【美味!】 SANKOUEN

ひと鍋で2度美味しい台湾鍋の名作を穴場店で満喫

鍋はお店の人が全部席に来てこしらえ、手際よく碗に取り分けてくれる。

石頭火鍋は台湾のご当地鍋。一時期は、石頭火鍋横丁みたいな場所も形成ほど食されていたとか。未だ日本では珍しいこの鍋を、神保町の中華料理店『SANKOUEN』では日本人向けに洗練させ、裏メニューとして提供、予約すれば誰でも手軽にありつける。石頭火鍋はざっくり2部構成。まず特製の石鍋にごま油をたぷり含ませ、特製ダレに漬け込んだ牛肉を焼肉風に食す。空になったらスープと具各種を投入、煮込んで食べる。〆の麺またはご飯まで美味でお一人様4500円。

鍋の第2部は鳥だしのスープを投入、カニやタケノコを煮込む。
紹興酒は10種から選べる。

『SANKOUEN』店舗詳細

住所:東京都千代田区神田神保町1-5/営業時間:11:30〜15:00・17:30〜23:30(土・祝は11:30〜21:30) *緊急事態宣言延長を受け2021年3月7日までは~20:00/定休日:日/アクセス:地下鉄神保町駅から徒歩1分

【美味!】 天仁茗茶

ひと味深い本格派、老舗の台湾茶をカジュアルに

913茶王。

136店舗を展開する台湾の老舗茶店『天仁茗茶』、そのティースタンド形式の日本直営1号店。大門駅近くの増上寺表門すぐ脇という乙なロケーションでカジュアルに楽しめる。テイクアウトメインながら座席も設置。お馴染みタピオカミルクティーも扱うが、老舗ならでは高級茶を用いた飲物各種を試してみるべし。看板商品の台湾茶・913茶王517円やハニー菊花プアールティーラテ693円がおすすめ。パワフルかつ奥深い茶の味わいにうなる。特製シフォンケーキ495円も人気。

特製シフォンケーキ。
店内はカフェ仕様。敷居は低く、ひとりでふらりと入り込める。

『天仁茗茶』店舗詳細

住所:東京都港区芝公園1-7-14/営業時間:11:00〜18:00/定休日:無/アクセス:地下鉄大江戸線大門駅から徒歩2分

【美味!】 茗鑫台南美食

台南名物の「鍋燒意麵(グゥオシャオイーミェン)」が現地そのままのノリで初上陸

鍋燒意麵は単品で970円。

海鮮スープに伊府麵という揚げ麺を投入した汁ソバが古都・台南の名物、鍋燒意麵だ。海老・浅蜊・イイダコなど海の幸のうま味を引き出したスープの美味さと、それを吸い込みうま味の乗った揚げ麺の一種独特な食感が実に美味。メニューは鍋燒意麵と、豚モツ、豚皮、昆布、干豆腐の煮付け料理の滷味(ルーウェィ)、台湾式アイスティーの古早味紅茶(グーザウェイホンチャー)の3種類のみ。女主はほぼ同じ構成で台南で店を開いていただけに、味わい雰囲気ともども本物である。

調理前の麺を見せていただいた。
女将の陳(チェン)さんは生粋の台南っ子。

『茗鑫台南美食』店舗詳細

住所:東京都新宿区高田馬場3-12-25/営業時間:11:30〜14:00・16:45〜20:00/定休日:月・日・祝/アクセス:JR山手線・地下鉄東西線高田馬場駅から徒歩4分

【美味!】 BOILING POINT 沸点

カリフォルニアから上陸した台湾一人鍋? 謎多き美味

ハウススペシャル鍋1628円。知る人ぞ知る「臭豆腐(チョウドウフー)」も。

台湾ではオーソドックスな一人鍋の専門店。渡米した台湾人実業家が初めたチェーン店なのでカリフォルニアとなっているが、味はまさに台湾そのもの。味付けの要となるオリジナル調味料は台湾から送られてきて、納豆などと比較される台湾定番の香り高き一品、臭豆腐(チョウドウフー)入りハウススペシャル鍋ほか高菜ラム、海鮮など9種類が味わえる。知る人ぞ知る現地ならではの味、多多綠(ドゥオドゥオリュ)=中国緑茶のヤクルト割りまで飲めるぞ。

台湾緑茶のヤクルト割りSサイズ528円。

『BOILING POINT 沸点』店舗詳細

住所:東京都渋谷区宇田川町33-1 グランド東京渋谷ビル3F/営業時間:11:30~22:00/定休日:無/アクセス:JR・私鉄・地下鉄渋谷駅から徒歩6分

【美味!】 浅草豆花大王

台北で知った懐かしの美味を追求する豆花(トウファ)の伝道所

きび砂糖シロップにハトムギ、ピーナツ、さつまいもとさといもの2色団子をトッピングしたもの。

豆花とは、大豆で作ったプリンみたいな、台湾の代表的スィーツ。馴染みやすいこの美味を日本で広めんと目指しているのがこの店の主。小学校時代、台湾人である母親の故郷・台北の下町で舌鼓を打った美味を、昔ながらの製法で再現。本場でも珍しくなってきた食用の石膏を用い、コクと独特の柔らかさを生み出している。さまざまなトッピングも用意。店のイチオシは湯がいたピーナッツで。やわらかい歯ごたえと自然の甘味が実にマッチ。台湾好きが、豆花本来の美味を求めて訪れる。

