一度は試すべき破格驚愕の台湾美食『點水樓 四谷別館』[四谷三丁目]

點水別館特製牛肉麺2970円。時期やコース毎に供される小品も絶品。大切な人との特別な日に。
點水別館特製牛肉麺2970円。時期やコース毎に供される小品も絶品。大切な人との特別な日に。

中華の懐石料理にあたる、江浙料理を供する台北の一流店。厳選素材を用い江浙の手法で供される料理は誠に繊細、深みある美味。四ツ谷の點水別館特製牛肉麺(ニュウロウメン)は漢方薬を巧みに配したスープが絶品で、底まで飲み干せる。異なる具材を順に食べ進める天然野菜の七彩小籠包も、鮨コースのごとき満足感。台湾料理=お手軽のイメージを覆す、値段相応の食を満喫できる。

食材の自然の色を用いた七彩小籠包2640円。某有名店より一食の価値は高い?
食材の自然の色を用いた七彩小籠包2640円。某有名店より一食の価値は高い?
シックな店内。接客も細やか。
シックな店内。接客も細やか。

『點水樓 四谷別館』店舗詳細

住所:東京都新宿区四谷3-13-23/営業時間:11:30~15:00・17:00~22:00/定休日:無/アクセス:地下鉄丸の内線四谷三丁目駅から徒歩3分

台湾定番の小火鍋=一人鍋の本格専門店が上陸『BOILING POINT』[渋谷]

スタイリッシュな特製コンロにのる鍋はボリューミー。一人鍋奉行でスタミナ補給。
スタイリッシュな特製コンロにのる鍋はボリューミー。一人鍋奉行でスタミナ補給。

渡米した台湾人がカリフォルニアでブレイクさせた台湾式一人鍋の日本店。“かぐわしさ”で知られる台湾食材、臭豆腐入りハウススペシャル鍋1628円(価格変動あり)をはじめ計9種類の鍋を用意。味付けの要である調味料類は台湾の専用工場から輸入。牛骨ベースのスープでがつがついただく。アメリカの洗練を受け、味も雰囲気もなじみよく臭豆腐も香り抑えめ。カフェ風の店内も入りやすい。通販もあり。

スープの味は鍋の種類ごとに調整されている。
スープの味は鍋の種類ごとに調整されている。
エスニックな鍋店と思えぬ外観。
エスニックな鍋店と思えぬ外観。

『BOILING POINT』店舗詳細

住所:東京都渋谷区宇田川町33-1 グランド東京渋谷ビル3F/営業時間:11:30~23:00(土・日は~22:00)/定休日:無/アクセス:JR・私鉄・地下鉄渋谷駅から徒歩6分

日本の胡椒餅のレベルを一挙に引き上げた入魂の味『四ツ谷一餠堂』[四ツ谷]

平日にゆっくり台湾ブランチ。手前から鹹豆漿(シェンドウジャン)550円、胡椒餅495円、燒餅夾蛋330円、茶菓子各種330円、凍頂ウーロン550円。
平日にゆっくり台湾ブランチ。手前から鹹豆漿(シェンドウジャン)550円、胡椒餅495円、燒餅夾蛋330円、茶菓子各種330円、凍頂ウーロン550円。

胡椒餅とは焼き小籠包風の台湾軽食。うまさに現地で魅入られた台湾好き店主・浅古崇之さんが各地を食べ歩き、研究を重ね完成した胡椒餅が自慢。特製の焼き釜で現地同様に仕上げ、外サク中ジューシーの絶品。食べられるのは11時〜の昼時だが朝は同じ釜で作るサクサクの燒餅夾蛋(玉子サンド)が味わえる。茶菓子や飲物類も細やかに吟味された品揃え。端々から台湾愛が伝わってくる。

胡椒餅のつゆだくの餡!
胡椒餅のつゆだくの餡!
浅古さんは15年間にわたり台湾各地を食べ歩いてきた強者。「台湾の露店みたいにゆっくりしていって!」。
浅古さんは15年間にわたり台湾各地を食べ歩いてきた強者。「台湾の露店みたいにゆっくりしていって!」。

『四ツ谷一餠堂』店舗詳細

住所:東京都新宿区四谷1-17-8/営業時間:8:00~18:00/定休日:日・月・木/アクセス:JR・地下鉄四ツ谷駅から徒歩3分

現地人御用達の老舗料理店は貫禄のおいしさ『台湾食堂 帆』[新大久保]

排骨飯1020円と花生麻糯420円。脇目も振らずがっつり食べよう。
排骨飯1020円と花生麻糯420円。脇目も振らずがっつり食べよう。

新大久保の裏手で20年。気さくな台湾人夫婦の営む台湾料理店。推したいのは台湾風カツ丼と言える排骨飯(パイコーファン)だ。衣の香辛料とほのかな甘みが魅力で、味付けゆで卵とそぼろ肉をまぶした飯と合わさってボリューミーながらぺろりといける。婚礼の席などで供される縁起物の台湾菓子、花生麻糯(ファーシェンマーシュ・ピーナッツ揚げ餅)も表面サクサク、ピーナツの粉が香ばしく美味。最近は魯肉飯(ルーローファン)750円も人気。

厨房に立つ奥様の盧さんは台北の名店『青葉』出身ときいて納得。「揚げたてを用意するから少し待ってね〜」。
厨房に立つ奥様の盧さんは台北の名店『青葉』出身ときいて納得。「揚げたてを用意するから少し待ってね〜」。
露店風に飾られた店内も楽しい。
露店風に飾られた店内も楽しい。

『台湾食堂 帆』店舗詳細

住所:東京都新宿区大久保1-15-18/営業時間:12:00~23:00/定休日:日/アクセス:JR山手線新大久保駅から徒歩5分

酒ともマッチする攻めの台湾バル『天天厨房』[千歳烏山]

気の合う仲間とじっくり。手前から麵線900円、仔煎1300円、鶏肉薬膳スープ850円。
気の合う仲間とじっくり。手前から麵線900円、仔煎1300円、鶏肉薬膳スープ850円。

和食も学んだ台湾人店主の台湾料理は、本場の再現どころかそれ以上の出来。定番の蚵仔煎(オアジェン・台湾風カキオムレツ)、麵線(ミェンシェン・麺入りとろみ汁)もひと味違う。本来食事と飲酒を切り分ける台湾料理を、酒にマッチするよう工夫。厳選のワインや日本酒と供していく攻めの台湾料理店である。一方、天天=毎日来てもらえるように内容に比べ値段は抑えめ。今後コースに力を入れ、さらに料理の充実を図る。

猪肉と台湾スパイスの腸詰め。ワインとの相性は神。
猪肉と台湾スパイスの腸詰め。ワインとの相性は神。
店主の謝さん。「台湾各地の味をもっと紹介したい!」。
店主の謝さん。「台湾各地の味をもっと紹介したい!」。

『天天厨房』店舗詳細

住所:東京都世田谷区粕谷4-18-7/営業時間:11:00~14:00(金~日と祝は17:00~22:00)/定休日:水/アクセス:京王電鉄京王線千歳烏山駅より徒歩7分

取材・文=奥谷道草 撮影=井上洋平