』もおすすめ。生鮮食品が多く、お肉、お魚があり、それに合う酒もある。なにを隠そう岩手は米どころ、水どころ、酒どころの三拍子揃った県で、日本酒好きにはたまらないのだ。
岩手出身のスタッフさんが、「岩手のおじいちゃん、おばあちゃんは美味しいものを食べると、『くるみ味がする』って言うんです」と話してくれた。そう、『いわて銀河プラザ』は、くるみ味のグルメだらけなのである。
『いわて銀河プラザ』店舗詳細
【宮城県】三角定義あぶらあげを狙え『宮城ふるさとプラザ』(池袋)
東北エリアのアンテナショップなら、池袋にある『宮城ふるさとプラザ』もはずせない。県産の海産物、名物牛タン、練りものなどが揃っていて、県出身者や近隣住民は、ふらりと訪れて晩ご飯のおかずを買っていくのだという。
かまぼこは小ぶりサイズを1個から買え、チーズ、燻製、玉子入りなど様々なタイプがあり、選ぶところから楽しい。店内の商品は日によって入荷状況も違うが、三角定義あぶらあげを見かけたら、ぜひとも買うべし。カブリとかぶりついたら最後、あっという間に食べ終わってしまう味わいなのだ。
『宮城ふるさとプラザ』店舗詳細
/定休日:年末年始/アクセス:JR・私鉄・地下鉄池袋駅東口から徒歩2分
【秋田県】湯気上るきりたんぽを自宅で『あきた美彩館』(品川)
品川駅から徒歩3分の場所にある、秋田県のアンテナショップ『あきた美彩館』。食品や工芸品を1000品以上取り扱う物販スペースに加えて、きりたんぽや稲庭うどんなどの地元グルメと地酒が味わえるレストランも併設している。
寒い季節になると、入口には名物グルメのきりたんぽや比内地鶏の旨味たっぷりの出鍋つゆがたくさん並ぶ。囲炉裏ワンダーランドの秋田県はいぶりがっこも有名。タルタルソースや辛味噌、チーズディップなどの加工品も登場している。米どころでもあり、日本酒の品揃えもバッチリ。山菜のみずのお浸しや、ナスの花ずしなどを一緒に買って帰って、つまみに酒を飲めばスイスイ進む。
案内してくれたマネージャーの尾形さんは、お客様に秋田弁で話しかけることも多いと言う。買い物へ行くだけで、なんだか心もあたたまる店なのだ。
『あきた美彩館』店舗詳細
【山形県】スポーツ県民歌が流れ、山形愛溢れる『おいしい山形プラザ』(銀座一丁目)
山形県のアンテナショップ『おいしい山形プラザ』は、有楽町駅から歩いて5分ほど。店名の通り、新鮮な野菜にフルーツなど県産おいしいものが並ぶ。寒い地域特有の長期保存するための発酵食品が多く、おみ漬けに、青菜漬け、ぜんご漬けなど、お漬物の種類も豊富だ。
名物の芋煮は、牛肉を使った醤油味と豚肉を使った味噌味があるそうで、レトルトや芋煮のたれは両方の味をラインナップ。野菜コーナーには下ごしらえ済みの芋煮用の野菜パウチも売られていて、この店に来れば手軽に芋煮が作れるのだ。オランダせんべいや玉こんにゃくなどの王道の名産も揃い踏み。
交通会館や銀座・有楽町周辺のアンテナショップをはしごするのにもぴったりだ。
『おいしい山形プラザ』店舗詳細
【福島県】福島のあらゆる名産品を集めました『日本橋ふくしま館 MIDETTE』 (日本橋)
