有楽町で、鹿児島県を遊び楽しむ『かごしま遊楽館』

1階は物販『さつまいもの館』と観光案内コーナー、2階はレストラン『遊食豚彩いちにいさん』ちにいさん」、3階は工芸品展示・販売『鹿児島ブランドショップ』。
1階は物販『さつまいもの館』と観光案内コーナー、2階はレストラン『遊食豚彩いちにいさん』ちにいさん」、3階は工芸品展示・販売『鹿児島ブランドショップ』。

日比谷駅、有楽町駅から徒歩3分ほどの場所にある『かごしま遊楽館』は、25年以上ここに店を構える鹿児島の大使館的存在。平日、休日ともにビジネスマンや周囲の映画館や観劇帰りのお客さんで賑わっている。

その半分は鹿児島県出身者で、皆さん東京ではなかなか手に入らない調味料などを求めてやってくるのだそう。さっそく、いつものように県出身のご担当者さんに店を案内してもらった。

酒瓶がずらりと並ぶ、焼酎コーナーで待ち受ける副店長の久保さん。
酒瓶がずらりと並ぶ、焼酎コーナーで待ち受ける副店長の久保さん。

案内してもらったのは、芋焼酎の瓶を持って現れた副店長の久保さん。お酒が好きな人とは仲良くなれそうな気がするぞ。

久保さん:当店では鹿児島ならではのローカルフードをたくさん扱っていて、外出自粛の影響もあり、メディアでも注目されています。まずは人気商品からご紹介しましょう。

つけ揚げ、かるかん、甘〜い醤油は見逃せない

鹿児島で人気の3メーカーのさつま揚げが並ぶ
鹿児島で人気の3メーカーのさつま揚げが並ぶ

久保さん:鹿児島ではさつま揚げのことを「つけ揚げ」呼んでいて、県民に欠かせないソウルフードですね。メーカーによって味わいが違い、やや甘めなものが多いです。1つから買えるので、おやつ感覚で召し上がっていただければ。

案内いただいているときにも、かるかんの在庫の問い合わせに遭遇。
案内いただいているときにも、かるかんの在庫の問い合わせに遭遇。

久保さん:次に人気があるのは、かるかんでしょうか。かるかんは、米粉、山芋、水を混ぜて蒸して作る鹿児島の銘菓です。今は餡子が入ったお饅頭のような商品が多く売られていますが、昔ながらのかるかんは餡子の入っていません。餡子の入っていないかるかんは数量限定で、まとめ買いされる方も多いです。鹿児島は静岡県に並ぶ緑茶の産地ですから、お茶とセットで購入されるのもおすすめですよ。

見たことないメーカーの醤油がこんなにも。
見たことないメーカーの醤油がこんなにも。

久保さん:多くの県出身者が購入していくのは醤油です。甘くて濃厚なのが特徴でローカルなメーカーがほとんど。鹿児島の醤油は東京で入手するのは難しいので、実家から送ってもらうか、ウチで買うかという感じなんですよ。各家庭、メーカーにもこだわりがあります。

久保さん:あと麦味噌と砂糖、豚肉などでつくる豚味噌も人気の商品です。豚味噌は鹿児島県の高校生が実習で作ったものもあり、パッケージに高校の名前が書かれています。ご飯にのせたり、野菜のディップにして食べることが多く、お酒のつまみにもなりますよ。

聞くと、鹿児島県ではお酒というと芋焼酎のことなのだそう。鹿児島県民が全員お酒が強いわけではないが、お酒好きは多いようだ。他にも芋焼酎に合うとっておきのおつまみを教えてもらい、1000円セットに加えることにした(何を選んだかはのちほど)。

ショッピングの後はレストランでひと休み

なんだか、しろくまの顔っぽく見えるでしょ?
なんだか、しろくまの顔っぽく見えるでしょ?

買い物が終わったら、2階にある『遊食豚彩いちにいさん』へ。鹿児島産の黒豚を使用したしゃぶしゃぶなどが楽しめ、デザートには夏にぴったりのローカルフード「氷・白くま」も味わえる。

氷にはパイナップル、スイカ、ぶどう、干しぶどうに甘く煮た豆などがキュッと埋め込まれていて、可愛い見た目にキュン。ふわふわの氷の下には甘い小豆が沈んでいて、上にはたっぷり練乳が。そのボリュームに驚きつつも、独り占めしたい気持ちしかない!