こちらには、小粒のタピオカ、小豆、白きくらげをトッピング。
美食ゾーン・観音裏に潜む。

『浅草豆花大王』店舗詳細

住所:東京都台東区浅草4-43-4/営業時間:12:00~20:00(土・日・祝は13:00~19;00)/定休日:火/アクセス:つくばエクスプレス浅草駅から徒歩10分

【美味!】 三商巧福

値段も抑えて台湾同様の「庶民の味」にこだわる

三宝麺1012円。

牛肉麵(ニュウロウメン)は台湾でラーメン的ポジションにある日常食。それの現地人気チェーン店の日本一号店は、味はもちろん店内まで同じ仕様。牛肉でダシを取った醤油ベースの汁に煮込んだ中落ちカルビ、野菜・ゆで玉子をそえた品は、平白麺という独特な麺の口当たりも興味深い。流行前から供しているパール・ミルクティーもかなりの美味。週末はお客の8割が台湾・中華系が占め、本場そのままの味どころか、本場そのものと化す。

タピオカミルクティー418円と台北ハイボール308円。
台湾では約150店舗を展開。

『三商巧福』店舗詳細

住所:東京都港区赤坂3-12-11/営業時間:11:00~23:00/定休日:無/アクセス:地下鉄千代田線赤坂駅から徒歩1分

【美味!】春水堂 表参道店

趣深きオトナ甘味の憩い

左から愛玉鉄観音レモンティー600円、タピオカミルクティー600円、タピオカ抹茶ミルク650円。

元祖・珍珠奶茶(タピオカミルクティー)のチェーン店が海外初上陸。本店との密な提携で本場の味を提供。モダンな店内でいただく招牌(ジャオパイ・看板商品)の珍珠奶茶は甘さ抑えめで、氷の細かさやストローからタピオカがふるふる上ってくる食感まで計算した名品。スイーツからご飯ものまで、フードメニューも充実。落ち着いたロケーションも居心地よく、ゆったり過ごせるのも好。渋谷や銀座など東京に9店舗あり。

台湾風チマキ450円は、もちもちのチマキに特製タレがよくマッチ。

『春水堂 表参道店』店舗詳細

【美味!】SunnyHills at Minami-Aoyama

絶品の味ともてなしが織りなす品位

盆で供される鳳梨酥(パイナップルケーキ)と台湾高山烏龍茶。目にも麗しきおもてなし。商品は5個入り1500円、10個入り3000円など。

自家製パイナップルケーキなどを取り扱う台湾スイーツの高級店。友達の家に招かれるような接客を心がけ、立地はあえて裏筋で看板ナシ。テーブル席で台湾の奉茶体験や店頭での購入が可能。台湾中部の自家農園で採れた旬のパイナップルの餡を、ニュージーランド産グラスフェッドバターを用いたクッキー生地に包んだケーキは、自然な甘みと酸味の取り合わせがくせになる。これぞ台湾の品位なり。

森をイメージした斬新な店舗も話題。

『SunnyHills at Minami-Aoyama』店舗詳細

住所:東京都港区南青山3-10-20/営業時間:11:00~19:00/定休日:無/アクセス:地下鉄表参道駅から徒歩7分

【名所!】 東京媽祖廟

周囲の散策も楽しい、心落ちつく台湾の異界

周囲とは空気を異とする朱色の屋根のど派手な建物!

大久保駅前の渋い飲食店街のただ中に建つ朱色の派手な建物が「東京媽祖廟」。在日の台湾人の方々が心のよりどころに建てた道教寺院で2013年開廟。道教は神道のように沢山の神様を祀る。こちらも台湾でことに厚く信仰される海の女神「媽祖」さまを中心に、4階建ての廟の階ごとに神様が祀られている。装飾はすべて台湾から持ち込んだ本格派。見学だけでも興味深いが、1階奥の受付でお参りの作法も教えてくれるので挑戦すべし。縁結びで名高い月下老人もいらっしゃるよ。

線香の先にまとめて火を付け、廟内7箇所に設けた香炉に左手で一本ずつ挿して巡る。

『東京媽祖廟』詳細

住所:東京都新宿区百人町1-24-12/営業時間:9:00〜18:00/定休日:無/アクセス:JR総武線大久保駅から徒歩1分

【名所!】 誠品生活日本橋

今の台湾カルチャーにまとめて触れられるショッピングスポット

世界初24時間営業の書店を開いた「誠品書店」を母体に「文化クリエイティブ産業」を掲げる台湾を代表する知のセレクトショップ。台湾各地に大型店を有し、凝った店の造りでも有名。2019年9月に日本初上陸した『誠品生活日本橋』でも書籍を中心に、雑貨や文具、飲食など総合的に展開、台湾の今の文化と接することができる。地元の生活感も紹介すべく、台湾家庭の定番・大同電鍋をそろえたり、日本では扱いの少ない台湾醤油などの調味料や台湾食材を使ったクッキングイベントなども開催しており、台湾入門にもうってつけ。

『誠品生活日本橋』店舗詳細

住所:東京都中央区日本橋室町3-2-1 COREDO室町テラス2F/営業時間:10:00~21:00(一部店舗は除く)/定休日:COREDO室町テラスに準じる/アクセス:地下鉄半蔵門線・銀座線三越前駅直結、JR総武線新日本橋駅直結

取材・文=奥谷道草 撮影=奥谷道草、山出高士