取り扱う商品はざっと2500種類以上。界隈に数あるアンテナショップでも随一の品揃えを誇るのが、『日本橋ふくしま館MIDETTE(ミデッテ)』だ。果物や野菜などの生鮮品から、肉や魚の冷凍食品、加工品、菓子類、民芸品などが幅広く揃い、福島の魅力が玉手箱のように詰まっている。 特に目を引くのは、「500種類以上扱っています」と館長の小山勉さんが自信を持ってオススメする日本酒コーナー。さすが、全国新酒鑑評会における金賞受賞の銘柄数が、全国で7年連続一位を獲得した日本酒県である。通常は地酒専門店にしかない「宮泉」や「奈良萬」、「廣戸川」、「会津娘」などの人気銘柄も、普通に買えてしまうのが日本酒好きにはたまらない。そんな福島の美酒を、特産の馬刺しや干物、漬物などをつまみにぜひ一献。おいしい福島を、丸ごと宅飲みで体感していただきたい。
『日本橋ふくしま館 MIDETTE 』店舗詳細
【伊豆諸島・小笠原諸島】島中毒者の心の支え『東京愛らんど』(竹芝)
竹芝には伊豆諸島や小笠原諸島へ行くための客船ターミナルがあり、ここから島を目指し、遠くの島であれば、海の上で一晩ざこ寝するところから旅が始まる。『東京愛らんど』は、客船ターミナル横にある伊豆諸島・小笠原諸島のアンテナショップ。船を利用する人々のお土産ショップでもあり、島中毒の人たちにとっての心の支えでもある。
島の名産品を直送で仕入れ、あしたばなどの野菜やくさやなどが揃う。リピーターが多いのはの手づくり塩辛。伊豆諸島の神津島で水揚げされる幻の赤イカ(剣先イカ)とスルメイカ、伊豆大島の天然塩を使用し、濃厚な肝の味わいが評判を呼んでいるという。
店内には、20種類以上の島ならではのお酒がズラリ。特に青ヶ島で作られる青酎は特殊で、村のおじいちゃんおばあちゃんが個人で杜氏を担い醸造しているお酒だ。
島の食べ物はどれもクセがありながらも、日常を吹き飛ばし包み込んでくれる。島風のような味わいを体感してほしい。
『東京愛らんど』店舗詳細
【長野県】りんご、ジビエ、虫食に発酵食!長野県民はくいしんぼう『銀座 NAGANO』(銀座)
『銀座 NAGANO』は3フロアあり、1階は物販とバルカウンター、2階はイベントスペースと観光案内所、伝統工芸品の販売スペース、5階に移住者向けの相談カウンターがある。
りんごは青森県に次ぐ名産地。県独自の品種もあり、りんごを発酵させて作るシードルも人気だ。店内には牛乳パンに、伝統の信州味噌、バリエーション豊富な野沢菜漬け、ジビエ、イナゴ、蜂の子の缶詰など、さまざまなローカルグルメが揃い、まさに食の宝庫だ。
おまけに長野県は米どころで、新潟県に次いで日本酒の酒蔵が多い県でもある。それだけではない。ぶどうなどの果物がたっぷり採れるので、ワインも美味しい。ワインや日本酒はバルカウンターで呑み比べられるので、酒飲みは買い物終わりに一杯やるのがオススメだ。
『銀座 NAGANO』店舗詳細
【富山県】富山の豊富な海の幸『日本橋とやま館』(日本橋)
県内選りすぐりの富山の美味や工芸品が揃う。なかでも、新鮮なうちに急速冷凍したホタルイカや魚の昆布締めなどの旬の魚介類に目を奪われる。「これからの季節はシロエビが一押しですね。刺し身や昆布締めは最高のつまみになります」とマネージャーの重田大輔さん。他にも、鯛をかたどったものや、昆布を使った多彩なかまぼこ、黒作りに沖漬けなどの珍味、有名なます寿しなど、海の幸がとにかく豊富。さらに、味だけではなくパッケージにもこだわりがあり、思わず手に取りたくなるデザイン性に優れた商品が多数。地元富山に伝わる〝おすそわけ文化〞からヒントを得たという、珍味や菓子類などを詰めた「幸のこわけ」シリーズは、見た目もかわいらしく、少量の食べ切りサイズなのでちょっとしたプレゼントにも。富山の魅力を余すことなく買って帰りたい。
