眼前で握られる極上寿司に舌鼓『鮨 三國』[飯田橋]
「ウチは寿司6割、料理4割の寿司割烹」と、店主の三上洋水さん。カウンターに腰かけると、早速前菜が。つまみながら、目の前で寿司が握られる様を眺める。この日はキンメダイとタイの昆布締め、コハダ、マグロ、イクラの5種。しっとりとしたネタとほぐれるシャリの口当たりに頬が緩み、次の一貫に手が伸びる。締めは長野県小諸市産の粉を使った手打ちそば。ツルツルの喉越しが心地よい。
『鮨 三國』店舗詳細
黒酢酢豚が幸せを呼ぶ、贅沢中華コース『ENGINE』[神楽坂]
店主の松下和昌さんは「旬の日本食材の味を活かした創作中華」をテーマに、華やかで奥行きある味わいの品々を作り出す。季節を感じる前菜をゆっくり堪能すると、いよいよメインの黒酢酢豚がお目見え。ひと口かじれば衣がザクっと音を立て、やわらかなやまと豚の旨味とタレの酸味が口中を埋め尽くす。また、小鉢サイズの担々麺は白ゴマの香りがふわっ。ほのかな辛味で次のひと口へと誘われる。
『ENGINE』店舗詳細
目に舌によろこび運ぶ八寸の見目麗しさよ『神楽坂 和らく』[神楽坂]
昭和初期に建てられた古民家に足を踏み入れると、そこはレトロモダンな空間。店の風情に合わせ、品書きにも和洋のメニューが並ぶ。ランチの定番は白木御膳。彩り豊かな八寸の美しさに息をのむ。ふんわり焼かれたサワラの照り焼きや、味噌の風味でご飯が進むカキのネギ味噌焼き、ヨモギ麩田楽など、おかずは20種類以上。一つひとつに舌鼓を打ち、ゆったりとしたひと時を過ごしたい。
『神楽坂 和らく』店舗詳細
肉感に気分アガる贅沢ロールキャベツ『洋食Bistro 夕凪』[神楽坂]
店主の鎌田臣也さんは、「手間がかかりすぎて洋食では冷遇されている品を、あえてメインに!」と、ロールキャベツを看板に。大きめのキャベツの葉に内包されるのは、細かく手切りしてこねた豚肉だ。口に運ぶと、はじけるようなプリップリの食感に驚かされる。肉からしみ出た旨味とキャベツの甘み、たっぷりかけられたトマトソースとモッツァレラの風味が合わさって、ご飯をかき込む手が止まらない!
『洋食Bistro 夕凪』店舗詳細
圧巻ボリュームの能登名産御膳に感動!『ご馳走や 叶え』[飯田橋]
店の食材は、ほぼ全て能登半島産。漁師から直送の魚介や、契約農家から仕入れた野菜を使って、御膳を埋め尽くさんばかりの料理をこしらえる。ランチの名物はアジフライ定食だ。刺し身でもいける新鮮なアジは、衣を付け、高温の油でサッと揚げられる。何もつけずにかじれば、サクサク衣の中のフワッフワの身の食感に恍惚(こうこつ)となる。醤油や大根おろしも◎。土鍋で炊いたご飯との相性は言わずもがなだ。
『ご馳走や 叶え』店舗詳細
取材・文=高橋健太(teamまめ) 撮影=井原淳一、丸毛透