夫妻それぞれの店を元酒屋の中で回遊『あやとり/角打なおらい』
築97年の建物は「地元の人にとって祭りの直会(なおらい)をした思い入れのある場所」と『角打なおらい』店主の石黒昴士さん。その情景を継承すべく、酒販免許を取得して和の肴(さかな)を用意し、角打ちを始めた。とはいえ、夫妻ともども料理人。夫婦のやりたい形を実現するため仕切りを設け、往来できるスタイルに。各国料理の経験を積んだ妻のあやさんが『あやとり』で出すのはエスニックの創作料理で、イカ刺しですら山椒オリーブオイルでエキゾチック。両店とも日本酒に力を注ぎ、『あやとり』はエスニックに合う味を、『なおらい』は約20種を用意し、品揃えは別モノ。回遊が止まらない!
右の扉は――――『角打なおらい』
左の扉は――――『あやとり』
『あやとり/角打なおらい』店舗詳細
住所:神奈川県鎌倉市大町1-4-18/営業時間:あやとり:11:30~14:30LO・18:00~21:30LO
角打なおらい:11:30~21:30LO/定休日:火・水/アクセス:JR横須賀線・江ノ島電鉄鎌倉駅から徒歩9分
角打なおらい:11:30~21:30LO/定休日:火・水/アクセス:JR横須賀線・江ノ島電鉄鎌倉駅から徒歩9分
旨口の日本酒を軸に肴の数々に惚れる『酒と肴 のぎ』
「食べて飲むのが好きで、一番落ち着くのが日本酒」と、店主の大野木駿也さんはうまみが強く、夏でも燗で飲める食中酒を中心に揃える。メキシコ料理店、和風中華居酒屋などの経験を基に「日本酒と味わいたい料理」を信条に、葉ニンニクなど、生産者が近い鎌倉ならではの、めったに出回らない部分も愛用。昆布締め、自家製からすみに、ホタルイカをアボカドと合わせたぬた風、フルーツを用いた白和(あ)えなどと料理は幅広く、迷ったら酒肴盛りで攻めるべし。地元の製麺所仕入れの皮で包んだ餃子や、辛さよりも芳醇な風味を生かした豚キムチにガッツリ食らいつくのも捨てがたし。
『酒と肴 のぎ』店舗詳細
住所:神奈川県鎌倉市小町1-6-5 今井ビル203/営業時間:11:30~13:30LO(平日のみ)・17:00~22:00LO/定休日:日・祝・不定/アクセス:JR横須賀線・江ノ島電鉄鎌倉駅から徒歩4分
取材・文=林 さゆり 撮影=オカダタカオ
『散歩の達人』2026年6月号より