『日本橋とやま館』店舗詳細
観光交流サロン 10:30~19:30/定休日:無/アクセス:地下鉄三越前駅より徒歩1分、地下鉄日本橋駅徒歩3分
【滋賀県】湖魚のほろ苦さを酒に泳がせたい『ここ滋賀』(日本橋)
『ここ滋賀』は、1階が物販スペースで2階がレストラン『日本橋 滋乃味』。物販スペースには、地酒とおつまみが楽しめるバーが併設している。
冷蔵庫には琵琶湖でとれる湖魚が多く並び、それにあう日本酒も。塩漬けにした鮒にお米を詰めて発酵させる鮒寿司は、複数のメーカーを扱い東京ではなかなか手に入らないものも揃えている。最近東京都内でもよく見かける焼酎、金宮焼酎や飛び出しを防止するとび太くん、ローカルグルメのサラダパンなどキャッチーな滋賀のグッズもあり、信楽焼のたぬきは店内のそこかしこに!
サラダパンはたくあんとマヨネーズをサンドしたコッペパンで、県民に絶大な人気を誇る。毎月第1、3の金曜日・土曜日で限定入荷するので、この日を狙って訪れるのもいいだろう。
『ここ滋賀』店舗詳細
【三重県】牛乳と餃子の未知との遭遇『三重テラス』(日本橋)
アンテナショップに行くとその県のイメージが少し変わってしまうことがある。私にとっては『三重テラス』がそうだった。知らない名物が次々と繰り出され、最後に地元で愛されている餃子と地元産牛乳という摩訶不思議な組み合わせに出会ったのだ。
とにかく体験すると、その裏側にある県民性や特産品の素晴らしさを知れる。この日から私は三重県といえば、餃子と牛乳のイメージになってしまったのは言うまでもない。
『三重テラス』店舗詳細
【奈良県】2022年夏に移転オープン!そうめんと柿の葉寿司をランチに『奈良まほろば館』(新橋)
2021年に移転オープンした『奈良まほろば館』は、ガラス張りの外観におしゃれな暖簾(のれん)がかかった今どきのアンテナショップ。
名産の奈良漬はスイカやキュウリ、三輪そうめんは生そうめんや、時間をおいても伸びにくいお弁当用のそうめんなど、あまりスーパーなどでは見かけないような商品も多く揃う。ギャラリースペースも併設され、アート作品や仏像が購入でき、神社やお寺のグッズも。
店内にはイートインカウンターがあり、ランチも食べられる。そうめんと炙った柿の葉寿司の横には奈良漬、デザートに葛餅までついたセットで奈良を堪能!至近にもいくつかアンテナショップがあるのでハシゴするのもおすすめだ。
『奈良まほろば館』店舗詳細
【島根県】酒どころ島根の日本酒を呑み比べ『日比谷しまね館』(日比谷)
『銀座わしたショップ本店』から少し歩いた場所には、日比谷シャンテにある『日比谷しまね館』がある。品揃えも素晴らしいが特筆すべきは、日本酒の試飲やデザートが食べられるカフェスペース“ご縁カフェ”があるところ。酒どころであり海産物の美味しい島根県の良さを伝えるべく、「いいの?」と聞きたくなるくらいお得なメニューが並んでいるのだ。
買い物が終わったら、ひと休み。島根の魅力に心を癒やされそう。
『日比谷しまね館』店舗詳細
【香川県・愛媛県】アンテナショップツアーのスタート地点『香川・愛媛せとうち旬彩館』(新橋)