氷が口の中でひんやり溶け、やさしい練乳の甘さとフルーツの甘酸っぱさが重なる。時間との勝負!と焦っていたこともすっかり忘れるくらい幸せ。思う存分堪能し上機嫌のまま、店をあとに。買い物袋を片手に、晩酌まで待ちきれない気持ちで帰途についた。

さて、今回買った品は……

私の鹿児島県1000円セット

薩摩焼酎 さくら白波220

有村屋 お買い得さつまあげパック 486

ピリ辛 腹身で呑む 270

しめて、976円!

 

久保さんに教えてもらった最強の晩酌セットである。

「さくら白波」はクセが少なく飲みやすい芋焼酎。そこに名物のさつまあげと、鰹の腹身をつまみに合わせた。鰹の腹身は鰹節にするときに出る部分で、酒飲みの大好物なのだとか。お店では冷凍や干物なども揃えていて、「腹身で呑む」は燻製。塩味がきいていて、黒胡椒の辛さがピリリ。ギュッとかむと鰹の香りと脂がしみ出てくる。これがフルーティな白波にもよく合うのだ。

さつまあげは鹿児島で100年以上愛される有村屋のお買い得パック。棒天、にんじん天、おいも天、ごぼう天、しいたけ天などが詰め合わせになっていて、サービス精神たっぷり。どれもブリンとした歯ざわりでほんのり甘く、その余韻に合わせて焼酎を煽れば、あっという間に飲みきってしまう。もっと焼酎を買っておくべきだったと後悔した。

今回の1000円オーバー品。鹿児島気分は調味料から

左から、甘露 162円、ひらめき 681円、豚味噌仕込 249円。
左から、甘露 162円、ひらめき 681円、豚味噌仕込 249円。

今回、1000円をオーバーしてでも買いたいと思ったのは、久保さんイチオシの醤油、唯一無二の香辛料ひらめき、鶴翔高校の皆さんが作ってくれた豚味噌だ。

ミニサイズの醤油、甘露は久保さんはこれをマイ醤油として持ち歩いていると聞き、すかさず購入。「せっかく美味しいものでも、お気に入りの醤油なくしては台無しなんです」と話していて、鹿児島県民の醤油にかけるこだわりを感じた。舐めると濃厚な甘口で鹿児島名物の鳥刺しにバッチリ合いそうだ。

ひらめきは80歳くらいのおじいちゃんが作っている幻の香辛料なのだそう。みかんの皮が入っていて、爽やかな辛さが駆け抜ける。万能に使えそうで、いい買い物をしたと大満足だ。

豚味噌は想像していたよりも甘く、ニンニクがしっかりときいている。確かに酒に合う味わいで、餃子につけても美味しそう。これを高校生が…としみじみ缶の表記を眺めた。

思い返してみると、今回は甘い味わいを持ったソウルフードが多く、口に入れるとじんわり嬉しくなるものばかりだった。自分を甘やかした気分になって、また芋焼酎を買いがてら「氷・白くま」を食べに行こうと再訪を誓った。

住所:東京都千代田区有楽町1-6-4千代田ビル1~3階/営業時間:1階さつまいもの館:11時00分~19時00分、観光案内コーナー:11時00分~18時00分、2階遊食豚彩いちにいさん:11時30分~20時00分、3階鹿児島ブランドショップ:11時00分~18時00分/定休日:無/アクセス:有楽町駅、日比谷駅から徒歩3分

取材・文・撮影=福井 晶

アンテナショップは一瞬で現地へ行けるワープ装置だ。なかなか遠くへ行きにくいこのご時世に、気兼ねなく旅をした気分になる。今回は池袋にある『宮城ふるさとプラザ』を訪ね、1000円ポッキリの旅に出る。
1000円で旅に出る。お金がなくても外食できなくても、アンテナショップへ行って目を閉じれば、もうそこは現地だ。日本橋にある『三重テラス』で取材をしたら、餃子と意外なドリンクの組み合わせに出合ってしまった。どんな旅になるのやら。