新橋駅近くにある『香川・愛媛せとうち旬彩館』は、愛媛県と香川県がタッグを組んだアンテナショップだ。2県がともにアンテナショップをはじめてから18年以上が経ち、常連も多数。近年は新橋から有楽町周辺のアンテナショップをめぐるツアーのスタート地点として、休日のオープンと同時に団体で来店するお客もいるのだそう。
香川県といえば、うどん!だが、ちりめん、しょうゆ豆、オリーブなど名産は他にもたくさんある。古くから塩が手に入りやすく、大豆や小麦などが採れる土地柄で醤油蔵が多く、種類豊富に揃えている。
愛媛県民が欠かせないのはじゃこ天。おつまみはもちろん、朝ごはんにおやつに大活躍。寒い季節になったら、おでんに入れるのが最高なのだそう。
感染予防の観点で宅飲み需要が増えたことから、ここ数年でカップ酒の品揃えをパワーアップ。じゃこ天やオリーブを買って、カップ酒で一杯!もいいだろう。
『香川・愛媛せとうち旬彩館』店舗詳細
【高知県】こじゃんとうまい!酒飲み文化を体感『まるごと高知』(銀座)
『まるごと高知』は2022年で12年目を迎え、高知ゆかりの品をおよそ1700アイテムが揃う。高知県は生産量がトップクラスの野菜や果物が多く、柚子や生姜のほか、なす、ししとうもよく採れ、食料品売り場には、毎日、県産の野菜が入荷する。
売上No. 1を譲らない不動の人気商品「万能おかずしょうが 」や、柚子をたっぷり使用した柚子ポン酢など、産品を使用したアイテムも多数。冷凍のカツオも人気だ。
地下1階の『とさ蔵』には、高知にある18箇所全ての酒蔵の日本酒が揃い、お酒の試飲コーナーがある。(※休止の場合あり)
酒蔵が18というと少なく聞こえるが、高知の人口は練馬区や大田区の人口ほど。その人口に対して恐ろしいほどお酒を飲むことがわかる。土佐の酒は淡麗辛口。もうこれは何杯飲んでも飽きない味わいを追求した結果なのだろう。
試飲を重ねているとほろ酔い気分に。なかなか手に入らないお酒を買って帰って、鰹のタタキと一杯やるのもオツなものだ。
『まるごと高知』店舗詳細
【鹿児島県】ひんやりキュートなローカルスイーツ「氷・白くま」も『かごしま遊楽館』(有楽町)
日比谷駅、有楽町駅から徒歩3分ほどの場所にある『かごしま遊楽館』は、25年以上ここに店を構える鹿児島の大使館的存在。
鹿児島のさつま揚げ「つけ揚げ」や銘菓「かるかん」など、王道の名物に加えて県出身の者の心をを掴むローカル調味料を揃える。お客さんの半分は県出身者で、多くが購入していくのは甘く濃厚な醤油。そのほか、麦味噌と砂糖、豚肉などでつくる豚味噌も人気だという。
たっぷり悩んで買い物が終わったら、2階にあるレストラン『遊食豚彩いちにいさん』へ。鹿児島産の黒豚を使用したしゃぶしゃぶなどが楽しめ、デザートには夏にぴったりのローカルフード「氷・白くま」も味わえる。
『かごしま遊楽館』店舗詳細
【沖縄県】アンテナショップの古参!『銀座わしたショップ本店』(銀座)
銀座、有楽町周辺はアンテナショップの激戦区。有楽町駅からすぐの場所にある『銀座わしたショップ本店』は、その中でも古参組だ。フロアも広く品揃え抜群。地元メーカーの菓子パン、ここでしか扱っていない泡盛などもあり、どっぷり沖縄気分に浸れる。
沖縄の野菜やフルーツも売っていて、スタッフに聞くと調理法や食べ方を教えてくれるので、知らない食材があれば、ぜひチャレンジを。
『銀座わしたショップ本店』店舗詳細
取材・文=山内聖子、福井 晶 撮影=山出高士、福井 晶